
第62回全日本学生アーチェリー個人選手権大会
9月21〜23日、夢の島公園アーチェリー場(東京都)で第62回全日本学生アーチェリー個人選手権大会が行われた。強風の影響を受け22日の競技会が中止となり、最終日に行われた1ラウンド72射をもって最終順位が決定。イレギュラーな開催形式の中、女子からは9名が出場。鈴木(スポ2)が3位入賞を果たし、林(スポ1)が17位、その他の選手は惜しくも、40位以下に留まる結果に終わった。

強風が予想される中、それでも普段通りの力を発揮したいと臨んだ鈴木。立ち上がりはペースが安定せず思い通りのショットを放つことができない。しかし、粘り強い集中力を見せ全体9位の好成績で試合を折り返す。得点をさらに重ねていきたい後半戦。強風の影響を受ける中、手探りで射型を調整する場面が続く。好機を手繰り寄せるのは早かった。「風で重心の揺れを受けたが、想定より中心に狙いを定めると得点を獲得できた」(鈴木)。レース中の冷静な判断で早々に軌道修正を実現した。その後は自身のテンポを取り戻し、着々と順位を上げる。今大会チームトップの最終順位3位で爪痕を残した。

林は前半に294点を記録し16位で折り返す。その後順位を上げられず最終588点、17位で試合を締めくくった。「的の狙いを右にするのに手間取ってしまった」(林)。チームのルーキーとして上位に食らいつき存在感を示したものの、エンドごとの浮き沈みが激しかった今回の結果を受けて、安定感に磨きをかけたいと振り返った。


王座決定戦から女子リーダーを務める関根(スポ3)は、前半70位257点と緩やかにスタート。本調子の出ないエンドが続く。徐々に巻き返すが、前半が痛手となり思うように点数を運べない。後半は追い上げを図るも41位558点で終了。「改良したい点は見つかったが、始まりから終わりまで思い切り打てたのは良かったと思う」(関根)。次戦からインドアシーズンに突入するアーチェリー部女子。個人、団体で好成績を残し続ける彼女たちの挑戦は終わらない。(青山由菜)