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~ルーキー特集2023~ 【ラグビー部】次世代担う2人の紺グレ戦士

「砕」をスローガンに掲げ、日々まい進するラグビー部。2023年度関西大学春季トーナメント戦では、漆黒の壁・天理大との激闘を制し、準優勝を収めた。この劇的勝利の裏には新戦力として圧倒的な存在感を発揮したルーキーが2人いる。

 1人目は、WTBの上嶋(スポ1)だ。高校時代はラグビーの名門である東福岡でチームの中核として活躍。レベルの高さを痛感しながらも、並外れた努力を重ね、高校日本一に輝いた。同志社大学ラグビー部に進学後も武器であるアタックと躊躇(ちゅうちょ)のない走りでチームの勝利に貢献。春季トーナメント戦対天理大では、体力的に追い込まれる後半38分に華麗なステップで相手を抜き去り、ダメ押しトライを決めた。1年生ながら早くも紺グレジャージーに袖を通し、多くのファンを魅了している。「ボールを持ったら外でゲインしてくれると思ってもらえるようなプレーヤーになりたい」(上嶋)。今後も全力を尽くしたプレーで背番号11を背負い躍動する。

ボールを持って走る上嶋

 2人目は、CTBのファイアラガ(社1)だ。高校時代は上嶋が所属していた東福岡のライバル校でもある強豪校・常翔学園で精彩を放った。しかし、高校最後の花園ではシーソーゲームの末、30―31で尾道に敗北。この悔しさをバネにプレーにおける基礎的なことから見直し、同志社大学で再出発を果たした。努力を惜しまず、Aチームデビューを果たすと、春季トーナメント戦対天理大では、正確なパス回しで敵陣深くまで切り込み、好機を演出。紺グレに必要不可欠な存在へと上り詰めた。そんな彼の武器は鮮やかなアタック。憧れの選手であるメイン平(リコーブラックラムズ東京)を目指して日々磨きをかけている。目標は「毎試合Aチームに入って、チームに良い影響を与えるプレイヤーになること」(ファイアラガ)。向上心に満ちた彼がチームの突破口を切り開く。

突破するファイアラガ

 日本一を目指すチームにとって必要なピースとなる才能豊かな2人。ライバルからチームメイトになった気持ちを伺うと「フィジカルが強いので前に出てくれるところが頼もしい」(上嶋)。「日本一のWTBがいるので心強い」(ファイアラガ)と強い信頼関係を見せた。秋季リーグ戦でも、若きBK2人の活躍に期待したい。(文責:俣野百香、撮影:浅川明日香)

★共通質問「自身にキャッチコピーを付けてください」

上嶋:「ライン際の魔術師」。ウイングで外のプレイヤーなので、ラインの突破は僕が支配しているからです。

ファイアラガ:「ラインブレイカー」。ボール持ったら前に出る、ディフェンスのゲインラインを切るっていう意味です。

〇プロフィール

上嶋友也(うえしま・ともや)

2004年11月12日生まれ。東福岡高校出身。ポジションはWTB。180㌢・90㌔。スポーツ健康科学部1年。

ファイアラガ義信ダビデ(ふぁいあらがよしのぶだびで)

2004年9月30日生まれ。大阪府・常翔学院出身。ポジションはCTB。172㌢・85㌔。社会学部1年。

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