令和6年度関西学生野球連盟秋季リーグ戦

　10月20日、わかさスタジアム京都で令和6年度関西学生野球連盟秋季リーグ戦第7節1回戦が行われた。同志社は立命大と対戦し、0-7で敗北。打線は4安打と沈黙し、前節までの悪い流れを断ち切れなかった。
　先発マウンドを託されたのは野邉(政策2)。「同立戦は観客も多く、その分盛り上がるから何とか抑えようと思った」(野邉)と低迷するチームを救うべく試合に臨んだ。初回はランナーを背負いながらも山元(スポ4)の好守で無失点に抑える。しかし2回に立命大打線に捕まった。先頭に遊安打を浴びると、続く打者の打球をサード中森(法3)が失策。無死一、二塁ピンチを招く。さらに中安打を許すと、塚本（立命大）に先制打を放たれた。この回一気に4失点。野邉は2回途中でマウンドを降り、悔しい登板となった。

　勢いのある立命大打線を抑えたかった投手陣だったが、4回にも阪上陸(文情4)が追加点を献上。この時点で5点のリードを許した。
　同志社にチャンスが訪れたのは4回裏の攻撃。今季リーグ戦初スタメンに抜てきされた赤山(スポ2)が四球を選んで出塁する。続く牧原(商2)と4番岡村(法4)が三振に倒れるも、中森(法3)が死球でつないだ。2死一、二塁のチャンスで打席が回ってきたのは川久保(スポ4)。今季はバッティングで思い通りの活躍ができていないキャプテンに大きな期待がかかった。何とか点差を縮めて後半につなぎたかったが、キャッチャーフライに倒れる。打線は相手投手を攻略できないまま試合は終盤へと進んだ。

　その後は互いにスコアボードに0を並べ、試合は7回の攻防に入る。マウンドには同立戦デビューを飾った槇原(政策1)。5回から安定した投球を続け、この回も2死まで打ち取る。しかし、ここから試練が待っていた。2者連続で四球を許すと、続く打者に適時打を放たれ追加点を取られる。さらに今秋ドラフト候補の立命大竹内にも一打を浴び7点のリードを奪われた。「最後まで粘り切れなかった」(槇原)。悔いの残るピッチングとなった。

　明日へつなぐためにも点差を縮めたい打線だったが、相手の継投リレーに全く対応することができない。最終回の攻撃も2三振含む三者凡退に倒れ、試合終了のサイレンが球場に鳴り響いた。

　主将は「投打にわたってミスが響き、流れが立命大に行ってしまった」(川久保)と敗因を振り返る。しかし、ここまで来たら最後はミスや流れは関係ない。4年生にとっては最後の公式戦である同立戦。「絶対勝って笑って終われるように、大好きな4年生に笑って引退してもらいたい」(財原・スポ3)。後輩の思いも背負って一戦必勝でライバルに立ち向かう。明日でわかさスタジアムに別れを告げるわけにはいかない。全員野球で勝利をつかみ取り、明後日へ望みをつなげ。(文責・伊藤愛梨、撮影・栗林真菜、金井莉子、近藤真子)

スタメン
(一)浅野9
(二)赤山 7
(三)牧原 8
(四)岡村 3
(五)中森 5
(六)川久保 6
(七)山元 2
(八)堀内 4
(九)野邉 1

バッテリー
（立命大）芝本、小林、京極、荒井ー加藤優翔　　　　　　　　　　　　　　　　　

（同志社）野邉、阪上陸、財原、槇原、清川、橋本裕ー山元、坂