ボードセイリング部
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【ボードセイリング部】インカレで集大成を発揮

 11月18~20日にかけて、オクマプライベートビーチ(沖縄県)で2022年度全日本学生ボードセイリング選手権大会が行われた。レディースの部で森島(文4)が3位、山野(社4)が6位入賞と好成績を収めた。


 1年間の集大成を見せるべく迎えたインカレ個人戦。1日目は風がほとんど吹かずノーレースとなる不測の事態に見舞われた。メンズは出艇できず、レディースはスタートし、同志社勢が好順位でフィニッシュしたものの、結局記録なしとなった。
 気合を入れ直して臨んだ2日目。この日も午前は風が吹かず、結局午後からのスタートとなった。次第に風が吹き始めようやくスタート地点に立つも、ゼネラルリコールを何度も繰り返す。ブラック旗で失格になる選手も多く、スタートが大きく勝負を分けた。
 
 今回の大会では、4回生が意地を見せ、好順位を収めた。メンズでは坂井(文情4)がシングル争いに食い込み、レディースでは1レース目から山野がトップでフィニッシュ。森島も出だしから4位につけ、存在感を放つ。「1位と同ポイントなので、スタートラインに立っている気持ちで初心に帰って頑張りたい」(山野)。

好成績を収めた山野

山野が暫定1位で2日目を折り返し、最終日に向けて意気込みを語った。

 風に恵まれた最終日。トラペゾイド方式で4レースを消化した。トラペゾイドでは、男子のスタートから6分後にレディースがスタートする。コースは異なるものの、ゴールの集中が予想された。
 スタートのせめぎ合いは3日目も熾烈だった。ブラック旗に引っかることだけは防ぐべく、第一線の間際でライン低めを意識する。スタートのホーンが鳴り、選手たちが一斉に走り出した。前日とは異なり風の後押しもあって、メンズでは坂井、藤原が10番台に食い込む。

波に乗る坂井

レディースでは、森島が怒涛の追い上げを見せ、表彰台争いに参戦。「最後きつくなった時こそ、歯を食いしばって漕ぎ切ったところが、他の艇と競った時に漕ぎ負けなかった、諦めなかったよいところだと思う」(森島)。ホームゲレンデである琵琶湖との違いに柔軟に対応し、海面力を駆使しながらコース引きを展開した。

 
 予想通りフィニッシュは大混戦となった。レディースのトップ艇がメンズに混ざってゴール。おのおののインカレへの熱意がひしひしと浮かび上がった。「今回のインカレではフィニッシュ争いや入賞争いができたので楽しかったし、最後走れたのがよい経験になった」(坂井)。4年生は最後のインカレでこれまでの集大成を発揮。「今年こそ優勝と思っていたができなかった。でも、全部やり切ったので悔いはない。」(山野)。「最後追い上げることができたのが自身につながった。追い上げるのが得意なのが私だなって感じがした」(森島)。

フィニッシュ時の森島

各自の目標は達成できなかったかもしれない。それでも、試合後の選手たちは清々しい表情を浮かべていた。


 次なる大会は関選三戦とインカレ団体戦。今年1年の目標である関選優勝と、団体戦3位以内を目指し、それぞれが苦手分野を見つめ直す。チーム全員で速くなるために。全体の底上げを図り、悔いなくレース展開ができるよう日々の練習に励んでいく。【文責:伊藤千遥、写真:伊藤千遥・藤田桃江】

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