9月2日、わかさスタジアム京都で2023年度関西学生野球連盟秋季リーグ戦が開幕した。同志社は第1節で関大と対戦。6回まで互いに譲らない緊迫した展開が続くも、7回に初失点。0-1で敗北を喫し、秋季リーグ開幕戦を白星で飾ることはできなかった。
春季リーグ戦を4位で終え、巻き返しを図る釜萢組。優勝へ幸先良いスタートを切るためにも、今日の開幕戦に懸ける思いは強かった。開幕投手を任されたのは野邉。春の同立戦では2戦続けて快投を披露し、夏季OP戦でも好投を続けた中での抜擢だった。「何とか試合を作れたら良いなと思った」(野邉)。初回いきなり1死満塁のピンチをつくるも、5番打者を二併殺打に打ち取り無失点で切り抜ける。その後のイニングも走者を出す度に併殺打に抑え、4回途中無失点。春季リーグ戦1位タイの得点力を誇る関大打線に本塁を踏ませなかった。
一方、大役を全うする1年生右腕を援護したい打線。関大エース左腕金丸を相手に、初回連打と四球で1死満塁の好機をつくる。しかし5番辻井(スポ1)、6番川端(商4)が連続三振に倒れ無得点。その後も4、5、7、8回と得点圏にランナーを置く場面が続くも、あと1本が出ない展開が続く。
野邉に代わり、4回途中から2番手としてマウンドに上がった髙木。「春季リーグ戦が終わってから計画的に身体づくりをしてきた」(髙木)。最速145kmを計測する威力抜群の直球で相手打線を寄せ付けない。しかし7回、内野安打で出塁した走者を二塁に送られ、2死二塁のピンチを招く。ここで7番打者の一ゴロを一塁手川端が後逸し、二塁走者が生還した。「自分の実力不足です」(川端)。1年ぶりにリーグ戦出場を果たした苦労人が痛恨の失策を喫し、先制点を献上した。
その後は8回から財原(スポ2)がリリーフ登板。気合十分の投球で2イニングを無失点に抑え打線の援護を待った。それでも打線は金丸の最速151kmの直球の前に得点を挙げることができず敗戦。関大を上回る9安打を放つも、幾度の犠打失敗や走塁ミスで好機を広げることができなかった。
「もう1回金丸と対戦しよう」(主将釜萢・スポ4)。試合後チームメイトに語り掛け、今日の悔しさを晴らす決意を表明した釜萢。明日の試合で星を五分に戻し、第3戦でリベンジを果たし勝ち点獲得を達成せよ。(文責:髙橋惇太、撮影:丸山潤一郎・城山歩美)