女子第59回関西学生アーチェリーリーグ戦
5月5日、近畿大学アーチェリー場(奈良県)で女子第59回関西学生アーチェリーリーグ戦優勝決定戦が行われた。同志社からは竹澤(スポ4)、福岡(スポ2)、鈴木(スポ2)、林(スポ1)、江口(商1)が出場。近大に1945-1875(上位3名の合計点数)で敗れ、準優勝となった。
昨春も関西リーグ優勝決定戦で近大と対戦し、敗北を喫した同志社。「近大を倒してから王座に挑みたい」(竹澤)。強敵相手に怯むことなく意気込みを語った。今までのリーグ戦とは違い、今回の試合では70㍍ラウンド12エンドで上位3人の合計得点を競う。
1エンド目からエースの林と鈴木が53点と出だしから高得点を出す。同志社は男子選手たちと一体になって、出場選手に力強い声援を届ける。しかし、1エンド目から58点を叩き出す近大の選手。50点後半を連発され、近大の厚い壁に阻まれる。その中でも林は3つのエンドで56点を3度、57点を1度叩きだし、チームの得点源として貢献する。「いつも通り笑顔を絶やさず射てた」(林)。終始リラックスして挑めたと振り返った。こうして前半戦は946-980(上位3名トータル)で34点近大にリードを許す。
続く後半戦も実力の差を見せつけられる。「(近大は)迷いなく射つ覚悟を感じた」(竹澤)。近大のホームグラウンドで開催され、アウェー状態の同志社。緊張感がこれまで以上に選手たちを襲う。昨年も優勝決定戦に出場し、近大と対戦した鈴木。「支える立場になってプレッシャーもあった」(鈴木)。張り詰めた雰囲気の中で射型が安定せず、なかなか本領が発揮できない。それでも合計得点632点を記録し、近大のトップ3人には及ばなかったものの好成績でチームを鼓舞した。前半戦、後半戦通してチームトップの成績を収めたのは林。林は642点で全体3位の得点を獲得した。しかし近大との差を縮められず12エンドが終了し、1875-1945で近大に敗北を喫した。
春から新たなメンバーを迎え、春季リーグに挑んだ竹澤組。出場メンバーには下級生が多くを占め、大きく勝利に寄与した。女子リーダーとしてリーグを勝ち進められるか不安だったと語る竹澤。「春休みはチーム全体の底上げを図る練習に熱を入れた」(竹澤)。優勝決定戦に出場し安堵の表情を見せた一方、彼女たちの掲げる目標は1ヶ月後に行われる王座決定戦で優勝すること。昨年のリベンジに燃える彼女たちは、王座決定戦に照準を合わせ全員総力で挑戦する。(岡本和香)