今年全関西10連覇の偉業を達成した同志社スキー部。スキー部期待のルーキー鈴木が取材に応じてくれた。
　「1本目と2本目で何が起こるか最後まで分からないところが面白い」。誰も予想できないところにアルペンの魅力があると語ってくれた。

　夏は水泳を楽しみ、冬になるとスキーを楽しむアクティブな家庭で生まれ育った彼女。アルペン競技を始めたのは、家族で行ったスキー場でアルペンスキーのクラブチームを見かけて両親から勧められたことがきっかけだ。

　高校時代は、体の成長で滑る背格好も変わってしまうため、なかなか好成績があげられなかったという。「心と体が伴っていないとやっぱり成績がでなかった」と自身の苦しい経験を語ってくれた。そんな彼女の持ち味は、175cmという身長を生かした滑り。横幅の移動距離を他の人よりも最低限で滑れるところが彼女のストロングポイントだ。「小さい体で出すエネルギーと大きい体で出すエネルギーでは体の筋肉量が違うから自分は倍やらなければいけない」。強みをさらに強みにするため、人より倍することを心がけている。

　地元栃木から離れた同志社を選んだ理由は、文武両道を目指したかったからだと話す。大学選びの中で自分の力で受けられる大学の1つが同志社だった。常に高みを目指す彼女の目標は、インカレ入賞と全関西優勝。さらにステップアップして全日本選手権でもいい成績を残すことが目標だと力強く語ってくれた。

　高身長を生かした滑りとリーチの長さが特徴の彼女。今年の全関西やインカレでは同志社スキー部の主軸として活躍してくれることに違いない。(文責・渡邉柚果、撮影：本人提供)

★共通質問「自身にキャッチコピーを付けてください」
「曲げない精神」です。
大きな大会でこうするって決めたら曲げないところであったり進路選択をする上での大学決定だったりとか、可能性が低くても自分でそこに飛び込んで、挑戦するところ。曲げない精神というかチャレンジ精神という、そっちの方面で多分役に立ってると思います。

◆ プロフィール
鈴木杏（すずき　あん）
足利大学附属高校出身。社会学部メディア学科1年。