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~主将セレクション2024~ 【アメリカンフットボール部】「日本一」の取り組みをする集団を目指す

 昨年はあと一歩のところで2部残留に終わり、悔しいシーズンを過ごしたアメリカンフットボール部。新体制が始動し3カ月が経った今、主将である佐々木と注目選手として挙げられた樋口、白木、井上の計4人が取材に応じてくれた。

――他己紹介をお願いします。

佐々木白木:白木は初心者で入ってきて最初は、とりあえずがむしゃらに何事も取り組んでいる印象はあったし死ぬほど体でかくなっているから、それはこいつが努力していたからかなと思ってる。俺から見ていて試合に出たい欲というか僕のこと使ってくださいっていう欲は、キッキングセクションの中でやりたいですって言ったり、積極的にチームのためにとか自分が出たいとかっていう気持ちが出ていた。こいつの強みは、誰からも慕われるし先輩も後輩も同期もこいつのこと嫌いって言っている人はいないかな。それはなんでかというと多分こいつがみんなのことを思いやっている感じがしていて、すごく人間味があって人情深い人やからかなと思った。

白木樋口:高校から一緒で高2、高3と一緒のクラスでずっと仲良くさせてもらっていて、アメフトで言えば去年から試合に出ている。初心者ながらにラグビーでの速さとかステップとかを生かした、縦に速いようなプレーをする選手。初心者で出ているのはほんまにすごい。アホなところもあると思うんですけど根はしっかりしていると僕は思っていて、やるって決めたことはとことんやる男。これからも活躍すると思うので、頑張って欲しい。

樋口井上:高校からアメフトのOL(オフェンスライン)で、大学もOL。すごいなって思うところは、物怖じしないところ。普通やったら相手を怖がったりするけど、そういうのがなくて行く時はいく、突進っていう感じ。DL(ディフェンスライン)の練習している相手からもよく聞くけど、陸大はめちゃくちゃ堅い、めちゃくちゃヒットが強い。去年もV(ブイ)としても出ていて重宝されているので、今年も絶対活躍してくれる。

井上佐々木:去年からQB(クォーターバック)としてチームを引っ張ってくれて、人のことを見る目がある。他人のことは本当にわかっている人でだからこそ今年主将に選ばれたんだと思いますし、日常的にも本当に良い人で最初の印象は怖いって思っていたんですけど、接してみたらそんなことはなくてやっぱり良い人だなって思いました。

――対談相手にこの3人を選んだ理由をお願いします。

佐々木:3人とも共通して言えることは、今年試合に出て活躍するであろう人ら。特にこいつらがチームを勝たすために必要な人材であるっていうところに期待をして選びました。じゃあなんで期待しているかっていうと、アメフトに対して真剣に向き合っている部分はもちろんあるし、人それぞれ個性はあるけど慶太郎とかみても見た目チャラいし、遊んでんちゃうんかな、こいつ全然アメフトのこと理解しようとしていないなって思っていたけど、一緒に試合に出てみたりこいつの話を色々聞いていく上で、こいつ本気で勝ちたいんやなっていう気持ちはすごい芽生えた。特に去年負けた試合の時、慶太朗に整列の時によくこいつと隣になることがあるんですけど、そのときに来年やりましょう、という声をかけてくれたのもこいつやったし、そういう熱い気持ちが3人ともあって今年期待したいから選びました。

――昨シーズンを振り返って

樋口:最後自分的にも悔しいシーズンやったなって思っているけど、良いこともあってエースRB(ランニングバック)の戸島さんがいなくなって、誰が出るかってなったときに僕を使ってくれて出場回数を増やせたことは良いことだった。1つ思ったのが負けて4回生が泣いている姿を見るのが一番つらくて、今年の佐々木さんの代は泣かせたくないっていう思いが強いのと、橋詰さんとか黒川さんとかいつも一番頑張っているコーチの人とか、応援してもらっている人にも笑顔を与えたいです。

井上:最初は1年目やし試合に出れないだろうなと思ってた。でも違うポジションで必要とされてからもっと最初から頑張ればよかったかなって。今年も試合で活躍できるように頑張っていきたい。

