4年生にとって最後のリーグ戦が終幕。同立戦後にベンチ入り選手、監督へ実施したインタビュー全文を掲載します。

〇花野監督

――川久保組の1年間について

　苦しかったね。苦しかったけど、選手たちは良くやってくれたと思う。監督の采配とか選手起用とか、そういう面でのミスをカバーしてくれた選手たちにもう感謝しかない。

――今季限りでの退任。経緯と伝えたタイミングは

　いつまでも私がやっているよりは、新しい監督でスタートした方が新しい同志社ができるんじゃないか、このままやっていても難しいかなと感じていた。野球人である以上は負けることはできないという思いだった。タイミング的には仕方ない。もういいんじゃないですか。

――城下組、青地組、釜萢組、川久保組と4代にわたる監督生活を振り返って

　やっぱりスタートのレベルが相当低かった。それをなんとかあげてくることだけを考えて、優勝争いを、優勝を、と言ってやってきましたが結局同じ負け方をするんですよね。負ける時はそんなもんじゃないかと思われるか分からないけど、１つ１つ見ていったらやっぱり同じ負け方。だからそこですよね。この選手たちを優勝に導くには、私じゃない方が良いんじゃないかというのは、そこですね。

――4年間指揮を執って印象に残っている場面は

　毎年毎年同じ悔しさみたいなもので、来年こそはと思ってやってきた。だけど1年1年全てが良い思い出です。

――試合後のミーティングでは選手たちにどんな言葉をかけた

　もう私が4年間やってきたこと。いろんな指導方法はあると思うのですが、最後に一言言わせてもらうと、お前たちは弱いから俺はこういう指導をしてきたんだよ、強かったらもっと違う指導方法はある。このことを糧にするじゃないですけど、4回生は社会に出ても負けるなと、3回生、2回生、1回生には、誰も助けてくれない、自分がやっていかないとどうしようもない、と最後に言わせてもらいました。

――花野監督は社会人から同志社の監督を務めたが、学生指導で意識したことは

　野球選手は全部一緒なんですけどレベルが違うので、ここまで色々な指導をしてきましたが、スタートはバットが振れないということ。バットが振れなかったら、140㌔、150㌔を打てるはずがないんです。だからと言ってスイングが遅いから変化球しか狙わないという強さもない。だからそれを考えていくと、やっぱり最初はスイング。スピード、強さを上げることに終始しましたが、なかなかそうは上がってこない。上がってきたら、レベルの話、技術的な話をやっていく。でも選手はみんなそうなんですけどね。社会人もそうなんですけど、うまくいかなかったら元に戻ってしまう。ここの繰り返しでしたね。

――今後の同志社はどんなチームになってほしいか

　もうちょっと野球を知って、一人一人が野球小僧になってほしい。要するに強さを前面に出してほしいです。どうでしょう。次の監督がやってくれるでしょう。

――次の監督へメッセージを

　大変だけど諦めずにやってくれたら、私はもうそれで十分です。

〇川久保

――主将として率いた1年間について

　去年までもずっとリーグ戦に出ていたので、そういった意味では同じようにできるかなと思っていたんですけど、キャプテンになって、みんな下級生で、というところではしんどい時期の方が長くて、結果も出なかったので本当につらい1年間でした。

――4年間の大学野球生活を振り返って

　1年生として入った時は、試合に出られるような選手じゃなかったし、入る前の気持ちと比べたらこんなにできると思っていなかったので、本当に監督のおかげだと感じています。特に打撃に関しては二人三脚でやってきたので、その成果が4年間発揮できたのは良かったんですけど、最後の最後で監督の期待を裏切るような結果になってしまったのが本当に申し訳なく思います。

――最後のミーティングで伝えたことは

　良くも悪くも4年生のチームなので、試合になったら本当に頼りない4年生がこういうリーグ戦の結果を招いた。下級生に関しては、試合の日だけ頑張っても勝てるもんじゃないので、練習であったり普段の生活、今年1年経験したことが8連敗という最終的な結果につながっていると、しっかり振り返って同じことをしないように、来年以降に生かしてほしいと話をしました。

