アメリカンフットボール部
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【アメリカンフットボール部】完勝で泉組終幕

2023関西学生アメリカンフットボールリーグDiv.2

12月3日にたけびしスタジアム京都で2023関西学生アメリカンフットボールリーグDiv2が行われた。公立大と対戦した同志社は56ー0で完封勝利。今季を2部3位で終えた。

 前日に阪大が桃山学院大に敗れ、入れ替え戦出場が消滅。「この1年間の取り組みが正しかったと証明する」(DB泉)。この一戦に全てを懸け、キックオフを迎えた。

試合前円陣を組む選手たち

 相手がキックオフを選び、同志社のレシーブから試合が始まった。序盤からQB佐々木(商3)がランとパスを織り交ぜた攻撃で的を絞らせない。第1Q残り4分6秒、佐々木が自らエンドラインを越えタッチダウン。最初の攻撃で先制点を奪った。
 公立大も反撃に出る。相手陣30ydから3回連続でファーストダウンを獲得され、自陣13ydまで迫られた。しかし、相手がパスミスでファンブルしたボールをDF陣がリカバー。ピンチを脱し、攻撃権を取り返した。
 第2Qは一方的に攻める時間が続いた。#26久場(法3)が力強いランで勢いをつくると、OF陣が真骨頂を見せる。流れるような連係プレーで次々とファーストダウンを更新し、最後はQB佐々木のパスを受けた#49TE荻原(経4)が追加点を挙げ、14ー0とした。
さらに公立大のOFを4回で終わらせ、主導権を譲らない。終盤には、佐々木から#81WR吉森(スポ1)へこの日1番長いロングパスが成功。相手陣深くに入り、次のシリーズで#13RB樋口(商2)が19ydを走り切った(21ー0)。
 OF陣の奮闘に応えたいDF陣も堅い守備で前進を阻んだ。残り1分30秒を切る中、#21DB西川(政策4)が風にあおられたボールを上手くキャッチし、インターセプト。「攻めたプレーをしようと言っていた」(西川)と攻撃の芽を摘むプレーに仲間たちが駆け寄った。その後もQB佐々木と#88WR平船のホットラインが炸裂(さくれつ)。自陣からたった3本のパスでエンドゾーンで運び、28ー0で試合を折り返した。

パスをキャッチした#88WR平船(商4)

 後半に入っても手を緩めない。第3Q残り6分50秒、佐々木からスクリーンでパスを受け取った#26RB久場が16ydを駆け抜けタッチダウン。約1分半後にはパスを受け取った#87TE脇田(スポ2)が、約30ydのランで瞬く間に点差を広げていく。攻守で公立大を寄せ付けず、42ー0で第3Qを終えた。

TDを決めた#26久場(法3)

第4Qにも2本のタッチダウンを決め、下級生らも躍動。「この試合を懸けようと2週間準備したことが出し切れた。4年生の覚悟を見せられたと思う」(西川)。観客席からも大きな声援が飛び交い、泉組は静かにグラウンドをあとにした。
 試合後、寒い中駆け付けた観客に対し、「1部昇格という目標は達成できなかったですが、1年間みなさんの応援でここまで来ることができました。応援ありがとうございました」(泉)と深々と頭を下げた。また橋詰HCは「(入れ替え戦に出られず)4年生に申し訳ない。発揮させる場所を作れなかった責任を感じている」とリーグ戦を通して、僅差で2度敗れたことを悔やんだ。

 最後の円陣で泉は目を赤くしながら、チーム全員に語りかけた。「本来この力を入れ替え戦にぶつけるべきやったな。ただこのチームは可能性にあふれとる。アホみたいに日本一と言ってきて、その可能性があるチームや。最後にみんなが証明してくれた。何も間違ってなかってん。ただ、4年生と幹部が最後(目標達成を)やってのけられなかった。それだけや。自信を持って来シーズンに挑んでほしい。勝てるねん。1部上がれるねん。日本一になれるねん。信じてくれ。このチームでやれたこと、4年生誰も悔いていない。最後までついてきてくれてありがとう」。

最後の円陣でチームに語りかける泉(スポ4)

 昨年の出場辞退からチームを再建した4年生。彼らの思いは苦楽を共に過ごした後輩たちへ受け継がれた。来季は再び1部昇格へ階段を駆け上がり、夢の日本一に向けた挑戦権を手にする。(文責:勝部健人、撮影:金海彩夏、藤本知優)

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