京都学生柔道段別体重別選手権大会
12月3日、京都産業大学第2体育館で京都学生柔道段別体重別選手権大会が行われた。同志社からは男子10選手、女子2選手が出場する中、選手権(無差別)の部ではルーキー高井(法1)が優勝、同じく一年の児島(商1)が3位。軽量級(73㌔以下)の部では外村(政策3)が優勝と同志社の名を轟かせた。
軽量級の部で出場した外村。1回戦、2回戦と難なく抑え込みで一本を奪い取り勝ち進む。好調な滑り出しを見せ3回戦目に突入。開始早々勢いよく技を仕掛け、相手を圧倒させた。わずか1分で相手を抑え込み、準決勝へ進む。相手は龍大の塩山。終始果敢に攻めるもなかなか技が決まらない。しかし粘り強さで相手の反則を誘いこみ、指導3の反則勝ち。決勝へと駒を進めた。
勝てば優勝が決まる最終戦。緊張感漂う中、審判の開始の合図とともに相手と組み合う。積極的に攻撃を試みるもかわされ、不発に終わる。互いに一歩も譲らず一進一退の攻防を繰り広げ、GS(ゴールデンスコア)へ突入した。優勝を目標に挑んだ今試合。互いに指導を2つ取られ、土俵際に立たされるものの顔色一つ変えることなく慎重に狙いを定める。一瞬の隙を突き大外刈りで華々しく一本勝ちを決め、優勝を飾った。「日ごろの練習でやっていたパターンを考えながらできた」(外村)。今大会を振り返り、笑顔満開で会場を去った。
選手権の部では高井が2回戦から出場。1年生ながら団体戦でも活躍し、期待を寄せている。初戦から試合を長引かせることなく相手を圧倒。合わせ技で一本を収め、勝ち進んだ。続く相手は京産大の浦井。何度も足技を図るも思うように決まらず拮抗した試合展開に。しかし相手に三つ目の指導が入り反則勝ちで2人目を抜き、準決勝へ進んだ。挑む相手は勝ち上がってきた同級生の児島。同門対決となり、互いの手の内を知った上での戦いは観客を沸かせた。高井指導を2つ取られ、窮地に立たされるも顔色一つ変えず冷静に攻撃をかわす。児島が優勢な状況に立っていたが急に立場は逆転。一瞬のチャンスを見逃さなかった。大外刈り一本で激闘を制した。「気持ちで負けないという目標は達成できた。優勝という目標を次は達成したい」(児島)と前向きな姿勢を見せ、意気込んだ。
決勝の舞台に立った高井。最後の対戦相手は龍大の富田だ。約20㌔差のある相手に物怖じすることなく強気な姿勢で挑む。中盤で対落としが決まり、技ありで優勢に。逃げ切れば勝利は決まるが、最後まで攻め続ける。タイムリミットが迫り、試合終了直前腹包みが決まった。合わせ技一本で白星を献上。無差別で大柄な体格の選手がいる中で頂点に立った。「優勝を目標にしていたので達成できてよかった」(高井)と喜びをあらわにした。
今大会で好成績を叩き出した同志社柔道部。世代交代で新体制となった今、個々に見つかった改善点と向き合い、日々鍛錬に励む。「目標は来年の関西優勝」(外村)。部員全員が一丸となって目標に向け、躍進する姿に期待が高まる。(早川京)