11月23日〜27日に2022全日本ボクシング選手権大会が墨田区総合体育館(東京都)で開催された。山口(法1)、四宮(スポ2)、森島(文情1)、平野(スポ4)、和田(商1)の5名が出場し、ライトウェルター級の森島が3位に輝いた。ウェルター級の四宮は2回戦敗退、ライトミドル級の和田・フェザー級の山口・ミニマム級の平野はいずれも初戦で涙をのんだ。
今年度の最終章として、地方予選を勝ち抜いた猛者たちによる5日間にわたる死闘の火蓋が切られた。初日は山口と四宮が出場。先陣を切ったのは山口だ。「後悔ないように楽しむっていうか、全力でいくって気持ちで挑みました」と初出場となった全日本選手権に気合十分で挑んだ。年上相手にも怯むことなく互角の戦いを繰り広げ、奮闘する。しかし、相手のペースに合わせたことで強みを出し切ることができず2-3で初戦敗退となった。次に登場した四宮は均衡した戦いを繰り広げるも、わずかに劣勢で第2Rを終える。「倒すしかないと思って必死でいきました」。何とか勝ち切ろうと死闘を繰り広げ、3-2でポイント勝ち。2回戦へと駒を進めた。
2日目は、森島がライトウェルター級に出場した。東洋大・黒田との激しい打ち合いを制し、3-2で勝利。「やるからには優勝を目指し、次も頑張る」と、息を弾ませた。この日は、初戦を突破した四宮の2回戦も行われた。対戦相手は、今年の全日本社会人選手権で準優勝した黒田(T&T)。第1R は黒田のペースでリードを許す。第2Rからは足を使った攻撃でポイントを縮めるも、2-3で惜しくも敗北。試合後、「もっと自信持って、左から右の内側のストレートをつなげられたらよかった」と悔しさをにじませた。
3日目は、ミニマム級に平野、ライトミドル級に和田が出場。平野の相手は、小川(東農大)。これまでの対戦成績は2勝1敗と勝ち越していたが、この日は相手の攻撃に手を焼き、思うようなボクシングができない。前への意識を持って攻勢を強めるが、後半疲れが見え2-3で敗退。「楽しく終われたかなと思うのでよかった」と、大学最後の試合を振り返った。次に登場したのは、和田。相手のジャブを中心とした基本に忠実なボクシングに、持ち味を発揮できない。0-5の完敗に、「調子良いところで勝てなかったので悔しい」と話し、リングを後にした。
4日目は、ライトウェルター級の準決勝に森島が出場した。対戦相手は、前回の優勝者の秋山(自衛隊体育大)。体格、実力ともに格上の相手に序盤からジャブを打ち距離感を図る。果敢に敵に向かうも、ペースをつかめず第1Rを終える。第2Rではゴングが鳴りすぐに、森島がナイスボディを決める。続けて仕掛けたいところだが、相手の堅い守備に阻まれる。チャンスを狙い、果敢に挑むも距離が縮まらず思うようなプレーにつながらない。終始、相手にリードを許し、5-0で試合終了。「2戦とも格上の相手との試合で体格差や実力差を感じましたが、たくさんのことを学べました」と話した。
1年間の集大成となった今大会。それぞれの思いを胸に、力を出し切った4日間となった。来年に目指すのはリーグ優勝。試合で得た反省を生かし、さらなる飛躍を目指す。(杉山舞、河場真世、粟野桃)