――花野監督も今季限りで退任。改めて花野監督との4年間について

　大学入ってきて首位打者とったり、日本代表の候補になったりとこんなにやれると思っていなかった中で、監督には期待してもらった。自分が無理だろうと思うことでも監督に言われてやってみたらできるようになったり、監督が目指している所に自分も追いつきたく頑張ってきたので、自分を引っ張てくれた監督の存在に感謝しています。

――今後社会人野球に進まれると思いますが、今後に向けて

　4年間ここで経験できたことは、今までの野球人生の中でもない経験だったのでこれを生かして、もっともっとうまくなって社会人で活躍してさらにその先に行きたいです。

――【共通質問】引退後いま一番やりたいことは

　野球です。野球がもっとうまくなりたいです。

〇清川

――秋季リーグ戦の総括

　春はうまくいっていた継投が秋はできなかったというのがこの8連敗に響いていると思います。秋を通じてあまり良くなかったです。

――副将として率いた1年間について

　野手は3人、主将と副将が2人いてという感じで自分は投手の方の役割でしたが、しっかり野手とコミュニケーションを取りながら良いチームになったんじゃないかと思います。

――花巻東から同志社に入学して4年間の大学野球生活を振り返って

　東北から関西という遠い地でたくさんの仲間ができて、最後楽しく終わることができて良かったです。

――同期に伝えたいことは

　結構多くの時間を過ごしてきたので、本当に楽しかったと伝えたいです。

――大学野球の思い出は

　優勝争いをして勝てないという4年間だったので、それがやっぱり思い出です。

――花野監督も今季限りで退任。花野監督との4年間について

　本当に厳しい方だったんですけど、その中に優しさというか愛情があると選手には伝わっていました。本当に自分も大学で投手に挑戦して、社会人まで続けることができるのは監督のおかげだと思うので、そこはしっかり感謝しています。

――これから先、後輩たちにはどんなチームになってほしい

　自分がいた4年間は優勝争いをして最後負けてしまうという同志社だったので、これから竹川さんが監督になって優勝して、全国でも勝てるチームになってほしいと思います。

――野球人生の将来的な目標は

　卒業して大学に入学する時に、社会人野球をやりたいと思って大学野球をやってきたので1個の目標をクリアして、もう１つ都市対抗で試合に出るというのが1つの目標です。そしてその先にプロ野球があるので、そこを目指してやっていきたいです。

――【共通質問】引退後いま1番やりたいことは

　色々なところに行くのが好きなので、旅行したいです。

〇岡村

――秋季リーグ戦の総括

　8連敗という形で終わってしまって、自分としても4番バッターとして全然勝たせることができなかったので、チームに対して、監督、コーチ、下級生に対して本当に申し訳ないと思います。

――副将として臨んだラストイヤーは春秋通して4番に座った

　もう少し頑張れたというかまだまだできた部分もあったと思うんですけど、副キャプテンとしてかーく（川久保）を支えていくこと、4番バッターとしてチームを勢いづけることを意識してやってきたので、できない部分もあったんですけどやり遂げることができたのかなと思います。

――大学野球4年間を振り返って

　高校の時に甲子園中止になって、正直その時にもう心が折れて野球をやめようかなと思った時もあったんですけど、大学ですごく良いメンバーと一緒に楽しい野球ができたので、良い思い出です。

――1番思い出に残っている場面は

　春の同立戦になってしまうんですけど、最後2戦目に僕が犠牲フライを打って勝ち越して、守備に就いた時に岡村コールをやってくれたのが今でも鮮明に覚えています。

――いまの自分に声をかけるとしたら

　もうちょい頑張れたやろというのと、これで野球人生終わりなのでお疲れ様と言いたいです。

――同期へのメッセージをお願いします。

　春からチームの中心として勝たせることができなかったのが本当に申し訳なく思っています。練習であったり私生活であったりとすごい気の合うメンバーが多くて、プライべートでも遊んだりして、でも野球はみんな真剣に取り組んで、良い4年間だったのでありがとうと伝えたいです。

