2024年度全関西大学女子バスケットボールリーグ戦
10月6日、甲南大学岡本キャンパス(兵庫県)にて2024年度全関西大学女子バスケットボールリーグ戦が行われた。同女は大阪成蹊大に77-65で勝利し、入れ替え戦の切符を手にした。
今リーグ未だ黒星を知らない同女は、昨秋の雪辱を果たすべく「絶対勝とう!」(清水・文情4)と意気込み、大阪成蹊大に挑んだ。
第1Qは同女からのスタート。開始早々、福原(同女1)のスリーポイントにより先制点を決めた。しかし2分、3分とパスミスから2連続失点。ボールのキープ力の強さから攻めることのできない苦しい時間が続く。5分、前田(同女1)がステップインからバスケットカウントを決め、流れを変えた。その後、清水のノールックパスが通り石橋(経3)が得点。両者譲らない拮抗(きっこう)した展開が繰り広げられる。松居(同女1)がミドルに切り込み得点するも、ディフェンスの隙をつかれ逆転を許した(15-16)。めげることなくダブルチームを仕掛けるなど果敢に守り、相手のミスを誘う。残り17秒では松居がバスケットカウントを奪い、第1Qを20-18で終えた。
続く第2Q。「速攻など今までやってきたこと貫き通して得点につなげていきたい」(清水)。宣言通り、パスカットからの速攻がつながると同女が流れを引き寄せる。5分、相手の手元が緩んだ隙にすかさず石井(文情1)が飛び込んだ。「泥臭い場面では絶対負けない」(石井)。そのまま相手にボールを譲ることなく、最後まで決め切った(37-26)。速攻に積極的にチャレンジする同女の勢いを止めることが出来ず相手の反則が重なる。8分、福原がリバウンドボールを持つと、先に走る石井にパスが通った。数的有利な状況から冷静にシュートを放ち、見事練習通りの成果が出た。良い雰囲気のまま第2Qが終了し、43-32と点差をつけハーフタイムへ。
第3Q開始早々、中山Cは「逆サイドが遅い」と選手に熱いげきを飛ばす。その情熱が選手を動かした。4分に福原がスリーポイントシュートを決める。9分には小栗(同女2)が体勢を崩しながらシュート。バランスを崩した程度では体に染み付いた技術は揺るがなかった。その後も松居がシュートを決め、61-44で最終Qにつないだ。
第4Q、前田がリバウンドをとると素早くゴール下へ潜り込みシュート(63-44)。4分に塚口(同女1)が外から沈めたかと思うと、さらに5分には、清水と塚口の息のあったプレーで得点。コート上と会場の熱を上げた。タイムアウト後、残り47秒で由里(生命2)がシュート。ベンチから大きな歓声が上がる。終始チーム力と技術力で圧倒し、77-65で大阪成蹊大相手に勝利を収めた。
試合後、主将の清水は「自分たちが決めている形を意識して、昨日よりよくできていたので、得点にも繋がって勝ち切れたと思う」と手応えを口にした。さらに石井も「次に繋がるようなゲームになった」と話した。今試合の結果から2部×3部の入れ替え戦に進むことが決定した。次なる相手は同じくここまで全勝の大阪電通大。「あとはやるだけ」(清水)と闘志をみなぎらせた。試合を重ねるごとに勢いを増す同女。彼女たちが見据える頂まであと1勝だ。
(文責・撮影、河村柚希、渡邉柚果)