アメリカンフットボール部
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【アメリカンフットボール部】泉組初戦を白星発進

2023関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.2

 9月9日に王子スタジアム(兵庫県)で2023関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.2、対大体大戦が行われた。昨年同リーグ8位の相手を圧倒し、35ー6で勝利。力の差を見せつけ、開幕スタートダッシュを決めた。

円陣を組む選手たち

 「気負うこともなく、ただただ楽しむ」(泉・スポ4)。昨年の出場辞退以来、約1年ぶりのリーグ戦。待ちに待った舞台に感極まり涙を流す選手の姿もあった。
 照準を合わせてきた開幕戦は、第1Qから両者譲らない激しい攻防戦になった。コイントスでレシーブを選択した同志社は、序盤からQB佐々木(商3)とRB戸島(スポ4)が攻撃を組み立てるも、なかなかゲインを奪えずパントキックを選択。防御から再構築を図った。
 すると、これに応えるようにDF陣が奮起する。第1Q残り6分28秒、相手のロングパスを完全に読み切ったDB西川(政策4)がインターセプト。相手陣15ヤードからファーストダウンを獲得し、最初の好機をつくった。しかし、直後にフィールドゴールを狙うも、相手のチャージに阻まれ失敗。攻守交代となり、膠着(こうちゃく)状態が続いた。
 残り2分9秒にはDB西川に続きDB泉もインターセプトに成功。「DFリーダーの僚真(西川)が先に決めて、自分もやらないといけないと思った」と主将の意地を見せ、流れを引き寄せた。その後は、パスインターフェアの反則などで一気に相手陣深くに侵入。ゴールまで残り8ydに迫ったところで、第1Qを終えた。

突破を試みる戸島

 第2Qに入ると、すぐにスコアボードを動かす。残り11分13秒、QB佐々木からWR加賀(スポ4)に約10㍍のパスが通り、TDで先制。直後のキックも決まり、7点を先行した。リスタート後は好守備が光り4回で攻撃を終わらせるも、相手にインターセプトを許し、なかなか主導権を握ることができない。それでも、DF陣がパントの陣形で相手キッカーにプレッシャーをかけ攻撃権を取り返すと、RB戸島が追加点を挙げ、14ー0に引き離した。残り2秒にも、フィールドゴールトライに持ち込んだが、キックは外れ不成功。このまま第2Qが終了した。

抜け出す加賀

 点差を広げ勝利を決定づけたい第3Q。相手のレシーブから始まり、いきなりこの日1番のロングパスを決められる波乱の幕開けとなった。しかし、ここでも「DFがこのチームを引っ張るんだという意識があった」(泉)とDF陣がチームの勢いづけた。DL渡邊(スポ4)が2連続でQBサックを決め、攻撃の芽を摘む。流れを変えるプレーで集まった観客を盛り上げた。
 OF陣も後半から入った下級生らが躍動し、着実に点差を広げた。パス主体に切り替えたQB佐々木を起点に連続してファーストダウンを獲得し、ゴールラインに接近。第3Q残り3分51秒、残り1ydまで迫るとQB佐々木が自ら持ち込みT Dを決めた。終盤にも、DB泉がキックカウンターから右サイドを駆け上がり、相手陣でファーストダウンを奪う。残り1分を切ったところで、RB内藤(文情2)が左隅に入り抜け28ー0に。攻守で安定した試合運びを見せ、最終第4Qにつなげた。

TDを決めた佐々木に駆け寄る選手たち

 第3Qに負傷者が相次いだ影響で、連盟の規定により20分間のランニングタイムとなった第4Q。互いに反則を繰り返し、落ち着かない展開になった。残り13分25秒には、無失点で終わらせるわけにはいかない大体大の猛攻を受け、この日初めての失点。同志社もすぐにQB原田(生命1)からWR吉森(スポ1)にパスが通り7点を返したが、完封勝ちが目前に迫っていただけに悔しさが残る内容となった。

 再発進となったワイルドローバーにとって、今日の快勝は確かな自信となった。だが、主将をはじめ選手たちは現状に満足していない。「オフェンスも(得点を)取り切れない場面があったり、ディフェンスも最後に6点を失ってしまったりしたので、その部分に関しては詰めが甘い」(泉)と課題を指摘した。
 戦いはまだ始まったばかりだ。「必ず日本一になれるチームづくりをしていきたい」(泉)。長いリーグ戦でも目の前の一戦一戦に全力を出し尽くし、目標に向けてさらなる飛躍を誓う。(文責:勝部健人、撮影:浅川明日香、沼野涼音)

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