カヌー部
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【カヌー部】全員で戦い抜いた5日間(2)

5日間に渡り行われた第59回全日本学生カヌースプリント選手権大会は8月27日に最終日を迎えた。最後の力を出し切るべく、繰り広げられた激戦。200㍍レースの各部門で予選、準決勝を勝ち上がった選手たちが熱い戦いを見せた。

26日のK-1 200㍍の1次予選には同志社から12名が出場。距離が短い200㍍では、全力でパドルを動かす。僅差の勝負の中、坂根(経2)、畠中(スポ1)、木村(商4)、五十棲(経3)が一次予選を通過した。続く予選では爽快な漕ぎを見せるも、1組目では坂根が7位、五十棲が8位でゴールイン。2組目では畠中が6位、5組目では木村が7位でレースを終えた。

全力で漕ぐ木村

C-1でも200㍍のレースが行われ、菅間(商3)、中山(GC4)、直原(法3)が予選に出場した。直原が4位、中山が6位で予選を通過し、準決勝に進出。緊張の中迎えた準決勝、前をいく相手選手らに食らいつくも両者9位で敗北を喫した。

カヤックを漕ぐ中山

女性部門ではWK-2 200㍍が行われた。橋本(社1)・渡辺(スポ3)、長屋(政策4)・石原(商3)、池田(経4)・高橋(社3)の3組が出場。二人で力を追わせパドルを動かすも、橋本・渡辺、長屋・石原が失格、池田・髙橋が6位となり予選で敗退した。

続いて行われたのは女子部門のWK-1 200㍍。同志社からは小林(スポ1)、奈須(スポ1)、白井(法4)が予選に出場し、活躍が光った。予選で、小林は1位、奈須は2位、白井は4位で通過し、奈須と白井が準決勝に進出。小林は決勝への進出が決まった。続く準決勝では、白井は6位でフィニッシュし、奈須が力強い漕ぎを見せ1位で通過し、小林に並び決勝へ進出。準決勝を通過して奈須は、「1位で通過したことで安心感とやる気が出た。」(奈須)と心境を振り返った。迎えた決勝ではハイレベルな戦いが繰り広げられ、僅差で順位が決まる。最後まで全力で漕ぎ切り、小林は2位、奈須は7位でレースを終えた。「目標を達成できて嬉しい」(小林)。1年生とは思えない快進撃を見せ、好成績を残した。

パドルを回す白井

ジュニア部門では500㍍同様、新星が活躍を見せた。JC-1 200㍍では平賀(経1)が500㍍のスタートでの失敗を生かし、1位でゴール。自身の結果に対し、「先輩方が去年出した記録にまだ近づけたわけではないので、1位でも悔しさ残る。」(平賀)と向上心を見せた。

笑顔を見せる平賀

JWC-1 200㍍では西野(ILA1)が出場。仲間から「ラストー!」という声が響き、バランスを保ちながら漕ぎ切り、2位でレースを終えた。

続いてJWK-1 200㍍では西居(社1)と岡本(文1)が出場し、西居が2位という好成績を残した。「食らいつくことができてよかった。」(西居)。来年はシニア部門でのさらなる活躍に期待がかかる。

漕ぐ西居

C-2 200㍍には同志社から篠原(理2)・松永(社2)、川崎(理4)・入江(法2)、貝原(社4)・阿部(社1)の3組が出場。予選を川崎・入江が3位で通過し、決勝への進出を決めた。「晴さん(川崎)が4回生で最後のレースになるのでメダルを取らしてあげたい」(入江)と熱意を燃やす。迎えた決勝、惜しくもメダルには届かず、4位という結果に終わった。試合を振り返り、「正直悔しさは残るけど、全部出し切った。」(川崎)と語る。

(左から)息を合わせる川崎・入江

K-2 200㍍では齋藤(スポ2)・岩井(スポ2)、押野(スポ1)・佐藤(スポ1)が活躍を見せた。予選を齋藤・岩井が1位、押野・佐藤が2位で通過。齋藤・岩井は決勝への出場が決定し、押野・佐藤が準決勝に駒を進めた。準決勝では、惜しくも9位で敗退。残るは決勝へ進んだ齋藤・岩井となった。持ち味である合うスピードを生かし、相手との差を一気につけ、1位でゴールイン。観客にガッツポーズを見せた。「決勝という舞台でベストパフォーマンスができたのかなと思う」(岩井)。二人のチームワークが光り、全国一位を手にした。

(左から)力を合わせる岩井・齋藤

同志社カヌー部一丸となって挑んだインカレ。新人女子カナディアン部門では2位、新人女子カヤック部門では2位、新人男子カナディアン部門では3位、女子カヤック部門では2位、さらに女子は新女子総合2位、75点で女子総合3位も獲得し、輝かしい成績を残した。4回生はこのインカレをもって引退を迎える。4年間を振り返り、「カヌー部を選んで、カヌースプリントという競技に打ち込めてよかった。」(白井)と主将の白井が語った。個性豊かなカヌー部を『一つ』に築き上げ、また後輩へと受け継ぐ。頂を目指す同志社カヌー部の挑戦は終わらない。(文責・白川愛梨、撮影・湊結子)

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