9月13、14日に、服部緑地陸上競技場(大阪府)で第60回全日本学生アーチェリー個人選手権大会が行われた。同志社からは決勝グラウンドに3名出場。上原(スポ3)が5位で入賞し、その他、関根(スポ1)が9位、武内(スポ3)が17位の成績を収めた。
先月開催された関西学生アーチェリーターゲット選手権決勝から2週間。その間に行われた夏合宿で技術面、精神面の向上を図り、全国の大舞台に挑んだ。
初日の予選ラウンドでは、1ラウンド72射の合計点数で競われ、上位32名が2日目の決勝ラウンドへ進むことができる。同志社からは上原、武内、竹中(生命2)、竹澤(スポ2)、中川(法2)、関根が出場。全国の強豪らが集う中、4位の上原、17位の武内、20位の関根が翌日の決勝ラウンドに進出した。
2日目の決勝ラウンドでは、1セット3射のマッチ戦が行われた。
1/16イリミネーションラウンドでは、さっそく激闘が繰り広げられる。武内は1、2セット目を相手に奪われるが、決して引き下がることなく、3、4セット目を連取。4-4の同点に並んだものの、5セット目を23-25で献上。惜しくも敗北を喫し、1回戦敗退となった。
一方、関根は1点差で1、2セットを先取されるも、点差をつけて相手を離し、6-4で勝利をつかんだ。また上原も、点の取り合いが続くが6-4で粘り勝ち。関根と上原が1/8イリミネーションへと進んだ。
1/8イリミネーションラウンドでは、トーナメントにより、上原と関根が対戦することに。1セット目、関根が射抜いたのは10点、9点、9点。一方、上原は10点、9点、8点。両者、高得点のハイレベルな戦いを繰り広げ、1点差で関根が先取した。続く2セット目、関根は2射をゴールドに入れるも、もう1射が大きく外れ、5点を射抜く。対する上原は26点を出し、このセットを奪い返した。その後、点数が徐々に下がっていく関根に対し、安定した点数を出し続けた上原が、2-6で勝利を収める。先輩のプライドを見せ、1/4イリミネーションラウンドへと進出した。
1/4イリミネーションラウンドでは、近大・眞弓との対戦。部員らが見守る中、1セット目が開始した。緊張感が高まる中、上原が放った矢は的の中央へ。そのセット、全射をゴールドに入れ、29点の高得点を収めた。好調な滑り出しを見せた上原だが、2セット目、大きく右に逸れた矢は6点に刺さり、24-27で相手に献上。3セット目は両者27点の引き分けで、3-3の同点に並んだ。続く4セット目を相手に奪取されるも、5セット目、29点を出した上原がこのセットを奪い、勝負の行方はシュートオフに委ねられることに。たった1射での勝負。緊迫した空気が流れる中、眞弓が射抜いたのは10点。応援席からは歓声が上がる。その直後、上原が放った矢は8点に刺さった。
激闘するも、シュートオフを制する事ができず、惜敗を喫した。
春リーグから、王座、関個を経て、夏の集大成となったインカレ。実力を発揮できた者も、できなかった者もいるだろう。しかし、今回の経験を糧にし、彼女たちは一層強くなる。「来年、頑張って優勝します」(上原)。さらなる鍛錬を重ね、またこの大舞台へと帰ってくる。(西村早智)