白木:個人的にもチーム的にも僕は悔しいなって思っていて、1部復帰できなかったことはもちろん悔しいことで、特に2個上の先輩らが泣いていたのも悔しかったし、自分たちが今年1部でプレーできないのはもちろん悔しい。今年はディフェンスの選手として、試合に出て、活躍したい。

佐々木:今でもあのときの負けっていうのは思い出すし何回も夢に出てくる。1つ言えるのはQBである以上、「負けた試合は自分のせいで勝った試合はみんなのおかげ」っていうのをずっと思ってプレーしている。正直去年は、1部に上がって今年1部で試合をすることをずっと考えてたけど、そうならなかったあの瞬間に意外と自分の中では気持ちはすぐ切り替わっていて、自分たちの代でやるしかないと。そのために自分が主将にならないといけないなっていう気持ちとか1個下の代で1部で戦うためにも、今年僕らがなんとかして結果を出さないといけないなっていう気持ちには今なれている。負けはすごい悔しいし、今でもなんでやねんって思うことがあるんですけど、考え方が変わる良い機会にはなれたし覚悟を持つきっかけにはなった。

――新体制の雰囲気

白木:シンプルに明るい。4回生は人少ないですし、3回、2回で良い意味でも悪い意味でもおちゃらけているというか、そういう奴がオンオフはっきりさせて練習で盛り上げる声を出すやつが多い。特に金曜日のフィールドトレーニングはもちろんきついんですけど、楽しいっていう気持ちが結構強い。

佐々木:盛り上げているのはうまいな。うちのチームってスーパースターがいっぱいいるチームでもないし、たくさん部員がいる中の半分くらいが未経験っていうこともあって、全員で勝ちに行く、全員で取り組む、全員で乗り越えるのがうちのチームの特徴。逆を言い返せば、去年の負けたときも気持ちが下がったときに誰かが声をあげれなかったりとか、崩れてしまうのがうちのチームのよくないところ。それを常に意識するような声がけを僕の中では心がけている。それがなくなったらもっと強いチームを目指せるのではないかと可能性はすごい見える。

取材を受ける佐々木

――主将としてどのようにチームを引っ張っていきたいか

佐々木:そもそも主将が決まったのが本当に最近で、それはなんでかというとシーズンが12月に終わって、そこから、うちの新4回生になる4回生がスタッフも含めて16人しかいなくて、そんだけ人数が少ない中でどうやって引っ張っていくのかというのを、ヘッドコーチの橋詰さんと色々しゃべって、幹部とかを決める前に、今年1年間どういうチームにしたいのかなっていうのを、4回生全員で、ほぼ毎日しゃべって、そこから、キャプテンを決めるのに、最近なので、2ヶ月半くらい、毎日のようにミーティングを続けた結果が、今になっていて。やっぱり、今年も2部なので、物理的な日本一っていうのは不可能っていう話が出て、4回生のも、今年の目標は、「1部昇格」の方が良いんじゃないのかとか、「入れ替え戦圧勝」とか、そういう結果にフォーカスした目標ばかりをみんなが立て始めたんですけど、そうじゃないよね、っていう話を橋詰さんともなって、自分たちがどういうチームにしたいのかっていう切り口で話をすると、やっぱり日本一の取り組みをする集団にはなれるのではないかっていう、今回こうやって「日本一」っていうのを書いたんですけど、日本一の取り組みっていうのは、結果はもちろんそうですけど、日常生活だったり、アメフトって準備のスポーツなので、練習をする前にどれだけ準備をするのかとか、どれだけ規律のあるチームを目指すのかとか、そういったことも含めて、全てにおいて日本一の取り組みをする集団を目指したら、結果的に1部昇格しているよね、っていう考え方にシフトして。その上で、やっぱり今年は結果を絶対に求めないといけない年っていうのもあったので、今年のチームスローガンは結果にフォーカスしようとか、何がなんでも勝とうとか、貪欲に1点でも多く取ろうとか、そういった雰囲気のあるスローガンにしたいと思っていて。自分が主将になる上で変わった気持ちっていうのは、正直あまりなくて、それはなんでかというと、さっきも言ったんですけど、試合、去年の2部で残留になったっていう瞬間から、割とスイッチは入っていて、もう自分がやるしかないって思っていたので、あまり主将になったから、気を張っているとか、そんなのはなくて、割と、今まで以上に努力しないといけないとか、みんなのことを見ないといけないっていうことはあるんですけど、一つ言えることとしては、やっぱり背負っているプレッシャーの大きさとか、背負っているものの大きさっていうのを最近感じていて、やっぱり2年連続で2部っていうのは、多分創部初で、うちのチーム、すごい、なかなかプレッシャーのかかっていること、プラス、やっぱり今年負けたら、とんでもないことになるっていうのもあって、そういうプレッシャーはすごく感じている部分ではあるんですけど、そうとは言いつつ、別に、自分が思ったことをやろうかなっていうのは自分の中で決めていて、自分が正しいって思ったことが正しいって思っているし、チームにとって考えた結果、何が正しいのかを自分で考えて、それが正しいと思うのであれば、それを進めるっていう意思の強さっていうのは今年1年間でぶらさずにいこうかなって思っているので、そういうプレッシャーも感じつつなんですけど、自分なりに、チームを牽引していけたらなっていうのはあります。

