7月17日、三木ホースランドパーク(兵庫県)で第57回関西学生賞典障害馬術大会が行われた。同志社からは4名出場し、ルーキー泉(社1)が個人で優勝。主将武道(スポ4)も4位を獲得し、3年ぶりに夏学団体優勝を果たした。
同志社からは武道、中村(経4)、泉、奥野(商2)の4名が出場し、その中の上位3名の成績で団体成績が決まる。
まず走行を始めたのは中村・BIZザミーラペア。春学では思うような成績が残せず、悔しい思いをしていた種目。この夏学では「とりあえず帰ってこよう」と準備を重ねた。しかし、試合前の待機馬場で落馬。その影響か2反抗で失権となった。
そして、次は武道・シロッコプラダペア。「馬の歩幅が届かないと思って前に乗ってしまった」と障害を一つ落とし、減点4。他に減点0がいなかったため、ジャンプオフかと思われた。しかし試合が動かしたのは13番目に走行した泉・クアドリフォリオペア。この競技で2名しか出場していない1年生にも関わらず、安定した走行で減点0。トップへ躍り出た。泉は「今回帰ってこれなければ全学の権利が無かったのでとりあえず帰ってくることだけを考えてました」と第一走行を振り返り、ジャンプオフへの準備を進めた。
同志社最後に走行したのは奥野・アスランZペア。障害を一つ落とし減点4となるも、早いタイムで走行を終え、個人成績8位となった。
全ての第一走行を終えた時点で武道の4位、奥野の8位は決まっており、あとは泉の結果次第だった。ジャンプオフには3人が出場。泉は第一走行の緊張した雰囲気とは異なり、「なるようになる、とりあえず楽しもう」と待機馬場で心を整えた。そして、ジャンプオフの結果個人優勝を果たし、夏学団体優勝に貢献。ルーキーがチームをけん引した形となった。
「今回のメンバーは夏学優勝を狙えると思っていた。最後の夏学楽しんで終われたので良かった」。(武道)1年の時に勝ち取った夏学団体優勝。そこから遠ざかっていた優勝を誰よりも強く願っていた武道は最後の夏学で見事優勝を果たし、ほっとした表情で今大会を振り返った。
これから最後の秋学、全学に向け気持ちを入れ直す。各々の課題を克服し、今年こそ悲願の全学団体優勝を目指す。(橋本純)