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【相撲部】28年ぶりの快挙!デミデジャムツが個人V

7月17日、卯辰山相撲場(石川県)において全日本大学選抜相撲金沢大会が行われた。団体戦は予選敗退となったが、個人戦でデミデジャムツ(神4)が大学初優勝を果たした。

団体戦メンバーは先鋒山口、二陣ムンフイデレ、中堅田中、副将川畠、大将デミデジャムツ。同志社は1回戦に日体大、2回戦に近畿大、3回戦に法政大と対戦した。主将山口の負傷というアクシデントも降りかかり、結果が奮わない。1勝6点で同率8位となり、中央大との同点決勝に挑むも敗北。決勝トーナメント進出を果たすことはできなかった。身体に不調を抱えながら参戦している選手が多く、なかなか決勝戦に進めないのが現状だ。人数が少ない同志社にとっては特に、負傷は大きな痛手となる。チーム全員が万全の状態で出場する時が待たれる。

続いて行われた個人トーナメント戦。「必ず入賞しよう」。その一心で迫りくる敵に挑み続け、計6戦を制して勝ち上がったデミデジャムツ。決勝戦の舞台へと進み、土俵上で金沢学院大の池田選手と向き合っていた。

池田選手と向き合うデミデジャムツ

学生相撲界において関東の壁は高い。今大会でも、日体大、日大を筆頭に数多くの有力選手がエントリーしていた。しかし、関東の強敵たちを前にしても不安はなかったという。「自分の相撲が取れれば勝てる」。これまでに積み上げてきた努力を信じて土俵に上った。

立ち合いで池田の強い当たりをもろに受け、後退するデミデジャムツ。2度の突っ張りによって一気に土俵際に攻め込まれ、ピンチを迎える。しかし、その先の動きが神がかっていた。上体をのけぞらせるが土俵は割らずに耐え抜く。逃れるように左へ回り込み、左上手をつかむと大逆転の投げを打った。

左へかわすと上手を取る
投げを打つ
優勝を決めた

沸き上がる歓声。デミデジャムツは顔をあげると、小さくガッツポーズを見せた。普段はあまり感情を露わにしない彼が見せたその姿が、言い知れぬ喜びのすべてを物語っていた。わずか4秒の取り組み。瞬間的、かつ劇的な勝利によってつかんだ初優勝だった。

「やっと優勝できた」。試合後のインタビューでは、喜びとともに安堵の様子を見せた。これまでも西日本3位など数々の好成績を残してきたデミデジャムツ。しかし決して慢心せず、「もっと上を目指せた」とストイックに自己を評価してきた。常に頂点だけを目指し続けてきたからこそ、4年目にして果たした初優勝は大きな意味を持つ。強い信念がもたらしたこの結果は、見る者の胸をうった。

表彰を受ける入賞者たち

デミデジャムツをかこみ、笑顔を見せる4年生(左から)山口、田中、川畠

同志社のエースとしてチームを牽引し続けてきたデミデジャムツ。ラストイヤー後半に差し掛かった今、最も輝かしい栄冠に輝いた。同志社の選手の優勝は、実に28年ぶり。1994年に行われた第43回全国大学選抜相撲高知大会、田中英一以来の快挙だ。チームメイトたちと「本当に良かった」と喜びを分かち合った。引退まで残り約4か月。最前線で活躍し続ける彼の勇姿を最後まで見届けたい。(撮影・文責 城山歩美)

【相撲部】

団体戦メンバー

先鋒 山口(法4)

二陣 ムンフィデレ(社3)

中堅 田中(社4)

副将 川畠(社4)

大将 デミデジャムツ(神4)

〈団体予選〉

1回戦 対日体大 2-0

●山口(押し出し)中山

○ムンフイデレ(小手投げ)石崎

●田中(突き出し)ムンクジャルガル

●川畠(寄り切り)ブフチョローン

○デミデジャムツ(上手投げ)花田

2回戦 対近大 0-5

●山口(寄り切り)山崎

●ムンフイデレ(寄り倒し)久國

●田中(押し出し)三田

●川畠(寄り倒し)浦山

●デミデジャムツ(寄り切り)本庄

3回戦 対法政大 0-5

●山口(突き落とし)佐藤

○ムンフイデレ(叩き込み)松浦

○田中(寄り倒し)橋本

○川畠(叩き込み)上山

○デミデジャムツ(寄り倒し)田崎

(同点決勝戦)

対中央大 0-3×

●真辺(寄り切り)野地

●ムンフイデレ(送り出し)平野

●田中(押し出し)土井

〈個人トーナメント戦〉

1回戦

○デミデジャムツ(寄り切り)八木

●真辺(叩き込み)落合

●ムンフイデレ(押し出し)深見

●山口(棄権)堺井

●南(下手投げ)松浦

●田中(押し出し)白神

●川畠(寄り切り)神谷

2回戦

○デミデジャムツ(下手投げ)久國

3回戦

○デミデジャムツ(上手投げ)土居

4回戦

○デミデジャムツ(上手出し投げ)宮崎

準々決勝

○デミデジャムツ(上手投げ)春山

準決勝

○デミデジャムツ(上手投げ)花岡

決勝

○デミデジャムツ(上手投げ)池田

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