~インタビュー掲載~ 【ラグビー部】セブンズ世界学生選手権で銅メダル獲得
6月10日~12日に行われたセブンズ世界学生選手権に日本代表として紺グレから桃田・岩本・上嶋の3人が出場。東京での事前合宿で各大学から集った実力者たちとプレーに磨きをかけ、フランスに乗り込んだ。3位決定戦ではアルゼンチンに勝利し、銅メダルで大会は終幕。世界の舞台で戦った選ばれし3人がセブンズラグビーでの経験について語る。
ーー大会全体を振り返って
岩本: 目標はメダル取ることだったので、結果的に銅メダルで目標が達成できて良かったなっていうのは全体を振り返って思います。また別にチームとしても色々な大学から集まって構成される中で、チームとしてすごく一体感を生まれたところはラグビーの良いところだなと改めて思いました。
上嶋:初めての世界大会で強豪チームとやっていく中で自分の通用したところとか、まだ全然足りないところとかってのは分かってめっちゃ良かったです。
ーー常翔高校時代にともにプレーしていた仲間航太さん(明大)と再度チームとしてプレーして感じたこと
岩本: 意外と懐かしいなっていうのはありました。結構ずっとやってたんで。あとは中学校の選抜も一緒でした。
それで航太はこんな感じやろっていうのはすごい分かっていたし、上から目線のコメントになってしまうんですけど、高校から考えられないくらいこういうプレーもできたんやっていうのはあったんで、楽しかったです。成長して一緒に大学生になってプレーできて楽しかったです。
ーーフランス戦とオーストラリア戦でのトライを振り返って
岩本: 両方ともみんながつないでくれたやつなので、フランス戦はしんどい中で攻守が入れ替わる中でも最後トライできたのは良かったかなと思います。
ーー日本での合宿も含めて、先輩である2人と長い時間をともに過ごした感想
上嶋:総司さんはほぼ同期みたいな感じで接してくれます。めっちゃ気さくで面白い人なんで、やっぱ東京での合宿とか他のチームで集まっても常に輪の中心にいました。
岩本:おらんやろ笑
上嶋:涼平さんも一緒で結構絡んでくれるし、グラウンドでもラグビーのアドバイスをしてくれるし、グラウンド内でも一緒に過ごす時間が長くて2人とも一緒にいて楽しいです。頼りになります。
ーー学年が上がったり、フランス遠征などを経験して成長したと感じる部分
上嶋: 大学入ってアタックは元々めっちゃ好きでやってたんですけど、セブンスを経験してディフェンスも結構良くなってきたので、そこで言えばアタックじゃなくてディフェンスでも頑張れてるなと思います。
ーーフランスでのスケジュール
上嶋:観光する時間もなく、ずっとラグビーに集中する時間でした。
岩本: 行った時は時差はあんまり響かなかったです。マイナスの時はあんまり感じないんですけど、 プラスで日本に帰った時がすごく感じるって言われて、帰ってきて、結構日中眠い時はありました。
ーーフランス遠征で1番印象に残っていること
上嶋:試合の待機室みたいなのが、全チーム一緒の体育館で、なんか遊びみたいな、全然日本では体験できない色々な国の人と交流できて、楽しかったです。
岩本: 試合終わった後に、自分たちの日本の短パンとかグッズをいろんな国の人たちと交換とかして、アルゼンチンの人とも交換したりして、楽しかったです。意外と日本は人気が高いなあと思いました。
ーー3人でのエピソード
上嶋:やっぱり1番話しやすいので結構一緒にいました。
岩本:特にエピソードはないんですけど、(桃田)涼平が待機室で課題してたくらいです。笑
ーー練習の体制について
上嶋: やりたいことは自分たちで決めて、そこについて監督が深く詳しく教えてくれて、目標とかも自分たちで立てました。あと細かいところは色々アドバイスくれたりしました。
ーー遠征前の東京合宿で得た学びや試合で生かせたこと
上嶋: サインプレーとか、1発でトライをとれるサインを事前合宿でやってきて、それで1発でトライとれたり、僕ら(上嶋と岩本)はどっちもフォワードなのでラインアウトとスクラムは日頃やらないので、めちゃくちゃしんどかったんですけど、結構結果につながったなとおもいます。
岩本:スクラムはめちゃくちゃやったので、大きい相手にも押し負けずに安定してボールを供給できたのは良かったと思います。
桃田:東京で初めて会った人とかもいましたし、その中でもしっかりコミュニケーションをとって仲良くなることができたので、フランスでもコミュニケーションをとってつながることができました。
ーー事前合宿や練習で意識していたこと
上嶋:上手い人達が集まるのでいい所は吸収しようと思っていました。上手いプレーとかは盗もうかなと思ってやっていました。
岩本:楽しむっていうところ。実際、自分がやってほしいプレーとかをしてくれたので楽しかったです。
桃田:バックスだったので、サインプレーとかセンターとかハーフの人とかとよく話すことは意識しました。
ーーどのようなところが評価されたと思うか
桃田:スピードとステップとディフェンス力です。
岩本:運動力とか、ハイボールとかが評価されたと思います。
上嶋:僕もハイボールとアタックのところです。
ーーフランス遠征に向けてたてた目標
桃田:チームとしてはメダルを取るっていうことと、個人としてはそんな経験はなかなか出来ないので楽しもうってところを1番大切にしていました。
岩本:世界相手に自分がどこまで通用するのか試したかったです。
上嶋:僕も一緒で自分のアタックが世界にどれだけ通用するのかを試そうと思っていました。
ーーその目標の達成度
桃田:全体的には楽しめたので良かったです。
上嶋:何点ですか?