――花野監督も今季限りで退任。花野監督との4年間について

　監督さんにも同じことになるんですけど、結果出せなくて申し訳ないという気持ちがいま一番大きいです。でもここまで4番バッターとして成長させてくれたのは監督だと思っているので、すごく感謝しています。

――これからどんな同志社になってほしい

　監督も変わってすごくチームがガラッと変わると思うので、僕らは8連敗という形でバトンを渡してしまうことになったけど、来年のチームが払拭してくれると信じています。個人的には中森、坂、堀内にすごく期待しているので野手は3人が中心になって、ピッチャーも財原、橋本といるので5人で頑張ってほしいです。

――今後の人生の展望は

　今まで野球がある生活だったので、野球を辞めてすごく難しい考えられない生活になると思うんですけど、社会人にもなるので、同志社で培ってきたことを社会人としても出していけたらという風に思います。

――【共通質問】引退後いま1番やりたいことは

　旅行に行きたいですね。年に1回2回行けたら良い方だったので、1カ月に1回くらい行きたいと思います。

〇浅野

――同立戦を振り返って

　最後の節で自分としては4年間の集大成という思いでこの試合に臨みましたし、最後は良い形で終われるようにと下級生の選手からもそういう声を頂いていた中で、2連敗してしまったことに関してはすごく悔しく思っています。それでも最後に上級生と下級生が一体になってできた試合だったのではないかと自分では感じているので、そこに関しては良かったと思います。

――秋季リーグ戦の総括

　春優勝を逃して、1勝、1敗の重みを自分たちの中で感じて秋リーグに臨んでいたので、自分たちの中で意識して取り組んできた夏のオープン戦があった中でそれが出し切れなかったという悔しい思いがあります。

――浅野さん自身の成績について

　個人的に最初出だしがすごい良くて、関大戦で落ちで関学戦で何とか取り戻したんですけど最後の2節も正直打撃の内容としては悪くないですけど、当たりどころも正面が多かったですし、最後は首位打者とか個人のタイトルを意識していた中で、意識しすぎて自分のプレーができなかったというのは悔いが残っています。

――ベストナイン獲得、いまの率直な気持ちは

　4年間目標にしていた個人タイトルだったので、最後のシーズンに取れてうれしいです。

――今季打撃好調の秘訣は

　良い意味で割り切ることだと思っていて、適当に打つわけではないですけど自分の打撃をあまり考えずに割り切ってピッチャーと勝負できていたというところが、打撃が良かった要因だと思います。

――大学4年間の野球を振り返って

　１年生の最初は春からすごく良かったんですけど、そこから伸びることができなくてそこに関しては悔いがない、悔いはなくはないんですが自分はもっと1年生からバリバリ出て活躍するイメージを描いていた中でそういう4年間にできなかったんですけど、最後こういう形で秋リーグ力を出し切れたのは、自分の中で納得できる4年間になったと思います。

――今の自分に声をかけるとしたら

　1年からやれよと言いたいですね。監督の目を気にして野球をやっていたのは事実なので、すごい自分の中で勿体なかったと思います。こう割り切って野球ができていたらもしかして未来も変わっていたのかなと思っているので、そこに関しては過去の自分に言ってあげたいです。

――同期にどんな言葉をかけたい

　本当にありがとうの一言です。月曜日で普段は授業とかで応援の人数は少ないんですけど、同立戦にこれだけの人数がきてくれて4年生に関してはほとんど全員が応援してくれたので、同級生には感謝の思いしかないです。

――花野監督も今季限りで退任。花野監督との4年間について

　厳しくたくさん指導してもらったので、そういった社会の生き方というのを教わった部分に関しては事実なので、この花野監督に指導して頂いた経験を社会人になって生かしていきたいと思います。

――これからどんな同志社になってもらいたい

　本当に強い同志社になってもらいたいです。自分たちが4年間そして上の学年の方々も口酸っぱく優勝という目標を掲げてきた中で、10年以上優勝は遠ざかってしまっているので、本当に優勝をつかみ取ってもらいたいです。下級生たち、3回生、2回生、1回生はその力を秘めているので、その力を出し切ってほしいです。