――今シーズン個人の目標

樋口:リーディングラッシャー。2部リーグで1番ydを稼いだ選手になる。

佐々木:なんでも良いんじゃない。全試合スタメン出場とか、当たった相手を全員吹っ飛ばすとか(笑)。

井上:今年はランを頑張っていて、OLユニットとしてランプレーを今まで以上に出すこと。

佐々木:平均何ydとか言っておけよ!

井上:じゃあ平均8ydで!

一同:お〜!すごい。絶対勝つやん。

佐々木:選手としての目標は、具体的に言ったらバスの成功率80%とかを目指してやっているんですけど、1試合トータルでチームを勝たせられるQBになること。勝利のターニングポイントに自分が起点になれるようなチャンスメイクできるようになることかな。主将としては、日本一の取り組みを毎日することで蓋開けてみたら入れ替え戦も勝っているし、シーズン全部勝っているっていうのを目指しているので、あくまでも日本一、入れ替え戦っていうのは通過点って言ったらおかしいですけど、目的の中にある目標の一つ。自分が目指しているのは日本一の取り組みをする集団なので、その上で結果は当たり前に出したいと思っている。まずこのチームとして日本一の取り組みをできているのか、そういう集団になれているのかっていうのを目指したい、っていうのが主将としての目標です。

白木:LBなので、OLとかQBとかから「こいつ、やばいな」とか「こいつあたったら、強いな」みたいに思われるような選手になりたい。チームの中では一番、試合に出続けたいとは思っている。流れを変えるプレーっていうか、気持ちの部分で優位に立つようなプレーは1試合で1回は絶対起こしたい。

ポーズを決める選手たち

――「日本一」という言葉を選んだ理由

佐々木: 2部で現実的な日本一っていうのは不可能だけど、日本一の取り組みをする集団を目指すっていう意味で日本一っていうのを掲げている。それこそ事件があったときからアメフトだけが強くても意味がない。日常生活だったり人間の部分であったりそういう部分を大事にすることで、日本一に近づけるんじゃないのかと思っている。日本一っていう目標じゃなくて、目的っていう部分が大事でチームとしてどういうチームを目指すべきかっていうのがこの日本一っていう意味。

ありがとうございました。(聞き手、撮影:藤田桃江、沼野涼音)

【選手紹介】

〇佐々木康成(ささき・こうせい)

2003年1月27日生まれ。大阪府・追手門学院高校出身。ポジションはQB。176㌢・90㌔。商学部新4年。

勝負飯は、松井山手にある丸亀製麺の明太窯玉かとろたまうどん。

〇白木航星(しらき・こうせい)

2003年9月9日生まれ。大阪府・同志社香里高校出身。ポジションはLB。172㌢・98㌔。商学部新3年。

勝負後飯は、くら寿司以外で食べるおすし。

〇樋口慶太郎(ひぐち・けいたろう)

2003年6月5日生まれ。大阪府・同志社香里高校出身。ポジションはRB。176㌢・77㌔。商学部新3年。

勝負飯は、お母さん特製のたらこスパゲッティ。

〇井上陸大フアレス(いのうえ・りお・ふあれす)

2004年8月14日生まれ。京都府・同志社国際高校出身。ポジションはOL。178㌢・105㌔。スポーツ健康科学部新2年。

勝負飯は、タコス。

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