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~主将セレクション2024~ 【馬術部】一人一人が「輝」ける結果に

馬とともに日々成長を遂げる馬術部。今回は主将の田中を筆頭に、主力メンバーである宮坂、寺田、泉、坂光の5人が取材に応じてくれた。

 

――4人を対談相手に選んだ理由は?
田中:4人のうち3人(宮坂、泉、坂光)は去年、全日本学生を経験してる主力選手で、その3人と一緒に対談できたらなと思って選びました。寺田さんは一般生から始めて、今年特に中心になっていくメンバーかなと思ったので。ちょうど5人で来週試合に行くので、その前に対談をお願いしました。

 

――他己紹介をお願いします
坂光
いつもはのほほんって感じで、みんなのムードメーカーっていう感じなんですけど、試合になるとここぞって時に決めてくれるし、団体でも頼りになる存在やなって思います。

坂光田中
愛麗さんは馬に乗っていないときは食いしん坊な主将なんです(笑)。
寺田:大食い系キャプテン(笑)。
田中:大食い系ちゃうから(笑)。
坂光:部活のミーティングとかになると話の構成が上手で、何をやったらいいかとか、すごくピリッとさせてくれる存在。かつ馬に乗る姿勢がすごく綺麗で、お手本にしたいなと思える先輩です。
田中:いいことばっかり言っていただいて、泣いちゃう泣いちゃう(笑)。

田中寺田
乗ってる時は部活中とは違って、明るい感じで誰にでも喋りかけたりみたいな感じで、次4四年生の中ではムードメーカーみたいな存在なんですけど、乗ってる時とかはすごい真剣に乗ってて、乗り終わった後とかもコーチとか監督にどういうところを改善したらいいですかとか聞きに行ったり、馬乗りに対しては普段より一つ落ち着いて真剣って感じの方です。

寺田宮坂
私生活の時は一番話しやすいというか、みんなが聞いてほしいことがあったら彰穂に聞いてほしいみたいな、やっぱ聞き上手だし相談にも乗ってくれるし、それに対してめちゃめちゃこっちがなるほどみたいな返答をしてくれるから、馬のことでも普段のことでも何でも言いやすい相手です。特に私は一番話しやすいので、一番頼りにしてます。乗ってるときは馬と同じ顔してるんです(笑)。愛馬のガロンヌが走ってる時めっちゃウッウッ言いながら走るんですけど、彰穂も馬と同じ顔をして、歯食いしばって(笑)。クールに乗るのももちろんいいんですけど、なんか命かけて乗ってんじゃないかなぐらい一生懸命で、同期だから応援したくなるのもあるけど、でも自分が後輩だとしても先輩だとしても、こんなに一回乗るだけでも歯食いしばって顔真っ赤っかにしながら乗ってるのを見ると、自然と応援したくなるというか、そういう熱意がいい乗り方してます。

宮坂
和華子は乗ってる時めっちゃかっこいいです。
みんな:間違いない
宮坂:多分満場一致だと思う。1年生で入ってきて3日の子でも素人が見ても分かるぐらいかっこいい。冷静沈着というかクールじゃないけど何もしていないように乗ってる。多分あれを自分がやろうと思ったら絶対できない。正直うますぎて何してるかわからないんですよ(笑)。本当にうまい人ってそうだと思うんです。なんか私は一生懸命歯食いしばってしてるけど、本当何してるか分かんない(笑)。馬のことに関してもすごい面倒見が良いから、自分が乗ってるときもかっこいいし、人のレッスンをしているときとかもその子たちが目の色を変えるというか、キリッとするのはやっぱりちょっと厳しい部分もあるから、我が子に対するリスペクトが結構あるのかなっていうのは感じてます。私生活はあんまり馬術部と遊びに行くのが好きじゃないというか、疲れちゃってるから、あんまり私も和華子と一緒になんか遊びに行くとかそういうことはしたことないんですけど、試合とか一緒に行っててもめっちゃ寝る。部活の最中は結構キリっと

 

――ここまで馬術部と歩んできた大学生活を振り返って
:本当に今この部活に入れてよかったなって心の底から思ってます。部員全員がびっくりするぐらい優しくていい人で、こうやって部活やってたら1人ぐらいは性格悪い人とかいると思うんですけど、全員がいい人で、1つのことに対して全員が一生懸命やってくれるし、1人の人が困ってたら全員が手を差し伸べてくれるそういう部活で、私の理想の部活と言うか、過ごしやすいホームみたいな居心地のいい部活。でもキリッとするところはキリッとしていて、私はここにいてよかったなと思ってます。