――【共通質問】引退後いま1番やりたいことは

　とりあえずたくさん寝たいのと、旅行をしたいです。海外旅行に行ったことがないので、お金を貯めて海外に行きたいです。

〇阪上陸

――秋季リーグ戦の総括

　チームとしてどこかで立て直さないといけないという中で、ズルズルいってしまったのは僕ら4年生の責任でもあるし、大抵のところは反面教師にしてやってもらいたい反面、後輩たちに受け継いでもらうところは受け継いでもらいたいです。プレーしている選手だけではなく、裏で支えてくれたトレーナーの子だったりマネジャーの子も気持ちを切り替えて、監督も変わるので良い機会にしてもらいたいです。

――阪上陸さん自体は8試合連続登板、個人として

　春もメンバーに入れず試合も出ていなかったり、社会人も決まってさあというところで悔しい思いをしてきたので、8試合登板というのはチームに必要としてもらったというのは僕自身笑って終われる材料だったかなと思います。

――鳥取城北から同志社に来て4年間、大学野球を振り返って

　やりきったなという気持ちと、いろいろ後悔もありますけど、本当にこうやってユニフォームを着て終われるのは自分自身を褒めたいです。毎日毎日が勝負で本当につらかったんですけど、乗り越えてきて良かったです。

――今の自分に声をかけるとしたら

　ようやったなと言ってやりたいです。

――同期へのメッセージ

　僕は4年生の中では1番プレーするのが短かったんですけど、どんな時も味方でいてくれて、どんな時でも支えてもらったので感謝してもしきれないです。どういう状況になっても僕たちらしい学年だったと思っていて、野球もそうですしプライベートの部分でも、これから最高の仲間と一緒に楽しんでいきたいです。

――花野監督も今季限りで退任。花野監督との4年間について

　なにくそと思ってやれたのはあの人の存在があったからで、毎日毎日気を引き締めてこれたので今は感謝の気持ちでいっぱいです。

――これからどんな同志社になってもらいたい

　ほかの大学よりも勉強の部分で頭が良い分、粘り強さが欠けていると思うので、粘り強いチームをつくってほしいです。

――今後の野球人生の目標は

　社会人でプレーして活躍して、どの大学の選手となった時に同志社となることです。同志社は知名度ありますが、同志社は野球でも良い選手がいっぱい送れるのかと思われるきっかけにしたいです。

――【共通質問】引退後いま1番やりたいことは

　丸一日寝たいなというのと、お世話になった人たちに恩返しする機会にしたいです。

〇髙木

――同立戦の先発登板はいつ決まった

　本当に今日の試合直前ですね。先発するかしないかみたいに話していて、僕はあまり先発するつもりはなかったんですけど、監督にそれやったらベンチから外すと言われて。それくらいだったら先発やらせてくださいということで先発になりました。

――イニングなどの決まりは

　全然決まってなかったですね。もういけるところみたいな感じだったんですけど、正直あそこが限界でした。

――エースとして臨んだラストイヤー振り返って

　関大戦で離脱して最後にこうやって外れてしまったのが悔しかったです。

――福井工大福井からやってきた4年間について

　優勝できなかったことが1番悔しいですけど、最高のメンバーと出会えたのが楽しかったです。これは同志社じゃなかったら出会えなかったと思うので、これからもみんなと仲良くしていきたいです。

――花野監督も今季限りで退任。花野監督との4年間について

　もちろん熱い人で、いろいろ思う時もありましたけど結局やっぱり野球に、チームに、選手に対する気持ちがとても熱い人だと思います。

――同期へのメッセージは

　ここまで楽しく野球をやってこれたこと、学生生活を送ってこれたのは間違いなく今の同期がいるからだと思うので、そういう意味も含めてありがとうと伝えたいです。

――後輩に向けて

　最後8連敗と情けない姿を見せてしまったんですけど、何とか僕らの分でも少しでも早く優勝してもらって応援に行きたいです。

――今後の野球人生の目標

　もちろんまずはプロを目指して頑張りたいです。

――【共通質問】引退後いま1番やりたいことは 　マジで遊ぶしかないです。とりあえず怪我も治しながら遊んでいきたいです。