アーチェリー部(男子)
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【アーチェリー部男子】コンパウンドで畑本が関西制覇

第27回関西学生アーチェリーインドア選手権大会

12月2日・3日、京都大学総合体育館で第27回関西学生アーチェリーインドア選手権大会が行われた。1日目の予選ラウンドを勝ち上がり、リカーブ部門では本庄(商4)、高井(スポ2)、高久(商4)、藪田(心理3)、鷲津(商2)、長田(商3)、𠮷田悠(商1)の7名が2日目に行われた決勝ラウンドへ出場。そのうち本庄がベスト8に入賞した。コンパウンド部門では畑本(商4)、岡山(心理4)が決勝ラウンドへ進出。岡山は3位に入賞し、畑本は優勝を果たし関西の王座を手にした。

国体や全日本選手権など、各々が力を伸ばしてきた状態で迎えたインドア。リカーブ部門では7名が予選を32位以上で通過し、決勝ラウンドを迎えた。合計点を競う予選と異なり、ここからは負ければ終わりのトーナメント形式。18m先にある縦3つの的を1セット(3射)ずつ狙う。室内独特の肌寒さと緊張感に包まれる中、試合は幕を開けた。

行射中の左・本庄、右・𠮷田悠

1/16イリミネーションを通過したのは髙井、高久、本庄の3名。中でも本庄は1年生エースである𠮷田悠との同校対決となり、最終セットを争う接戦を繰り広げた。4-4で迎えた最終セットを28-26と2点差で掴み取り、見事に勝利を収めた。また、高井は2度の30金を出すなど前回王者の実力を存分に発揮し、6-0と完封勝ちで駒を進めた。高久も、第1セットを相手に先取されるもすぐに追いつき7-3と余裕のある勝利を収めた。

狙いを定める高久

入賞を果たすべく挑んだ1/8イリミネーション。高久、高井が関西の猛者・近代の波に飲み込まれる。第1・2セットのどちらも30金を出すなど好調に思われた高久だったが、第3セットからペースを乱し相手に3連続でセットを献上。3-7で敗北を喫した。高井も相手に4セット連続で29点を行射され、1セットも奪うことなく1-7と悔しい敗戦となった。対する本庄は近大相手に快進撃を見せる。「吉田の思いを背負って戦うことができた」(本庄)。第1・2セットを共に獲得すると、相手の反撃を許すことなく6-2で白星を飾り入賞を確定させた。

メダルマッチへの出場がかかった1/4イリミネーション。近大勢が多くを占める中、同志社唯一のサバイバーである本庄の戦いは始まった。第1・2セット共に29点を叩き出し、3-1と順風満帆のスタートに思われたが、第3セットには相手に30金を射抜かれ同点に追いつかれる。続く第4セットでは調子を崩し25点を記録すると、3-5と土俵際に追い込まれる。なんとしても一矢報い、シュートオフに持ち込みたいラストセット。本庄はこれまでの安定感を取り戻し28点をマーク。しかし相手も28点を出し同点でセットが終了。両者に1ポイントが加算され4-6で試合は幕を閉じた。「目標としていたベスト8にいけてよかった」(本庄)とベスト4へはあと一歩届かなかったが試合を前向きに振り返った。

コンパウンド部門では、1日目に行われた予選の上位4名が2日目の決勝ラウンドへ進出した。同志社からは畑本と岡山が出場。畑本は1位、岡山は3位と好成績を残し決勝ラウンドへ駒を進めた。決勝ラウンドでは、トーナメント形式で対戦相手と15射をうち、その合計点数で競う。セミファイナルでは、安定したスコアで接戦を勝ち抜いた畑本はゴールドメダルマッチへの切符を獲得。岡山は12射までは相手と肩を並べ、善戦を繰り広げる。安定した行射を続けていたが、最後の3射で調子を崩し「相手のミスにうまくつけ込むことができなかった」(岡山)勝利にはあと1歩届かずブロンズメダルマッチへ出場を決めた。

狙いを定める岡山

続くブロンズメダルマッチでは、セミファイナル同様に接戦となったが最後まで丁寧に矢を放ち、140-139の1点差で接戦に白星を飾った。

表彰状を受け取る畑本

注目のゴールドメダルマッチ。畑本は試合を終えた多くのチームメイトが見守る中、天王山に挑む。試合中盤までは、互いに1歩も譲らないシーソーゲームが展開された。しかし、試合を動かしたのは畑本であった。相手のわずかなミスを見逃すことなく、高得点を叩き出すとそのまま逃げ切り143-142で激闘を制し関西王者に君臨した。

   インドアでも波に乗るアーチェリー部男子。チームとして次に狙いを定めるのは、2ヶ月後に控えるインカレインドアだ。切磋琢磨し各々の技に更に磨きをかけ、全国の舞台でもその名をとどかせろ。(西川有人)

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