坂光:私は言っていいのかわかんないけど、個人的には馬術部っていうものに入りたくなかった方で、自分の子がいるからこれからどうするか考えようってなって結局ここに入ってきて、最初は本当に気が乗らないじゃないですけど、心細すぎてどうしたらいいかわかんなくて。だけどほかの部員の人たちが良くしてくれる、いろんなことも教えてくれるし、ちょっと経験者だからでつんけんされることもなくて、輪に入れてくれる感じが心地よくて、そのおかげで今も楽しいし、これからも引退まで続けようかなって思います。

田中:私はそもそも同志社の馬術部に入ったのが高校3年生の最後のインターハイにコロナがかぶってしまって、インターハイ自体が開催しなくなってしまって出れなかったので、大学進学して馬術部に入ってインターハイみたいな形の全日本学生大会に出たいと思って入ったんですけど、3年間今までやってきて1回もその舞台に立てるレベルではなく到達することができなくて、今年なんとかそこに出て団体成績に貢献できないかなっていうふうに努力してるんですけど、今は辞めなくてよかったって思うけどしんどかったことが本当に多かったし、去年は普通の部員としてやけど最上級生として活動して、今年は立場が少し変わって主将という形で、今の部活のこういうことを理想としたいとかっていうのを結構自分の意見をはっきりぶつけているつもりなんですけど、なかなか全部がうまくいかないというか、それは違うよって普通に教えてくれる後輩とか同期もいるし、そこは同志社の馬術部やからできた環境が大きいんかなっていう風に思ってて、しんどいながらもここに行ったことに後悔はしないし、途中でやめなくて良かったなって言う風にすごい今感じています。

寺田:私はこの4人と違って体験乗馬でちょっとお散歩したことありますぐらいの感じで入ってきて、最初から絶対何か成し遂げてやろうみたいな感じではなかったし、でもやっぱり自分は負けず嫌いな性格なので、試合の度に絶対勝ちたいってやってきたら今担当馬に就かせてもらって。今までがめっちゃ楽しかったとは全然言えなくて、本当にしんどいことばかりで、私あんまりみんなには言わないけど同期とかにはもうやめるわみたいな、もう明日から来ないわみたいな感じでいっぱい言ったし。けどここまで来れたのは同期とかいい後輩たちに恵まれたからだなというのを思うので、4回生になったら引退がめっちゃ見えてくるからこそ、ここからは泣き言とかもう無理とか言わずに、自分が最後今までありがとうございましたって言う日まで、こんだけ頑張ったからこれでいいやと思えるぐらい頑張ろうと今思ってますし、それぐらいやっぱり後輩からも同期からも、それこそコーチ・監督からも受けた恩があるのでそれを返して行きたいなと思っていて。今一般生の比率がすごい多いので、一般生でもここまでできるんだよっていうのを最終的に言えたら一番いいかなと思っています。

宮坂:私は今絶賛挫折中なんですけど、それでも今こうやって部活来れてるのは周りの人の、それこそみんな言ってたと思うんですけど部員すごいみんないい子たちなので、そういう子たちに助けてもらって今こうやって来れてるっていうのもすごいありますし、本当にメンバーはいい子たちで、自分が今ちょっとキャパオーバーになっちゃってる部分もあるんですけど、それを自分が楽になった時に何かしらの形で還元できたらなあっていうのは思っています。あとは泣いても笑っても私ら3人はあと半年なんで、実際時間がないっていうのもそうやし、本当にやるしかないって言えばやるしかない。やめることは全く視野に入れて無いので、本当にやるしかないと思ってるんで、馬術部って結構人間関係の面で揉まれることの方が多いというか、そういう環境ではいい人たちだけどぶつかり合いとかももちろんあるので、そういう人間的な成長っていう部分でもあと半年できたらいいなって思ってます。

 

――同志社馬術部の魅力とは
田中:本当に思いやりのある部活だなって思います。特に授業期間始まったりしたら、下級生とかが授業が多い中で上級生が最後まで残って作業したりっていうのもあるし、逆に大会前とかは上級生もしくは中心メンバーをサポートするために馬術部の餌代を稼ぐためにJRAにバイト行ったりとか、競技バイトに行ったりとかもあって、すごい支えられてるなって言う風に感じます。でも一方的に誰かが支えてるっていう感じでもなくて、作業で返すっていうよりも、代わりに馬乗とかそういう技術について教えて還元したりとか、お互いがサポートし合うっていうような部活になってるかなと思います。今後こうなってほしいという理想の部活は、話し合える部活にしたいなと思ってて、今年になってからミーティングとかを頻繁にしてて、学年でも話し合ってみたいな感じで後輩の意見を聞いたりすることが多いんですけど、やっぱり馬の命を守るもしくはそこをキープして行くためには人のコミュニケーションってすごい必要不可欠だと思うので、そこを大切にする部活でありたいし、今はそういうふうになってるのかなって思います。

 

