日本一の目標に向けて、日々練習に励むソフトボール部女子。春季リーグ戦では新たにチームに加わった１年生の活躍もあり、準優勝に輝いた。今回、期待の若手としてインタビューに応じてくれたのは江濱。彼女のはつらつとしたプレースタイルと愛くるしい笑顔のルーツに迫る。

　小学３年生から３年間、野球をしていた江濱。野球を辞めるつもりでいた彼女をソフトボールへと導いたのは、周りの人たちの言葉だった。ソフトボールチームを見つけていく中でその魅力に惹かれ、中学１年生でソフトボールへの転身を決意。「楽しくソフトボールがしたい」。選手が主体となって練習や試合を作り上げるソフトボール部のスタイルに魅了され、同志社大学への入学を決めた。

　「誰１人欠けることなく、全員総力でプレーしていく姿が魅力」。１年生から４年生まで学年を超えて仲が良く、メリハリのある練習環境は江濱の心をつかんだ。そんな彼女が憧れの存在として名前を挙げるのは副将の眞嶋（スポ４）。「ポジションや打順が近く、楽しくプレーされている姿を見て自分もこうなりたいと思う」と目を輝かせた。一方の眞嶋も春季リーグ戦で注目選手に江濱の名前を挙げ、「しっかり決めるところで決める」と称賛。今後も互いに切磋琢磨（せっさたくま）し、実力を向上させていくに違いない。

　春季リーグ戦を経て浮き彫りになった課題は、先輩とのコミュニケーションや攻撃の決定力。「２アウトからでも１番バッター、２番バッターに回せるような打者になりたい」と、今後の目標を力強く語ってくれた。思い描いた理想像に少しでも近づくために。これからも進化を遂げていく彼女の姿に注目してほしい。（文責：小野理紗、撮影：城山歩美）

★共通質問「自身にキャッチコピーを付けてください」

江濱：「アタックオールアラウンド。どのようなことにも挑戦し、最後まで諦めずにやり続けるという意味で、ソフトボールを始めたときから大事にしている言葉です」。

◆江濱杏（えはま・あん） 2005年1月26日生まれ。佐賀女子高校出身。159㌢。スポーツ健康科学部１年。