アメリカンフットボール部
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【アメリカンフットボール部】泉組初戦1点差で惜しくも敗北

 4月22日に宝ヶ池公園球技場(京都府)で2023年度今出川ボウルが行われた。定期戦である今大会は因縁の相手である京大との一戦。春シーズン初戦は19-20と、昨年に続き惜しくも負けに終わった。

円陣を組む選手たち

 コイントスの結果、同志社は前半を選択し京大のキックオフから試合が開始。序盤から#28戸島(スポ4)が良い攻めを見せ、京大を追い込んだ。そして第1Q中盤、敵陣25yd付近から#45高本(法4)がFGを決め、早くも3点を奪い先制点を挙げた。その後攻守交代で京大の攻撃が始まるもわずか1分半後、#5竹島(政2)がQBサックを決め攻撃権を奪取。追加点にはつながらなかったものの、終始同志社有利で第2Qへ。開始早々高本が再びFGを決め、3点を追加する。その後両者ともに譲らない展開が続くが、ゲームを動かしたのはまたも同志社だった。第2Q中盤、高本のパントキックを相手選手がキャッチに失敗。エンドゾーンまでわずか5yd付近で同志社の攻撃がスタートする。ここでも序盤から大活躍を見せる戸島がTDを決め、リードを13点に広げた。しかし、リードを許し続けている京大も黙ってはいない。第2Q終盤から追い込まれ、残り3秒のところだった。ロングパスに成功した相手にTDも許し、リードを6点に縮められる。重たい空気の中、前半が終了。

ボールを受け取る高本

 気持ちを切り替え挑んだ後半戦。これ以上追加点を挙げられまいと、DF陣が必死に堅い守りを見せる。しかし第3Q終盤、エンドゾーンまで1ydのところで抑えを見せるも、第2Qに続き連続TDを許した。

 リードを奪い取られ、1点を追いかける展開となった最終Q。これ以上得点を許すわけにはいかない同志社は、開始早々意地を見せつける。#15佐々木(商3)からのパスを受けたのが、今大会が初出場初スタメンの#87脇田(スポ2)。タックルを1人かわし、自陣48yd付近からエンドゾーンまで走り抜きTDを奪った。「パスをもらった瞬間に意地でも行こう、意地でもTD取ろうと思いました」(脇田)。初出場にも関わらず堂々の走りを見せ、チームを奮い立たせた。

エンドゾーンへと走る脇田

 中盤に差し掛かった頃、連続でゲインを重ねられ苦しい展開が続く。嫌な流れをどうにか止めたい同志社だったが、京大の勢いは止まることはなかった。残り3分を切ったタイミングで、相手選手のロングランによりTDを奪われた。1点差をどうにか巻き返したい一心でグラウンドを駆け回った試合終盤。20ydを超える佐々木からのロングパスを#85髙橋(社3)がキャッチ。良い流れが舞い込んできたタイミングでタイムアウトとなり、不甲斐ない結果で今季初試合が終了した。

 再建によって、また1から新たな気持ちで再始動した同志社WILDROVER。初出場の選手も多く見受けられた中で、1点の重みを部員全員が感じた今大会。「あそこの1点を詰め切れるように今シーズンこの後頑張っていきたい」(泉)。主将の泉を筆頭に、目標である日本一を目指す姿に期待が膨らむ。【文責・藤田桃江、撮影・勝部健人】

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