――今年の目標
:春夏全学制覇です。
みんな:かっこいい(笑)
:去年も言ってるんで、
寺田:でも言うと言わないとでは違うから
:強敵がいるんでそいつを倒せるように(笑)。今年はちょっと場所が違う(東京都・馬事公苑)ので、全日本学生を初めての場所で自分とクゥの最大限の力を出せるように頑張ります。

坂光:春夏全学全部減点0で帰ってくること。で、日々の部活が嫌になっても、授業の時は(愛馬を)見捨てず一緒に頑張っていきます。

寺田:ここであんまり言えないのは、、
田中:おっきく言お
寺田:今乗ってる馬で全学出場が目標。で、結果については全学のとこ行ってから考えます(笑)。乗って、第一障害飛んだところで目標を考えます(笑)。でもどっちにしろ、結果でも行動でも今までお世話になった人に必ず恩返しするっていうのは目標です。

宮坂:私はやっぱり同志社に入ってきた理由にもなるんですけど、団体で勝ちたいっていう気持ちがすごく強いので、学生戦いっぱいあると思うんですけど、自分が出る試合でちゃんと自分がポイントとって、団体の成績に貢献できるようにっていうのはすごく思ってます。あと今私が乗っている馬がガロンヌって言って、今年からはじめて学生が試合に出て使う馬になるので未開拓の部分もあるんかなと思うんですけど、また次私が引退したら乗る子もいると思うので、そういう子が次この馬に乗りたいなって思ってくれるような成績とかを私が残せたらいいなと思います。

田中:個人目標は今まで全学に入れるレベルにいなかったので、今年こそは何とか権利を取ってとりあえず全学に出たい、それを目標に馬術部に入部してきたんで。でも日々練習しながら感じるのが出たいだけやったら意味ないなと思って、出てやっぱり成績を残す、団体成績に貢献する、最低限その権利を取るっていう目標があるとして、そこから満足せずに実際で団体で組めるような、団体で貢献できるような走行をしたいっていうのが目標で、後は私が乗っているBIZザミーラっていうのがもうおばあちゃんで、まだあと1、2年使うのか今年が最後なのかわかんないんですけど、その馬にとっても同志社の馬術部に来てよかったって、周りの乗っていない部員からも思っていただけるような走行を最後まで目指したいなというふうに思います。団体目標はすごい高く、まずは全員が参加できる春が団体優勝。全日本学生も団体優勝。本当にそこはもう目標を高く、言葉に出していかないとあれかなと思うので、自分にもプレッシャーをかけて、実力もほかの面でもいい後輩に恵まれているので、後輩に私らの代があってよかったと、一個上にその1年があってよかったと思ってもらえるような団体成績を取りたいなと思います。

 

★共通質問 ――今年主将が大切にしたい漢字
田中:「輝」

漢字を書く田中

――「輝」を選んだ理由
田中:1つは今回部活の中で話し合いをする機会が2月3月ってすごい多くて、その中でやっぱり個人目標も団体目標もしっかり持って部活を活動としようという話に落ち着いて、団体目標はもちろん達成したいというのはありますけど、それだけじゃなくて個人個人がそれぞれの目標を持って、それを絶対叶えるために行動するっていうのを今大切に普段部活していて、一人一人が大会でも部活でも普段の行動でも輝いて欲しいし、そこにすごい自信を持って、自分にこういう魅力があるっていうのを持って、一人一人が輝けるような部活を作りたいし、自分たちで輝くでみたいなそういう強い心を持って普段の部活にも取り組んでほしいからこの漢字を選びました。あとは最後に一つ言うと、監督をなんとか輝かせたいっていうこと。
みんな:おー!
田中:いいこと言った?そんなことない?
みんな:それいうからよくない(笑)
田中:やっぱり1番いいメダルの色を、テカテカの色をなんとか捧げたいって感じです。金色が一番いい色だからね(笑)。

(栗林真菜)

笑顔を見せる(左から)坂光・寺田・田中・宮坂・泉

 

〈プロフィール〉

◆田中愛麗(たなか・あいり)
京都府立洛水高校出身。164㌢。グローバル地域文化学部新4年。担当馬はBIZザミーラ。

◆宮坂彰穂(みやさか・あきほ)
北海道・札幌光星高校出身。153㌢。心理学部新4年。担当馬はガロンヌ。

◆寺田愛(てらだ・あい)
静岡雙葉高校出身。163㌢。政策学部新4年。担当馬はシェズノア。

◆泉和華子(いずみ・わかこ)
京都教育大附属高校出身。164㌢。社会学部新3年。担当馬はクアドリフォリオ。

◆坂光栞菜(さかみつ・かんな)
広島なぎさ高校出身。162㌢。経済学部新2年。担当馬はクリオソファンデクリュエンヴェルデン。

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