桃田:100点中60点くらいです。
岩本:40点くらいです。いけた部分は多少なりともあったのですが、まだまだだなと思ったところがありました。
上嶋:50点です。自分が強気にいけたところは良かったんですけど、相手が強いなと思った時に弱気になるマインドがありました。
ーー日本代表としてプレーした時の思い
桃田:どのジャージーでもやることは一緒なので自分の責務を全うしようと思いました。
岩本:気合いは入りました。結構たぎりました。いつも以上に気合いが入りました。
上嶋:1番はワクワクしました。
ーー世界3位という結果に対する率直な感想
桃田:すごくうれしかったです。
岩本:メダル取れたことはうれしかったんですけど、監督さんに「お前らの力やったらメダルの色もうちょっと変わったんちゃうかな」って言われたときはまだ上を目指さないといけないなとも思いました。
上嶋:3位は嬉しかったんですけど、上には上がいるなと。もっと頑張ろうと思いました。
ーー共にプレーをした他大学の選手から刺激を受けたこと
桃田:関西のチームは僕らだけで関東や九州とかいろんなところから集まってきたのですけど特に関東の選手はレベルが高かったので、その面で練習の質だったりチーム作りだったり刺激を受けました。
岩本:僕は明治大学1年生の大和哲将くんとすごく仲良くなりました。仲良くなったし、一緒にFWで一緒にだったので、スクラムを組んだり、1年生ながら体をめちゃめちゃ張っていたので見習って頑張ろうと思いました。
上嶋:コミュニケーションの量がグラウンドでもオフフィールドでも多かった。そこは自分も試していきたいなと思いました。
ーーオフフィールドでの自身の立ち位置
桃田:クール担当なので、暴れてる人もいるんですけどそこを冷静に見る立ち位置でした。
岩本・上嶋:すかし担当。笑
岩本:どっちかっていうとちょけるタイプやったので、ちょけて場を和ますことができたのかなって思います。
上嶋:僕は先輩たちをいじる担当です。沢山いじってあげました。笑
ーー7人制と15人制の違い
桃田:まず人数も時間も違うし、(7人制は)特に一人一人の責任の量が増えるかなと思います。
岩本:時間がだいぶ短いんですけど、15人制より体力的にきつかったです。
上嶋:全然休む時間もなくて常に気を張っていないといけないので、きついんですけどその分試合後の達成、やり切った感はすごいありました。
ーー同志社とプレーする時の違いと共通点
桃田:特になかったです。
岩本:セブンズではFWだったので全然15人制とは違うと思うんですけど、セットプレーが多くなったときはあぁってなったり、、FWの気持ちがちょっとだけ分かりました。
上嶋:共通部分はボールを持って前に運ぶことです。違う部分はFWでスクラムを組んだりラインアウトをしたりしたことで、やはり苦戦しました。
ーー実際に海外の選手とプレーして通用した部分、通用しなかった部分
桃田:ディフェンスの部分では前に上がって、ディフェンスをしたら体が大きい相手でもとめれたってところと、逆に広いスペースを与えてしまうと相手の方が身体能力が高いのでそこに苦戦しました。
岩本:海外の選手は体格が大きい同士やってるので低く来られたときの対応があんまり出来なくて、みんなで低く早くを意識してタックルすると通用した部分はあったかなと思います。
上嶋:通用した部分はチームでボールを外に運ぶことで、通用しなかった部分は一対一のスピードの部分です。めちゃくちゃ早かったので、そこは課題かなと思います。
ーー自分のベストプレー
桃田:僕は3位決定戦のアルゼンチン戦のラストワンプレーで、相手のセットアタックでトライ取られてしまったんですけど、TMOがあれば多分タッチで、、、
でも3位だったので良かったです
岩本:オーストラリア戦のキックオフで蹴ったボールを相手がキャッチした瞬間にすぐ入って倒せて、そこからオーストラリアのキックオフが上手くいかなくなったところは自分の中で手応えを感じたので印象に残っています。
上嶋:僕はインド戦のキックオフを自分で取って、はじいたところで大学入ってハイボール 1年間ちょっとやってきた成果が出せたので良かったです。
ーー今回の経験をこれからにどう生かしたいか
桃田:日本にいると外国人の選手と試合をする機会は少ないと思うのですけど、世界の舞台で外国人の選手とやれたってことはすごく良い経験になったので、その経験を生かしてどんどん下にタックルを入っていきたいと思います。
岩本:フランスでは全員外国人選手だったので、関西でも外国人相手に勝負していける選手になっていきたいと思います。
上嶋:僕はマインドの部分で今回ちょっと弱気なところがあったので、もっと強気で行ったら全然通用するってわかったので、常にアタックするマインドでやっていきたいなと思います。
【取材・構成=俣野百香、湊結子】
〇プロフィール
◆岩本総司(いわもと・そうじ)
2003年7月24日生まれ。大阪府・常勝学園高校出身。セブンズではFW。178㌢・87㌔。社会学部3年。
◆上嶋友也(うえしま・ともや)
2004年11月12日生まれ。東福岡高校出身。セブンズではFW。180㌢・90㌔。スポーツ健康科学部2年。
◆桃田涼平(ももた・りょうへい)
2003年6月24日生まれ。兵庫県・報徳学園高校出身。セブンズではBK。171㌢・77㌔。商学部3年。