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~ルーキー特集~ 【カヌー部】全国から集まった期待のホープたち

毎年全国各地から逸材が集まるカヌー部に、今年も期待のルーキーたちがやってきた。今回は川井、齋藤、入江の3人を紹介する。

元気はつらつな川井

1人目は男子顔負けのマッスルパワーを持つ川井。ジュニアアスリート発掘事業で才能を買われたことがきっかけで、高校1年の頃からカヌーを始めた。華々しく競技人生をスタートさせたかと思われたが、決して順風満帆にはいかなかった。「入部してから高校2年の途中まで、ずっとカヌーが大嫌いでした」。中学まで続けていたバスケットボールへの未練があり、カヌーに身が入らない日々が続く。そんな彼女を変えたのは同校のライバルの存在だった。ライバルに負けたくないという気持ちが彼女に火をつける。やる気とともにカヌーへの愛着も湧き、伸び悩んでいたタイムが徐々に出るようになった。高校3年のインターハイではライバルとペアを組み、WK-2 200㍍で優勝を飾った。大学に入学した今、1番のライバルは自分だと語る川井。人と比較するよりも自分との戦いを重視し、大学でも高みを目指す。

実力派の齋藤

2人目はお調子者で常に部員を笑顔にするムードメーカーの齋藤。宮城県ではカヌー部のある中学校が少なく、物珍しさに惹かれて入部を決意。日本代表に選ばれることを夢見ながら、ひたむきにカヌーと向き合った。中学時代の恩師に「必ず日本一になって帰ってきます」と宣言し、高校は島根の高校に入学。毎日カヌー漬けの日々を送った結果、ペアとフォアで日本代表に選出された。また、フォアでは日本一の称号を獲得した。目標を達成したことで、やり切ったという気持ちが大きかった齋藤。一時は競技を続けるか悩んだ。しかし、「自分にはカヌーしかない」と思い直し、同志社カヌー部に入部。8月下旬に行われるインカレでの目標はK-2 200㍍で表彰台に乗ることだ。ペアを組むのは今夏で引退する伊藤朔(スポ4)。「さくさん(伊藤朔)を引っ張って、決勝の景色を一緒に見たい」。新たに見つけた夢に向かって、また1歩踏み出した。

努力家の入江

最後は義理堅く、部員からの信頼が厚い入江。中学では剣道部に所属していたが、高校入学時にカヌー部の先輩が競技に対してひたむきに努力している姿に感銘を受け、新たな競技人生をスタートさせた。最初はカナディアンという競技の難しさに直面した。カナディアンはシングルパドルで舵を取るため、最初は真っすぐ進むことさえ難しかったという。しかし、諦めずに努力を続けることでベストタイムを取る楽しさを知り、どんどん競技にのめり込んだ。高校3年のインターハイでは悔しい結果に終わり国体本選で晴らそうと考えていた矢先、コロナウイルスの影響で大会が中止に。「このままカヌーを辞めるのはもったいない」。そう考え、同志社カヌー部にやってきた。6月25~26日に行われた京都府カヌースプリント選手権ではB決勝で1位を飾るも自身のパワー不足を実感。先輩により早く追いつくためにも、ウェイトトレーニングに励むことを決意した。常に向上心を持って励む彼から今後も目が離せない。

8月末から5日間にかけて行われるインカレに向け、各自調整を行う。レベルの高い戦いが予想される全国。それぞれの目標に向かって突き進む姿に期待したい。(田組菜月)

★共通質問

「YOUは何しに同志社へ」

川井:カヌー部のInstagramを見て、他の大学と比べてみてもアットホームな部活で、人が良さそうだったので。あと、同期で仲良い子が同志社を選んでいたっていうのもほんのちょっとあります(笑)

齋藤:見たら分かる通り、同志社のカヌー部は1番アットホームな感じで。楽しくやっていている雰囲気を高校の大会でお会いした時も感じました。カヌーの楽しさを(高校)3年間忘れていたので、競技の楽しさを思い出すためにもプレッシャーをかけ過ぎないように強くなりたいなと思って、同志社を選びました。

入江:勉強もできる大学っていうと同志社しかなくて。「他に選択肢がなかった」って言ったらあれかもしれないですけど、両立するなら同志社でした。

〇川井花菜(かわい・はな)

2004年1月2日生まれ

大分県立大分舞鶴高校出身

スポーツ健康科学部

座右の銘は「貪欲」

〇齋藤哲一(さいとう・てつひと)

2003年7月16日生まれ

島根県立島根中央高校出身

スポーツ健康科学部

座右の銘は「報われるまで努力する」

〇入江旭(いりえ・あさひ)

2003年12月28日生まれ

埼玉県立浦和高校出身

法学部

座右の銘は「好きこそものの上手なれ」

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