アーチェリー部(男子)
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【アーチェリー部男子】全国ベスト8で岩尾組閉幕

2024年度63回日本学生アーチェリー男子王座決定戦Supported by KOWA

 6月15・16日、つま恋リゾート第1多目的広場(静岡県)で2024年度63回日本学生アーチェリー男子王座決定戦Supported by KOWAが行われた。
 激しいメンバー争いを制し、チームの代表として王座への切符を手にしたのは、主将の岩尾(文情4)、高井(スポ3)、鷲津(商3)、𠮷田(商2)の4人。中でも鷲津と𠮷田は昨年度も出場し、前主将の高久(商卒)と共に4位の成績を残した。「王座で勝つことしか考えてない」(鷲津)。 出場できない部員達の思いを背負い全身全霊で挑んだ。
 1日目の予選ラウンドでは、1人72射を射ち、チーム上位3名の合計点数を競う。全国の強豪校が集結する中でも臆することなく実力を発揮した。𠮷田が4位、岩尾が6位、鷲津が10位、高井が11位で予選ラウンドが終了。団体としては上位3名の合計点数1933点・2位と幸先の順位で予選を終えた。

雄叫びを上げる鷲津


 そして迎えた2日目の決勝ラウンド。各チーム3名出場し、1人2射ずつ放ち各セット合計6射の合計点数で競う。セット毎に合計点数が高いチームには2点が与えられ、点数が同点の場合は両チームに1点が付与され5点先取の試合となる。同志社からは予選ラウンドの結果を踏まえ、𠮷田、鷲津、岩尾の3人が決勝ラウンドに出場した。

グータッチする𠮷田


 会場に多くのOB・OGが足を運ぶ中1/8イリミネーションラウンドが幕を開けた。初戦は予選ラウンド18位の新潟大と対戦。1セット目では47点と満足に足る点数ではないものの、相手を上回り貴重な先制点を掴み取った(2-0)。続く2・3セット目では50点以上を記録し、両セット奪取し6-0でストレート勝ちを収めた。

行射中の岩尾


 幸先のいいスタートを切ると、続く1/4イリミネーションでは専修大と激突した。専修大は予選を7位で通過し、1/8イリミネーションでは関学大に5-1で白星を飾り波に乗るチーム。少しの油断が許されない中、戦いの火蓋が切られた。第1セットでは両チーム55点をマークし初っ端からハイレベルな戦いを展開。続く第2セットでは、安定した行射を披露し55-50でこのセットを奪い3-1で相手を追い込んだ。しかし、第3セットは相手の点数をわずかに上回ることができず献上。3-3と拮抗した試合を繰り広げ、勝負の行方は第4セットにもつこれんだ。運命の第4セット。同志社の選手達は最後まで己と仲間を信じ、自分たちの行射を貫き55点を叩き出した。しかし、専修大は57点をマーク。よって専修大にセットポイントが加えられ3-5で惜しくも敗北を喫し、選手の目からは悔し涙が雫れ落ちた。

(左から)激闘後、相手を讃える鷲津、𠮷田、岩尾

 「目標としていた優勝をすることはできなかったが、自分たちの色を作ることはできた」と1年間、主将としてチームを率いた岩尾は威風堂々と大会を振り返った。この大会を期に同志社大学アーチェリー部第65代の戦いは閉幕。先代から受け継がれてきたバトンは高井が主将を努める第66代に託された。日本1を目指す高井組の戦いはもう始まっている。更なる進化を遂げる彼らから目が離せない。(西川有人)

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