WEB企画
WEBPLAN

~インタビュー掲載~ 【ゴルフ部】生源寺プロ、いざ世界へ

 ◆特別インタビュー◆2024JGTOツアー出場資格獲得激励会兼2023ABEMAツアー賞金王祝賀会◆於・ホテルオークラ京都◆昨年の活躍を祝福し、ゴルフ部OB・OG会主催により祝賀会が行われた。そこで、生源寺龍憲が特別に同志社スポーツアトムのインタビューに応じた。ゴルフ部の後輩へのメッセージやこれからの目標を明かす。

取材に応じる生源寺プロ

ーー開幕前の自信
 オフシーズンにしっかりトレーニングして、それがうまくシーズンにつながってくれたかなと。周りのプロゴルファーよりは(トレーニングを)やった自信があったので、勝っておかしくないんじゃないかみたいなのは開幕前にはありました。

ーー自信はどこから
 やっぱり1番大事なのは考えてやってるから、負けるはずがない、みたいなところが1番の自信ですかね。

ーー2試合連続優勝した気持ち
 初優勝の時はプレーオフで、優勝が転がり込んできたみたいな感じで。2勝目の時はしっかり自分のプレーをすれば勝てるだろうっていうのがあって、それで勝ち切れたって感じです。

ーーワンショット、緊張感がある中で、プレッシャーの中で考えていること
 僕はどちらかというと周りが見えなくなるタイプなので、外野の音だったりとかはあまり気にはならないかなっていう。本当に目の前にあるボールを自分が決めたやり方で打つだけみたいなところですかね。

ーー自身や周りの反応の変化
 僕自身はやってることも別に優勝したからといって変えてる訳でもないですし。でもやっぱり、周りのサポートが手厚くなったりとか、すごいおめでとうって言ってもらえたりとか、そういう応援してもらえる人数は本当に増えたかなと思います。

ーー応援する人数が増えたことによるプレッシャー
 プレッシャーはないって言ったら、嘘になるんですけど。それも応援してもらっているのを受け入れながら、自分のできることをやっていくしかないので。別に期待されているからいつもと違うことをやるかって言ったら、そうでもないし。できることをやっていくだけかなって感じです。

ーースポーツ人生を通して1番大きな出来事
 出来事としては、2連勝もそうですけど。まあアジアに挑戦できたっていうのは自分的には大きな1歩だったのかなっていう風に思います。

ーー学生時代心掛けていたこと
 どうしても平日の試合で授業休んじゃうので単位を落とさないように(笑)。卒業するっていうのが目標だったんですかね。

ーー学生の時のプロ意識
 もともと、プロ志望ではなくて。でもしっかり勉強したいなっていうのがあって同志社に入って。それでもちろんゴルフもちゃんとやって行きたいというところがあって水巻さんと出会って。(ゴルフ部入部前は)水巻さんがコーチだって知らなくて、入ってから知って。こんなプロゴルファーもいるんだっていう感じで興味を持ち初めて。それで成績もどんどん出るようになってきてこれだったら(プロ)行けるんじゃないかなみたいな。元々は勉強の方が目的としては大きかったけどこれだったら通用するなみたいのが芽生えてきて。

ーー大学での勉強
 いや単位取るのは結構ギリギリで(笑)。GPAとか気にしてられないぐらいギリギリだった。もちろん勉強は好きだったんですけど、大学に通わせてくれた親のために卒業したいなって思ってました。

ーー大学生活の中で特に支えてくださった方
 そうですね。本当にプロゴルファーを目指そうと思ったきっかけは、今はもう特任コーチになってるのかな。水巻善典プロがコーチしてくださって。水巻プロに出会ったのがきっかけで、自分もプロの道に進もうってなったので1番、ターニングポイントじゃないですけど、人生の分岐点だったのかなっていう感じです。

ーープロになってから、同志社卒として感じたこと
 やっぱり同じ同志社の先輩の方だったりとか、後輩だったりとかに注目してもらえたり。あとはゴルフのツアーに行くと、同志社や有名私立出身のプロゴルファーってすごく少なくて。だけどそういう強豪校に負けないようにってのは常にあります。

ーー10年後どうなっているか
 10年後?35歳。まあ日本にはいないのかなって思います。

ーー数カ月単位の短期の目標
 まずは開幕戦がアジアの方で始まるんですけど。2月15日からマレーシアで。まあポイント稼いでいって、しっかりアジアの方のシード取ってどんどん世界ランキング上げて行きたいなって思います。

ーー憧れのアスリートや憧れている人
 憧れの人かあ。僕結構本読むのが好きなんで、偉人だったりとか、何か成果を出してる人とか偉人の方とかは、みんな憧れてというか参考になる部分が多いのかなって思います。新島襄先生とか、歴史を築いてきた偉人の先人たちっていうのは本当にみんな尊敬してますし、自分もそうやって後の世代に何か残せるような人生にはしたいなって思っています。

ーー松山英樹選手がマスターズ優勝した時に受けた影響
 本当に日本人でメジャーチャンピオンっていうのは松山英樹さんだけなので。道を切り開いてくれた訳じゃないですけど日本人でもできるんだっていうのが証明されたから、そこはやっぱり追いかけたい。まあいろんな道があると思うので自分は自分の道を切り開けていけたらなと思います。

ーー大切にしている言葉や好きな言葉
 いつも気をかけて気をつけてるのは「enemy is always in myself」(敵はいつも自分の中にいる)。本当に弱い気持ちとか、挫けそうになったときにどれだけ自分と向き合えるかが戦う上で重要になっているのかなって。

ーー同志社ゴルフ部の後輩たちへメッセージ
 せっかく同志社に入学してゴルフ部に入ったので、しっかり自分たちの頭で考えながら、今自分たちが何をすべきなのかっていうのをしっかり大切にして。時間が限られてるとは思うんですけど、楽しくゴルフに打ち込んで貰えたらなと思います。

ーー今の同志社のゴルフ部で期待している選手
 下園くん(経2)と佐々木さん(商2)。佐々木さんは僕の高校の後輩で、下園くんは高校3年生の時にたまたま縁があって同志社来たらっていう風に言ったら入ってくれたので。その2人はしっかり成績残してほしいなと思います。

ーーこれからの目標
 PGAツアーを目指してやっていくっていうのと、まずはメジャーの大会に出れるように頑張りたいなと思います。

アジアンツアーQT最終予選で笑顔を見せる

ありがとうございました。
(聞き手・中嶋理博、撮影・浅川明日香、本人提供)

◆生源寺龍憲
(しょうげんじ・たつのり)
1998年5月15日生まれ。岡山県・作陽高校出身。162㌢、65㌔。同志社大学商学部2019年度卒業。

ページ上部へ