令和6年度関西学生卓球秋季リーグ戦
8月26日~29日、YMITアリーナ(滋賀県)において令和6年度関西学生卓球秋季リーグ戦が行われた。同志社は3校と対戦し、全勝で前半戦を終えた。
富澤俊(経4)、中川(社3)、齋木(経3)、田口(社3)の4名の背中に黄色のゼッケンが目立った。これは関西学生卓球選手権で、シングルベスト16に入った選手のみが身につけることのできる称号だ。さらに力を増したチームで今季こそは優勝を目指す。
初日は近大と対戦。開幕戦の1番手を務めたのは隅谷(経3)。先制点を獲得すると、鋭いスマッシュで自ら得点をつかむ。相手のペースに飲まれることなく、そのままストレート勝利を収めた。「自分からどんどん攻めることができた」(隅谷)。チームに流れを持ち込み、2番手は中川が務めた。両者譲らないラリーが続き、第5ゲームに連れ込む。強気なプレーで食らいつき、見事14―12で接戦を制した。3番手が敗れるも、巻き返しを図るべくダブルスで登場したのは隅谷・宮城(経2)ペア。対戦相手は昨季ベストペアを獲得した強敵だ。公式戦初のペアながらも、連携の取れた力強いプレーで得点を重ねる。2人のガッツポーズで士気を高め、主導権を渡すことなく快勝を収めた。続く5番手の宮城はデュースに持ち込む粘りを見せたが敗戦。しかし6番手、7番手と順調に勝利を重ねた結果、5―2で近大相手に白星を挙げた。
2日目に相手は大阪経済法科大。連日トップバッターは隅谷に任せられた。安定したプレーで再びストレート勝利。近大戦に引き続きチームに流れを呼び寄せた。2番手の富澤奏(文情2)も完勝し、同志社が主導権を握ったまま3番手を中川が務める。春季リーグで敗れた因縁の選手に第1ゲームを先取するも、第2ゲームはミスから相手にペースをつかまれ落としてしまう。立て直したい第3、4ゲームでは積極的な攻撃で相手を翻弄し、無事勝利を収めた。「リベンジを果たすことが出来た」(中川)。また、ダブルスでは息の合ったプレーが相手を圧倒し、同志社の勝利を確定させた。続く5番手の富澤俊は、気を抜くことなく連勝を繋げたいという思いで挑んだ。両者2ゲームを獲得し、拮抗(きっこう)した展開が繰り広げられる。9―7と会場に緊張が漂う中、最後は主将としての意地を見せつけ見事白星を飾った。6番手の齋木も第5ゲームまで続く接戦が繰り広げられたが、競り勝ち無敗で7番手田口に繋いだ。圧倒的な力で7連続得点し、そのままストレート勝利。大阪経済法科大相手にチームを7―0の完封勝利に導いた。
3日目は大阪成蹊大と対戦。2部から昇格を果たした初めての対戦相手であり、選手は闘志に燃えた。この日の1番手は中川。第2ゲームは落としたものの、冷静なプレーで勝利を収めた。2番手の隅谷は、第1ゲームは競り負けたが、第2ゲーム以降は順調に得点を重ね、良い流れを繋いだ。3番手は田口。力強いスマッシュで先制点を獲得したが、フルセットまで進む接戦となる。積極的な攻撃の末、激闘を制した。続くダブルスでは隙を見せず1セット目を獲得。2セット目は失点が続き、苦しい展開かと思われたが同点まで追い上げ、相手のミスを誘い見事勝利を決めた。5番手の齋木も安定したプレーでストレート勝利を収め、6番手では今大会初起用の鈴木(経1)が登場する。両者1ゲームずつ獲得し迎えた3ゲーム目。リードをゆるしていたが、後半は練習で鍛えぬいたプレーで逆転に成功した。流れに乗った積極的なプレーで見事勝利を収めた。「サーブが効いたので練習の成果が出せた」(鈴木)。7番手は主将の富澤俊。安定したプレーで相手に攻撃の隙を与えず、ストレート勝利。2日連続の7―0の完封勝利で前半戦を終えた。
「後半戦4試合はすごくしんどい戦いになると思う。目標にしている優勝に向けて、1試合ずつ勝てるように頑張りたい」(富澤俊)。3―0と幸先の良いスタートを切った前半戦。良い流れを切らすことなく、後半戦の活躍にも期待したい。(河村柚希、村川愛実)