9月23・24日に夢の島公園アーチェリー場(東京都)で第61回全日本学生アーチェリー個人選手権大会が行われた。同志社からは決勝ラウンドにリカーブ部門では6名、コンパウンド部門では2名が進出。リカーブ部門では高井(スポ2)が第9位、コンパウンド部門では岡山(心理4)が第3位、畑本(商4)が第2位の成績を収めた。
1日目の予選ラウンド。リカーブ部門では1人72射をうち、その合計点数で競う。悪天候に苦戦するも、同志社からは𠮷田(商1)、高久(商4)、岩尾(文情3)、高井(スポ2)、鷲津(商2)、長田(商3)の6名が上位64位以内にくい込み、2日目の決勝ラウンド出場を決定させた
2日目の決勝ラウンドでは1セット3射ずつうち、1セット取得する度に2ポイント与えられ、6ポイント先取で勝敗が決まる。 1/32イリミネーションラウンドでは、鷲津が強者相手に先制点を取得するも、徐々に調子を落とし逆転負けを許した。長田も接戦の末シュートオフに突入するも、相手の放った弓は1的の中心である10点に刺さり敗北を喫した。一方の高久、岩尾、髙井、𠮷田は難なく勝ち進み1/16イリミネーションに駒を勧めた。
続く1/16イリミネーションラウンド。𠮷田、高久、岩尾は全国各地の猛者を相手に苦戦を強いられる。各々が夏の練習を思い出し持てる力を尽くすも惜しくも敗北。「慣れない海風に煽られ、安定したスコアを出せなかった」(岩尾)。悔しさ溢れる17位で大会を終えた。 一方、1日目の予選を同志社トップで通過した高井は、相手に先制点を許すも、以降調子を取り戻し6-2で快勝。同志社で唯一1/8イリミネーションに進出した。
注目の1/8イリミネーションラウンド。高井の相手は予選ラウンドで4位の成績を残した日体大の斉藤。第1・2セット共に調子が出ずに相手にポイントを許す。もう後がない高井は、第3セットを26-25で制し2-4で試合を折り返した。しかし、続く第4・5セット。強敵相手に全力を尽くすもどちらも同スコアとなる。よってそれぞれに2点が追加され4-6で惜しくも敗北を喫した。「自分の中に課題を見つけられて次に繋げられる試合だった」(高井)と試合を振り返り、悔しさを滲ませた。
コンパウンド部門では、1日目の予選で上位4名が2日目の決勝ラウンドへ進出した。同志社からは畑本と岡山が出場し見事に2人ともが決勝ラウンドに駒を進めた。
2日目の決勝ラウンドでは、トーナメント形式で対戦相手と15射をうち、その合計点数で競う。1/2イリミネーションラウンドでは、安定したスコアで接戦を勝ち抜いた畑本はゴールドメダルマッチに駒を進めた。対し、岡山は予選を1位で勝ち抜いた強敵相手に一歩も引かず善戦を繰り広げるも、あと1歩届かず黒星を喫しブロンズメダルマッチへ出場を決めた。
ブロンズメダルマッチに出場した岡山は、関西リーグで最大のライバル校である近大を相手に安定した行射を魅せ130-123で見事に勝利。大会を3位で終えた。試合を振り返り、「優勝こそできなかったが最後に勝つことができてよかった」(岡山)と嬉しさを露わにした。
いよいよ幕を開けたゴールドメダルマッチ。畑本は1/2イリミネーションで敗れた岡山の思いを胸に天王山に挑む。全国屈指の強敵相手に序盤をわずかに優位に進める畑本であったが、中盤で逆転を許す。「格上相手に全力で挑んだが自分のやりたいことができなかった」(畑本)。必死に喰らいつく畑本であったが流れを引き寄せることができず、127-131で逆転負けを許した。
夏合宿などを成果に挑んだ本大会。結果としては惜しくも各々に悔しさが残る形となった。その悔しさを糧に1ヶ月後に控える全日本選手権で猛威を振るいリベンジを果たせ。(文責:西川有人、撮影:俣野百香)
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