令和6年度第64回西日本バドミントン選手権大会
9月3日、ジップアリーナ岡山において令和6年度第64回西日本バドミントン選手権大会個人戦が行われた。同志社からはダブルスで北川(商3)・結城(文情1)ペア、小關(文情2)・河村(商2)ペア、八坂・佐野ペア、小畑(理工2)・大久保(理工2)ペア、渡邊(スポ3)・吉田(文情2)ペア、高山(社3)・山本(政策1)ペア、シングルスで熊木(商1)、吉田、山本がエントリー。激闘を勝ち抜き、ダブルスで小關・河村ペア、八坂・佐野ペア、小畑・大久保ペア、渡邊・吉田ペア、高山・山本ペア、シングルで吉田と山本が全日本インカレへの出場権を得た。
ダブルスでは3回戦で小畑・大久保ペアが九州国際大と激突。第1ゲームは終始劣勢のまま展開し、20-22でこのセットを落とす。しかし、第2セットからは普段通りの調子を取り戻し、強烈なスマッシュを浴びせて相手に得点の隙を与えなかった。このセットを21-14で奪うと、勢いそのまま第3セットでも流れを渡さず、21-11で白星を挙げた。4回戦の金沢学院大との試合にセットカウント2-1で勝利し、迎えた5回戦。強豪龍谷大のペアに挑んだ。第1セットは序盤から小畑の巧みなネットショットや大久保の高い打点から放たれるスマッシュが決まり、11-8でインターバルへ。しかし徐々にギアを上げた相手に対応できず、19-21でこのセットを奪われた。巻き返しを図りたかったが、第2セットでは開始直後に6連続得点を許し、大きくリードを広げられる。その後も思うように点数を重ねることができず、9-21で敗北。それぞれの課題が浮き彫りになった。
一方、小關・河村ペアも活躍を見せた。3回戦で金沢学院大をストレート勝ちで下し、4回戦に進出する。第1セットはデュースまでもつれ込むも、研ぎ澄まされた集中力でミスを抑え、19-20の場面から一挙3得点に成功。2人の持ち味である前に出るアタック力を生かし、第2セットもものにした。続く5回戦でもその勢いが止まることはなかった。連戦による疲労の蓄積が心配されたが、一切疲れを感じさせないプレーを披露した。第1セットを6-11で折り返すも、息の合ったコンビネーションで攻撃を仕掛け、23-21でこのセットを奪取。第2セットでは序盤から点差を広げて試合を優位に進めると、21-16で余裕のある勝利を挙げた。
昨日のシングルス4回戦を突破した吉田、熊木、山本がインカレ出場を目指して5.6回戦に挑んだ。吉田と山本が5回戦に勝利し、インカレへの出場権を獲得。ルーキー・山本は6回戦にも勝利し、ベスト16に進出した。
山本は4月末に中足骨の骨折と大怪我を経験し、今大会もコンディションが心配された。 それでも順調に勝ち進み、5回戦で立命大を破ると、勢いそのまま6回戦では金沢学院大と対戦。立ち上がりから安定感のあるプレーを見せると11-8とわずかにリードを得る。インターバル後には、強烈なスマッシュでポイントを量産。「リバビリ期間中に手首の筋トレに励んだことでスマッシュやドロップが以前より強く打てるようになった」(山本)。相手も山本のペースについていくことができず、第1セットを21-12で先取。続く第2セットでも流れをつかんだ。躍動感のある動きで試合を展開し、その後もリードを保ちながら21-11で試合終了。シングルスで勝ち残ったのは山本だけとなった。
昨日出場した多くの選手がインカレへの出場を決めた。今日はシングルス、ダブルスともにベスト8を懸けた戦いが行われる。「具体的な目標はないけど、自分のできることを全部出し切りたい」(山本)と自身の成長に目を向けた。西日本の猛者が集う地で今日の活躍にも注目が集まる。(小野理紗、久岡悠斗)
【試合結果】
ダブルス3回戦
小關・河村ペア☆2(23-21、21-9)0金沢学院大
小畑・大久保ペア☆2(20-22、21-14、21-11)1九州国際大
ダブルス4回戦
小關・河村ペア☆2(22-20、21-13)0九州国際大
小畑・大久保ペア☆2(21-15、14-21、21-13)0金沢学院大
ダブルス5回戦
小關・河村ペア☆2(23-21、21-16)0九州国際大
小畑・大久保ペア★0(19-21、9-21)2龍谷大
シングルス5回戦
山本☆2(21-16、16-21、21-16)1立命大
シングルス6回戦
山本☆2(21-12、21-15)0 金沢学院大