5月14日、芦屋大学(兵庫県)にて第76回関西学生ボクシングリーグ戦第2週が行われた。同志社は桃山学院大と対戦し、7-1で勝利を収めた。
この日はフライ級からミドル級までの8人が出場。そのうち定廣(スポ1)、山口(法2)、四宮(スポ3)、山岸(商4)、和田(商2)は不戦勝となり、坂本、細川、山村の3人が戦いに挑んだ。
最初にリングに上がったのは、バンタム級の坂本。チームメイトの声援を受け、序盤から鋭いパンチを繰り出す。しかし相手の積極的な攻めもあり、両者互角の展開で第2ラウンドへ。試合後半、徐々に疲れが見え始め守りの姿勢をとる時間が増えていく。最後まで果敢に戦ったが、判定はポイント負け。先週に引き続き敗北を喫した坂本は、悔しさを噛みしめる表情でリングを降りた。
2番手は、フェザー級の細川。序盤は独特の距離感を取る相手に手こずり、パンチを決められない。しかし、第1ラウンド終盤に相手の顔面への力強いストレートでスタンディングダウンを奪う。続く第2ラウンド、勢いに乗った細川は2度目のダウンを奪い、そのままRSC勝ちとなった。「森島(文情2)から良いアドバイスをもらえたのでそのおかげです」(細川)。試合後、この日は怪我でリングに立てなかった森島への感謝を語った。
最後に登場したのは、主将・山村。「(相手は)パワーがあってもっとガンガン攻めてくる印象やったんで身がまえていたんですけど、思っていた展開と違ってちょっと困惑した」(山村)と、思うようなプレーができない。しかし、リング外からのチームメイトの指示を受け、本来の山村のファイトスタイルを取り戻す。徐々に優位に立ち、第3ラウンドに2度目のスタンディングダウンを奪うと、相手陣営からタオルが投げ込まれABD勝ち。勝利を飾ったものの、「全部とは行かないかもしれないですけど一個一個修正していきたい」(山村)と課題の残る試合となった。
チーム力で勝利をつかんだ桃山学院大戦。これでリーグ2連勝と順調だ。次戦は来週、強豪関学大と対戦する。「だんだん敵が強くなっていくんですけど、コンディション上げていって今日よりいい戦いをしたい」(細川)。夢の関西制覇に向け、チーム一丸となって勝利を目指す。(河場真世)