ボードセイリング部
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【ボードセイリング部】インカレで斎藤が3位入賞

2024全日本学生ボードセーリング選手権大会

 11月15~17日、オクマプライベートビーチ&リゾート(沖縄県)で2024全日本学生ボードセーリング選手権大会が行われた。個人として1年の集大成となる今大会。同志社からは齋藤(政策4)、稲継(文情4)、船越(商4)、畑野(理工3)、相田(GR3)、谷山(経3)、森居(社3)、川本(経2)が出場した。レディースでは入賞者が出なかったが、メンズでは齋藤が2年連続の3位に入賞。不安定な天候が続いた3日間で風や潮の流れに悪戦苦闘しながらも艇を漕ぎ進め、好成績を残した。
 1日目は計2レースが行われた。齋藤は、1レース目から気合いの入った漕ぎを見せる。「自分の思った通りのコースで臨むことができた」(斎藤)。2位と大差をつけ、トップでフィニッシュ。続く2レース目では、全体3位で下マークを通過するも、上マークでロープに引っかかり失速してしまう。10位でゴールし、暫定2位で1日目が終了。斎藤は「今日と同じく2日目も風が弱い予報だが、気を抜かずに臨んでいきたい」と翌日へ意気込んだ。
 2日目は、風の振れが激しくレース展開に難航した。3レース目を8位、4レース目を11位、5レース目を34位と徐々に順位を落としてしまう。「前日の疲れを完全に回復できていない中、海面と自分の思考が嚙み合わなかった」(斎藤)。優勝から一歩遠ざかったが表彰台への闘志は燃やしたまま、2日間を通して計5レースを終えた。

波に乗る斎藤

一方、予選で優勝を果たした船越は1日目、1レース目が27位、2レース目が17位となり、思うような走りができない。「自分の中で良くなかったところが分かりやすいレースになってしまった」(船越)。前日の反省を踏まえ、強気で挑んだ2日目。3レース目に南東の風が吹き込み、得意風域である微風が続く。安定したコース展開を見せ、トップで帰着。自身の実力を発揮し、他大の選手を圧倒した。しかし続く4、5レース目では得意風域であったものの、コース取りに苦戦し19位でフィニッシュ。「走るべき風域だったが、うまくいかなかったので不甲斐なさが残る」(船越)と悔しさを吐露した。
同じくレディースの谷山は、12位以内を目標に掲げ今大会に臨んだ。1日目の時点で暫定29位となったが、2日目では得意の微風を味方につける。関東圏の選手と差をつけ、3レース中2レースを一桁順位で帰着。「OBの方にアドバイスをもらい、風の傾向を分析して挑んだ」(谷山)。暫定順位を20位まで引き上げ、3日目へ望みをかけた。

ゴール間際の船越

 迎えた最終日。斎藤は3レースともに3位以内で帰着する快走を披露。特に7レース目では、優勝候補の京大選手と競り合いながら2位でフィニッシュ。最終順位3位に輝き、表彰台にのぼった。
船越は6レース目で順調に艇を進め、1上をトップで通過する。そのスピードは衰えることなく、1位でゴール。しかし続く7、8レース目では、平均風速8mほどの風が吹き込み思うように結果が振るわない。「最後の2レースとも良い順位を取れていたら入賞できてたので、もったいなかった」(船越)。レディース13位となり、入賞を逃した。
谷山も17位と目標には届かなかったが、「去年はパッとしない順位ばっかりだったので今年は頑張れた」と自身のインカレレースを振り返った。
また最終順位を62位で終えた稲継は、「この大会に向けての準備が足りず、自分の弱さを痛感したのでもっと自分に厳しくインカレ団体戦に向けて準備したい」と悔しさをにじませながらも学生最後の大会に向けて覚悟を決めた。
今季主将の畑野は、3日目に今大会で自身最高の25位でフィニッシュするも、数々の強敵相手に屈し最終55位。相田と森居は力強い走りを見せ、全国の選手たちに食らいつく。しかし結果は、相田が27位、森居が21位となり、入賞は来年に持ち越された。
2年生ながらにインカレ初出場を果たした川本は、最終34位で幕を閉じた。「初めてのインカレは琵琶湖では経験できない海面の勉強ができて良い機会になった。来年優勝することを目標に頑張りたい」と抱負を語った。

しぶきをあげて漕ぐ稲継

 悪天候を跳ね返す勢いで熱戦を繰り広げた選手たち。「やっぱり悔しいの一言で、今年は優勝を自分自身でも目指してたし周りからも優勝できるだろうという風に言われていたので、期待に応えられなかったのはすごい残念というか申し訳ない気持ち。でもやりきった感はあるので、最後2月の団体戦に向けてもう一度自分を見直しつつ、チームも支えながら臨んでいきたい」(齋藤)。大一番となるインカレ団体戦に向け、決意を新たにした。
 2月に行われるインカレ団体戦では、よりレベルアップした全国の選手たちと再び競い合う。「9年連続入賞という同志社の歴史をつなぐためにも、自分たちの実力を最大限に伸ばして後悔のないように終わりたい」(船越)。4年生にとって最後の大会となる集大成の場で、今回味わった雪辱を果たすことを誓う。(文責、撮影・髙橋舞衣、藤田桃江)

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