5月5日、皇子が丘公園体育館(滋賀県)において令和5年度関西学生バドミントン春季リーグ戦大会が行われた。同志社は強豪立命大と対戦し、接戦の末3-2で勝利。春季リーグ戦3連勝を飾り、昨年準優勝校としての強さを見せた。
大事な第1シングルスのコートに立ったのは尾形。序盤から両者互角の戦いを繰り広げ9-11でインターバルを折り返す。中盤に入ると、さらに戦いはデットヒート。シーソーゲームが続き、16-16同点に追いつく。しかし、立て続けにミスを重ね、17-21で第1セットを落とした。続く第2セットも勢いを緩めることなく果敢に相手を攻め立てる。コースを突いたスマッシュと緩急自在なショットでラリーを展開。このゲームも白熱した戦いとなった。10-11で折り返し、迎えた後半戦。逆転に向け巻き返しを図るも、徐々に点差が広がり15-21とストレート負けを喫した。
第2シングルスに出場したのは梅田。立ち上がりから連続ポイントを奪取するも、インターバル間近に5連続ポイントを奪われ、9-11で折り返す。インターバルが明け、何とか追いつきたいところだが、相手のラリー展開に対応することができず13-21で第1セットを奪われる。このままでは終われない中で迎えた第2セット。反撃の糸口をつかみたいところだが、相手に得点を挙げられ、9-11と2点リードでインターバルを折り返す。中盤は劣勢が続き得点を挙げることができない。最後まで流れを断ち切ることができず、13-21で敗戦となった。
0-2と後がない同志社。第1ダブルスに登場したのは播摩・藤本ペア。第1セットは序盤から巧みな連係プレーで得点を挙げる。中盤に差し掛かっても集中力を切らすことなく相手を翻弄(ほんろう)。そして、終盤には6連続ポイントを奪うなどの活躍を見せ、21-15で接戦を制した。続く第2セットも威力のあるスマッシュと緩急をつけたショットで得点を量産。終始安定したプレーで21-7とストレート勝ちを収めた。
第2ダブルスは東・田中ペアがコートに立った。序盤は何とか相手ペアに猛追するも田中が集中攻撃を受け7-11でインターバルを迎えた。終盤に驚異の7連続ポイントを奪い徐々に点差を縮めるものの、15-21で惜しくも第1セットを落とす。第2セット、東・田中ペアの逆襲が始まる。東が相手の攻撃を防ぐと、田中が強烈なスマッシュを放ちポイントを連取。中盤には5連続ポイントを奪い相手ペアを突き放す快進撃を見せる。そして、最後まで2人の息の合ったプレーが輝きを放ち、21-12と圧勝した。運命の第3セットも流れを渡すことなく、好プレーを披露。序盤のリードを最後まで守り抜き、21-15で勝利を掴んだ。若き1、2年生がチームの危機を救い、首の皮一枚つながった瞬間だった。
2-2で迎えた第3シングルス。同志社のエース藤本がコートへ向かった。第1セットは相手の攻撃に対応することができず、主導権を握られる。何とか反撃に転じるも点差を埋めることができず14-21でリードを許した。続く第2セットは藤本が本領を発揮。繊細なネットショットとコースを突いたラリーを組み立て、相手を揺さぶる。そして、21-15と快勝し、1-1に持ち込んだ。同志社の命運を懸けたファイナルセット。拮抗(きっこう)した試合展開に会場は一気に盛り上がりを見せる。しかし、均衡を破ったのは藤本だった。持ち前のクロスカットでペースをつかむと、要所ではスマッシュを決め相手を圧倒。21-15で白星を飾り、同志社に勝利を呼び寄せた。
同立戦を制し、開幕3連勝を飾った播摩組。本日戦う京産大も強豪だが、チーム一丸となって戦い抜く。(文責・山田和輝、撮影・小野理紗)
【試合結果】
尾形(スポ1)★0(17-21、15-21)2 立命大
梅田(スポ2)★0(13-21、13-21)2 立命大
播摩(商3)、藤本(スポ4)☆2(21-15、21-7)0 立命大
東(商2)、田中(スポ1)☆2(15-21、21-12、21-13)1 立命大
藤本(スポ4)☆2(14-21、21-15、21-15)1 立命大
計 同志社大学 3-2 立命館大学