
第23回全日本学生室内アーチェリー個人選手権大会
1月18日・19日、長崎県総合体育館で第23回全日本学生室内アーチェリー個人選手権大会が行われた。1日目の予選ラウンドを勝ち上がり、リカーブ部門では籔田(心理4)、高井(スポ3)、𠮷田悠(商2)、木下(スポ1)が2日目の決勝ラウンドに進出。今大会が学生最後の戦いの場となった藪田が、8位入賞を果たした。
全日本室内選手権などを経て、今シーズン最後のインドアとなった今大会。1日目の予選ラウンドでは、60射の合計点数で競い合った。同志社からはリカーブ部門では籔田、鷲津(商3)、高井、𠮷田悠、三宅(生命2)、木下の6名が出場。𠮷田悠は、60射中42射を的の中心である10点に入れ、3位で予選ラウンドを突破した。高井、籔田、木下も辛うじて決勝ラウンドへの切符を手にするも、鷲津と三宅は狭き門を突破することができず惜しくも予選敗退となった。

2日目の決勝ラウンドでは予選の順位に基づいたトーナメントが行われる。各セット3射ずつ射ち、毎セットごとに合計点が高かった方に2ポイントが加算(引き分けであれば両選手に1ポイントが加算)。6ポイント先取で勝敗を決める。全国大会ならではの独特な緊張感が会場を包む中、1/16イリミネーションから決勝ラウンドが幕を開けた。

1/16イリミネーションラウンドに出場したのは予選を突破した籔田、高井、𠮷田悠、木下。日本一を掴み取るべく各々が力を尽くしたが、𠮷田悠と木下が全国の壁を前に行く手を遮られた。予選をチームトップの成績で突破した𠮷田悠だったが、第1・2セットを相手に献上し2-6で敗北。予選で良好な順位を収めただけに、悔やまれる結果となった。木下は1年生ながら負けじと果敢に挑むも、2-6で敗退。籔田、高井は接戦を繰り広げるも両者6-4で勝ち切り次戦に駒を進めた。

続く1/8イリミネーションラウンドでは、残った籔田と高井の同校対決が行われた。「同志社のみんなが応援してくれていたから、どっちが勝ってもいいかなと思える雰囲気だった」(高井)。第1セットから同点をマークすると、その後も両者一歩も譲らない熱戦となった。第4セット終了時点で3-5と高井が優勢になったが、先輩の意地が土壇場で爆発する。第5セットでこの日初の30金を叩き出し、勝負の行方はシュートオフへ。「みんなの目を見ながら応援を聞きながら、頑張ろう」(籔田)。両者が放った矢は、共に10点に的中。よってより的の中心から近い籔田が勝利となり、勝ち上がった。

続く1/4イリミネーションラウンドで、籔田は近大の宮田と対戦した。メダルマッチ出場まで残り1勝だったが、宮田が3連続で30金を叩き出し0-6で敗戦。学生最後の大会をベスト8で締め括った。
「2回戦敗退になってしまって、正直悔しい」(高井)。日本一を目標に挑んだが、多くの選手が悔しさを滲ませた。今大会を契機に、戦いの舞台は再びアウトドアへと移る。「高井を中心にチーム作りを頑張ってくれてると思うので、このまま王座まで突っ走って欲しい」(藪田)。先輩の思いも背負い、高井組が来季も進化を遂げる。
(文責・西川有人、撮影・青山由菜)