
令和7年度関西学生卓球春季リーグ戦
5月3~6日、YMITアリーナ(滋賀県)において令和7年度関西学生卓球春季リーグ戦が行われた。同志社は前半日程を3勝2敗で終え、後半戦へつないだ。
進藤組初陣の相手は千里金蘭大。開幕戦の1番手は吉井。(商3)。カットマン相手に一ゲーム一ゲーム接戦が続くが、エースとして開幕戦勝利をつかんだ。続いて登場したのは徳村(経3)と橘髙(社3)。徳村は第1ゲームこそデュースに持ち込み粘るも、その後は3点、6点と相手のプレーに押される時間が続いた。一方の橘髙は試合序盤から安定したプレーを見せる。高速ラリー戦を制し、第3ゲームを11点で奪われたが、ゲームカウント3-1で勝利を収め、ダブルスが始まる前にリードする展開に立った。
4試合目のダブルスは今季から組む竹村(商4)・吉井ペア。相手の猛攻に押される時間が続き、ゲームカウント1-2とあと1ゲームも落とせない状況となる。しかし、お互い経験豊富な2人はその後巻き返し、終わってみれば3-2のフルゲームをものにした。
チームの勝利がかかった第5試合は竹村に任される。最上級生として挑む初めてのリーグ戦となるも、終始落ち着いたプレーで相手に流れを与えないストレート勝利で同志社の白星を決定づけた。さらに野口(社3)と阿久根(商2)も勝ち星を重ね、7試合合計6-1の圧勝で開幕戦を終えた。

2日目は関学大相手に苦戦を強いられた。1番手の竹村が相手の粘り強いプレーについていけず、惜敗する。橘髙が力強いレシーブを武器に取り返すものの、続く阿久根が敗北。竹村・吉井がダブルスで無類の強さを披露するも、流れが続かなかった。吉井、野口がストレート負けを喫し、同志社の敗北が確定。最後の徳村も黒星となり、2-4で競り負けた。「一点を取り切れなかったのと、相手の流れを止めきれなかった」(進藤)。主将は試合を振り返り、悔しさをにじませた。
ダブルヘッダーとなったリーグ戦3日目。第1試合は京産大と対戦した。吉井がストレート勝ちで弾みをつけると、続く野口と徳村も勝利を収める。好調をみせる竹村・吉井ペアが相手を寄せ付けないプレーで終始リードを保ち、勝利を決定づけた。ここで同志社の勢いは止まらない。橘髙、竹村も積極的な攻撃で圧倒。7番手の稲垣は惜敗を喫したものの6-1と快勝した。

第2試合は佛教大と対戦。互いに譲らず、互角の戦いをみせた。先陣を切ったのは吉井。2-2で迎えた第5ゲーム。追いかける展開となったものの、吉井が意地をみせる。追いつき、デュースに持ち込み逆転勝ちを収めた。2番手の稲垣は2ゲームを先取するも力尽き、敗北。しかし3番手の橘髙が白星をあげ、流れを引き寄せる。ミドルダブルスはここまで全勝の活躍をみせてきた竹村・吉井ペア。先に2ゲームを連取されるものの取り返し、迎えた第4ゲーム。互角の戦いを見せ、デュースにもつれ込む。互いに一点を取り合う時間が続くも最後に意地をみせた竹村・吉井ペアが21-19でこのゲームをものにした。しかし、第5ゲームで力尽き、試合が振出しに戻る。徳村が敗北するも、竹村が一勝をあげ、セットカウントは3-3。勝負の行方は7番手の野口に託された。2ゲームを先取し、迎えた第4ゲーム。試合を終えた男子選手も観客席から応援に加わり、一番の盛り上がりをみせた。「いつも通りやれば大丈夫」(野口)。丁寧にレシーブを返し、得点を積み重ねる。相手の追い上げにも動じず、見事勝利。同志社に勝ち点をもたらした。

前半戦最後の相手は近年リーグ優勝を争い続けてきた神戸松陰女大。リーグ戦において連覇を重ねている絶対王者だ。先鋒で登場したのは稲垣。今季リーグ戦でデビューを果たした稲垣は相手に食らいつき続けるも、敗戦を喫した。さらに2番手の橘髙と3番手の吉井も女王相手に接戦に持ち込むもあと一歩届かず0-3と絶体絶命の窮地に立たされる。何が何でも勝利をつかみたいダブルスには竹村・吉井が登場。「自分から攻めないと勝てないと思っていた」(吉井)と前半から攻撃型卓球を展開し、先に2ゲームを奪われるも逆転勝利を収めた。しかし、後半に出てきた選手らも健闘したが打倒王者は叶わず1-6の大敗を喫した。

「残りの試合は少ないが、自分たちから仕掛けないと勝てない」(吉井)と危機感をみせた吉井。後半戦は残り2試合と少ないが、強い同志社を取り戻すための戦いはまだ終わっていない。強豪との試合が続く今週末のリーグ戦は全勝で飾り、笑顔でリーグ戦を締めくくれ。(伊藤愛梨、若松晏衣)