
女子第60回関西学生アーチェリーリーグ戦 優勝決定戦
5月5日、同志社大学京田辺キャンパス洋弓場(京都府)にて女子第60回関西学生アーチェリーリーグ戦総合優勝決定戦が行われた。出場メンバーは関根(スポ4)、鈴木(スポ3)、井口(スポ3)、林(スポ2)、江口(商2)。「今までやってきたことを全部出し切る」(関根)。精度を上げ点差を詰めるも、あと一歩及ばず1909-1935で近大に敗れた。

女子の優勝決定戦は70㍍の距離で36射を2度繰り返し、自チーム上位3名の合計点数を競う。毎年、優勝決定戦では近大と対戦し、惜しくも準優勝が続いている同志社。「今のメンバーだったら勝てるんじゃないかと思っていた」(関根)。先日、2025年世界ユース選手権大会最終選考会でU21女子代表に選ばれた林、鈴木のダブルエースを擁し、満を持して挑んだ。

第1エンドから激しい攻防戦が繰り広げられた。初手からXをたたき出したのは鈴木と関根。林も10点と好調な滑り出しを見せる。第1エンドは関根が56点、林が55点、鈴木が54点と高得点を記録。その後もXを連発するも、近大はこれを上回る点数を披露しリードを許す。同志社でトップの点数を出したのは鈴木で325点。前半終了時点で、956-969となり追いかける展開となった。

続く後半戦。張り詰めた空気が会場を包む。「途中接戦になって、緊張して震えてしまったことが多かった」(林)。最初から安定して54点以上をキープしていた林だが、中盤には51点台まで落ち込む。それでも徐々にペースを取り戻し、第5エンドで30金を記録する。そんな緊張感の中でも、鈴木は全体を通して4度の30金を達成。「丁寧にエイムオフを意識できたことで、後半の得点につながった」(鈴木)。前後半合わせて652点を獲得した鈴木は、近大勢を上回る堂々の成績を収めた。しかし、総合結果は1909-1935で近大に敗北。春季リーグ戦は惜しくも準優勝でフィニッシュとなった。

「一人ひとりが今日一番輝いていて、よくやってくれたと思う」(関根)。昨年は70点差で敗れたのに対し、26点差まで詰め寄り、着実な成長を示した同志社。まだ勝負はここからだ。来月には王座決定戦が控えている。「王座で絶対優勝する」(林)。昨年は3位に終わった王座決定戦。さらなる高みを目指して躍動する同志社の挑戦に、大きな期待がかかる。(岡本和香)