9月11日、関西大学バレーボール連盟 1 部春季リーグ第2戦が行われた。同志社は立命大を相手にセットカウント 2-3 で敗北を喫した。
立命大は春季リーグ戦で関西2位を収めた強豪校。同志社が春にストレート負けを喫した相手であり、今日は挑戦者として試合に臨んだ。
昨日同様、第1セット序盤からサイドアタッカーの鋭いアタックで連続得点。常にリードを保つ試合展開に(14-9)。しかし、サーブレシーブに苦戦して徐々に点差を詰められ、ついに逆転を許す(17-18)。タイムアウトを2度取って挽回を図るも、相手のブロックに捕まり、18-25で第1セットを落とした。セッターの甲斐(商3)は「1本で切れないローテーションがあって、そこでつまずいて連続失点したのが痛かったと思います」と、第1セットの敗因を分析した。
セットを取り返すには気持ちの切り替えが欠かせない。主将宮野(心理4)は常に明るい雰囲気を保つため、積極的に指示を与え続けた。第2セットも1セット目と同様、序盤からフェイントを織り交ぜた攻撃で相手を引き離す(9-4)。第1セットの反省を糧に、ブレイクされた後も部員同士で鼓舞し合って集中力を切らさず、25-19でセットを奪い返した。
このまま流れを持っていきたい同志社だが、一筋縄には行かない。「(立命大は)両サイドに打ち切る選手が多く、ミドルも器用なので、どこからの攻撃も強い」(宮野)。相手の攻撃に対応できず、第3セットを20-25で落とした。しかし、ここでも切り替えを意識。サイドの速い攻撃やミドルの攻撃に加え、春はあまり見られなかったバックアタックも駆使し、多彩な攻撃で第4セットを制した(25-16)。
勝負の第5セットは互いに譲らず、白熱した戦いを繰り広げた。序盤に相手レフトからの力強いアタックを受けてブレイクされるも(1-3)、負けじと取り返し、拮抗(きっこう)した展開が続いた。宮坂のアタックでリードを広げると(10-8)、立命大がタイムアウトを要求。その後も相手に主導権を渡すことなく、敵の隙をつく甲斐のツーアタックでマッチポイント(14-12)。勝利は目前だった。しかし、相手ブロッカーが仲佐(経3)を捕らえ、2失点。デュースへともつれ込む。その後は追いかける展開が続き、最後はライトからのアタックが同志社コートに刺さり試合終了(17-19)。熱戦を制することはできなかった。
「めっちゃ悔しいです」。試合直後、主将宮野は悔しさを見せた。しかし、春の敗北と今日の敗北は明らかに違うものだ。最後まで諦めず、全員で「勝ち」にこだわりながら戦い抜いた。「今日の試合で格上のチームでも戦えることが分かった」(甲斐)。この接戦は必ず次の戦いに生かされる。1週間後に控える3回戦の相手は強豪近大。主将宮野は「今日みたいによいムードを作って臨めたら、勝機はある」と意気込んだ。チーム一丸となって劇的勝利へ。近大戦で同志社旋風を巻き起こせ。(文責・田組菜月、撮影・渡邉柚果、小山莉奈)