2023年度関西学生野球連盟春季リーグ戦
　5月3日、南港中央野球場（大阪府）で2023年度関西学生野球連盟春季リーグ戦第6節1回戦が行われた。同志社は関大と対戦。お互い一歩も譲らない展開の中、8回に岡村が左犠飛を放ち、1-0で勝利した。

　第5節を終えリーグ4位となかなか調子が上がらない釜萢組。これ以上の敗戦はもう許されない中で今節を迎えた。先発を務めたのは真野。前回対近大3回戦では2回3失点と不甲斐ない投球を見せていただけに、この試合で名誉挽回を図った。「この10日間は投げ込みを中心にしてきた」(真野)。今日は力強いストレートで押し込み、7回5安打無失点。3回から6回にかけては無安打と本来の真野の投球を見せ、打線の援護を待つ。

　真野の好投に応えたい野手陣は初回から積極的にスイング。しかし3、4回と1死から出塁するも後続が併殺に倒れ、好機を広げることができない。その後も得点圏に走者を置けない状況が続く中、8回に勝負を決めた。先頭打者の代打篠原が放った打球を左翼手が落球。篠原はスピードを緩めることなく二塁ベースに滑り込んだ。

　続く辻井(スポ1)も初球を三塁方向に転がし好機拡大。ここで打席に入ったのは代打岡村。「真野さんが頑張っていたので一本出したかった」(岡村)。フルカウントから左犠飛を放ち、篠原が悠々生還。代打として値千金の仕事を果たした。

　8回は真野に代わり財原(スポ2)がマウンドに上がった。気合十分の投球を見せ、2死一塁1ボール2ストライクとなった所で清野(法1)にバトンタッチ。難しい場面ながらも初球で空振り三振に抑え反撃の芽を摘んだ。9回は清川(スポ3)が1死一、二塁のピンチを迎えるも無失点。1点を守り切り勝利を収めた。

　首位関大相手に大きな1勝を挙げた釜萢組。優勝争いを混戦に持ち込めば同志社にもチャンスが生まれる。今日の勝利を出発点とし、一戦必勝で最後まで戦い抜け。(文責:髙橋惇太、撮影:城山歩美・家村有多・西村姫乃)

スタメン

(一)塚本 5
(二)牧原 8
(三)川久保 6
(四)松井 9
(五)山元 3
(六)釜萢 4
(七)辻井 2
(八)佐藤 7
(九)真野 1

バッテリー

（同志社）真野、財原、清野、清川ー辻井

（近　大）荒谷、河野ー有馬