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【陸上競技部】日本インカレ終幕!伝統と誇りを胸に104代へ

9月9〜11日にたけびしスタジアム京都で天皇賜盃第91回日本学生陸上競技対校選手権大がおこなわれた。同志社からは26名の選手が出場し、様々な思いを抱きながら熱い戦いを繰り広げた。

最後の全カレを十種競技6539点・17位で終えたのは高須賀蓮(理工4)。3位入賞を目標に昨年から準備し迎えた今大会。「陸上人生の集大成をぶつける気持ちで挑んだ。」だが、怪我の影響もあり1日目から思うように記録が伸びず苦しい状況でのスタートを切った。
 1日目を挽回するべく高須賀の得意種目が集まる2日目。中でも会場が拍手に包まれたのは円盤投げだ。1.2投目と赤旗が上がり追い込まれたラスト1投。コーチの新井先生に「仲間が応援してくれてる前で記録を出したらかっこいいぞ。」この言葉を胸に3投目を投げた。コーチの言葉は的中し、結果はベスト更新の37m70を叩き出す。「他大学のライバルが駆け寄って来てくれて、讃えてくれた時は涙が溢れてきました。」この結果は、高須賀に辛いことが多くかったが、今までの努力が報われたと感じさせてくれた。
 「他大学のライバル含め、今まで頑張ってきた仲間たちとともに3日間を過ごせて幸せでした。」内容に満足しやり切ったと思えた今大会。有終の美を飾って、高須賀の学生最後のインカレは幕を閉じた。

最終競技1500ⅿを走る高須賀選手

2日目の10000mWに出場した下岡仁美(スポ3)は8位入賞を飾った。2年ぶりの日本インカレ。「45分を切って優勝する」これだけを考えてレースに臨んだ。自分のペースでやると決めていた下岡は、スタート直後から先頭に立ち、集団を引っ張った。中盤から雨模様となるも、先頭のままレースを進める。残り3000mの辺りで引き離され、ペースが落ちてしまう。それでも奮闘し8着でゴール。2度目の日本インカレを終えた。「今までで1番悔しい」と、自身のレースを振り返る。しかし、全国という舞台で前を引っ張るという経験を得て、下岡は既に前を向いている。「日本一になるために誰よりも練習しようと思います。」改めて日本一への決意を固め、練習に励む。

下岡選手

最終日、三好世真(政策4)が男子10000mWに出場した。主将として、また選手として最後のインカレ。入賞することを目標に全てを出し切る気持ちでレースに挑んだ。三好は先頭のペースに惑わされず自分のペースで着実に順位を上げるというプランを実行。スタート直後はやや後方につけ、レースを進めながら先頭集団のペースに耐えきれず、落ちてきたの選手を抜いていった。照りつける暑さの中、終盤まで奮闘し、9着でゴールした。「関西にも全国で戦える力を持っている選手がいることを証明したかったです。」強い決意のもと挑んだ今大会。目標の入賞にはあと一歩及ばず、悔しさを滲ませた。

三好選手

3日間に渡って開催された日本インカレが終幕した。出場した選手以外にも応援、サポート、マネージャー、補助員など、部員全員がそれぞれの役割を行い、チームとして向かった大会だった。「日本インカレを実際に体感したことで、後輩たちの競技に対する思いが少しでも強くなったなら、この3日間はとても有意義なものになったと思います。」と三好(主将)は振り返る。

今大会をもって同志社陸上部は103代から104代へ受け継がれた。100人を超える部員の数は同志社の武器だ。個人競技でも仲間の存在は大きな力となる。今大会でも、バックストレートに並ぶ同志社チームの応援は選手の大きな励みになっただろう。「強い同志社を目指して頑張ってほしい」(三好)。4年生がつないだ伝統と誇りを胸に、新たな歴史が始まろうとしている。(文責:家村有多、中田悠里、撮影:中田悠里)

〇後輩へのメッセージ
三好「まずは、この一年間、頼りない主将について来てくれてありがとうと伝えたいです。
皆にはたくさん迷惑もかけたし、大変な思いもさせてしまったかもしれませんが、1年間主将としてやってこれたのは部員皆の支えがあったからだと思います!
次の104代は、練習態度も競技レベルも非常に優れている選手ばかりなので、期待しかしていません。強い同志社を目指して頑張ってほしいと思います!」

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