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【陸上競技部】西の舞台で熱い戦い見せた

6月16〜18日にかけて岐阜メモリアルセンター長良川競技場で秩父宮賜杯第76回西日本学生陸上競技対校選手権大会が行われた。関西インカレに引き続き、多数の選手が躍動した。

 女子10000㍍競歩では下岡(スポ4)が二連覇を果たした。30℃を超える厳しいコンディションだったが、集団でのレースではなく終始自身のペースでレースを展開した。「最初から自分のペースで歩き2000mで周りを突き放し、あとは粘るというレースプランが自分にとって1番全力を出せると思い、最初から自分のペースを貫きました」(下岡)。スタートと同時に先頭を位置取ると、序盤から後続選手を突き放す。その後は、ペースを落とすことなく、独走し続けた。1000㍍4分55秒を保ち圧巻の1着でゴール。「連覇できてほっとしている。久しぶりに上手くいったなというレースができた」(下岡)。昨年の西日本インカレから40秒タイムを上げ、優勝を勝ち取った。

ピースでゴールする下岡

 女子200mでは堂前(スポ1)が8位に入り、1年生ながら存在感を示した。24秒80を切ることを目標に挑んだ今大会。100mにも出場し、レースが重なる中で、力を使わずにスピードを出すための練習を行ってきた。2日目の予選は向かい風の影響で苦心するも3着で突破。翌日の準決勝では、「カーブを抜けたところで、リラックスしてスピードを維持することがでした」(堂前)と練習の成果を発揮し24秒76をマーク。目標タイムを達成し、2着以内は逃すもののタイム順で決勝に駒を進めた。「決勝にいけると思っていなかったのでうれしい」(堂前)。決勝では理想のレースができなかったものの、ルーキーながら決勝進出を成し遂げた。

ラスト100mを走る堂前

 杤岡(スポ4)が男子110mHで6位入賞を果たした。関西インカレでは0.01秒で優勝を逃し、そのリベンジの気持ちを持って挑んだ今大会。予選。準決勝ともに組み1着でゴールした。しかし、今シーズンワーストタイムを記録し、不安を抱えたまま決勝を迎える。その不安が的中し、決勝でも重いハードルに順応できず6着でゴール。「大学生活の中で最も悪いレースとなったため、モチベーションを回復しつつ練習していきたい」(杤岡)。リベンジを果たすことができず、悔しい思いをした西カレ。今後はさらに勝負の場面で勝てるようグラウンドで汗を流し日々の練習に励む。

ハードルを跳ぶ杤岡

 男子やり投げで4位の好成績を収めたのは新納(経3)。「関カレで気負いすぎたので、今回は楽しむ気持ちで臨んだ」(新納)。その言葉通り、落ち着いた投擲を見せる。1・2本目と安定感のある投げで距離を伸ばす。さらに、3本目で67m50と自己ベストを更新しこの時点で首位に立つ。しかし、4本目以降の投擲で他の選手が新納を追い抜き4位で試合を終えた。「ベストを更新できてとりあえず嬉しい」(新納)。しかし彼は現状に満足することなく、今回の試合で得た改善点を次の試合で生かすのが楽しみと笑顔を見せた。今後の目標である全カレ標準の突破を目指し、さらにパワーアップした姿を見せる。

ベストを更新した回の新納の投擲

 新納に続き、男子やり投げで7位入賞を果たしたのは安藤(法3)。「関西インカレで怪我をして、詰めた練習を行えなかったのもありなかなかイメージ通りの投げができなかった」(安藤)と悔しさも浮かべたが、その中、3本目の投擲で63m37をマークした。資格記録が13位ではじまった今大会。しかし、安藤はハイレベルな選手に混じり好成績を収めた。今後の目標は日本インカレの出場権を手にすること。それに向け、西カレで得た刺激を生かしてさらに強くなるため練習に励む。

槍を投げる安藤

 夏シーズンに差し掛かり、大舞台が1つ終幕した。暑い日差しが降り注ぎ、厳しいコンディションの中、選手、応援が一丸となり、大会を乗り越えた。次なる照準は9月の日本インカレ。104期最後となる大舞台で、これまでの成果を遺憾なく発揮する。(家村有多・中田悠里)

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