フェンシング部
HEADLINE

【フェンシング部】奇跡の15点大逆転

 5月3、4日、大山崎町体育館にて令和5年度関西学生フェンシングリーグ戦・サーブルが行われた。結果は女子チームが3位入賞を果たした。

 男子サーブル初日は立命大、愛工大、関学大との対戦。新体制で初めての試合は苦戦を強いられ、敗戦を喫した。1日目の悔しさをバネに2日目の1戦目は京産大と対戦した。岩井(スポ1)が先制点を決め、試合開始。相手と呼吸が合わず、リードを広げられてしまった(2―5)。2番目に出場したのはエースの吉田(社4)。持ち前の前へ攻める力強いアタックで相手を体を切りつけ圧倒し連続ポイントを奪い返す(10-6)。勢いそのままに、45-24で圧勝した。「先輩も同級生もいない状況下での初めてのエースで背負っていた部分もあったので、1勝できてほっとしています」と吉田は安堵の気持ちをあらわにした。

 続く2戦目の対戦相手は朝日大。今リーグ戦で最後の試合であり勝ち切りって笑顔で終えたい。しかし、先制点は奪えたものの、朝日大の流れに飲み込まれリードを許してしまった(10-15)。次の順番は藤田(心理1)。相手の隙を見つけ、果敢に切りかかり連続ポイントを奪い返し点差を縮める。次の吉田が遂に同点に追いつき、25-22と追い返した。先にマッチポイントに到達したのはまさかの朝日大(40-44)。手に汗握る展開を繰り広げた両者だが、同志社は惜しくも40-45で敗北を喫した。吉田は「1年生2人がとても頑張ってくれて、収穫も多かったので次のカンカレに生きる結果になったと思います」と試合を振り返った。

喜びを爆発させる吉田

 女子サーブル初日は中京大、朝日大との対戦した。中京大とは序盤からリードを重ね、45-36で圧勝。続く朝日大は、初めの流れは同志社のものであったが、みるみるうちに連続ポイントを奪われ33-45で敗北を喫した。2日目の初戦は立命大と対戦。田村(商2)と小山(法4)が圧倒的な力の差を見せつけ、10-3と点差を広げた。しかし、同志社の素早いアタックを立命大は華麗に避け、逆に点を決められる場面が続いた(12-20)。そんな苦しい場面に終止符を打ったのは岡部(法1)。相手の攻撃と隙を見破り、正確に攻撃を仕掛け、連続ポイントを獲得する(18-25)。点差はあまり変わらなかったものの、仲間に大きなエールを与えた。同志社の雰囲気が良い方向に動き始めたが、それと同時に立命大も勢いに乗り、追いつくことができず41―45で敗北を喫した。一度は勝てるかもと感じたせいか、涙をこぼし悔しさをにじませた。

 2日間の最後の対戦相手は関学大。前戦の悔しさをバネに勢いをつけたいところだが、先制点を奪われリードを許す(1-5)。果敢に攻撃を仕掛けるも中々決め切ることができず、試合は最終9ラウンド目へ(30-40)。最終ラウンドを任されたのはエースの小山。相手が5点先取する前に同志社が15点を奪わなければ勝利することができない苦しい状況下に置かれている。「冷静な顔で立っているが内心心臓バクバクでした」(小山)。相手が41点目を取るまでに小山はなんと10点を奪い、40ー41とまさに奇跡の連続ポイント。しかし小山の快進撃はこんなものではなかった。先にマッチポイントに到達したのは同志社(44-42)。目にも止まらぬ速さで相手を切りつけ、ついに45点目を獲得、チーム全員が小山の元へ駆け寄り涙ながらに喜びを分かち合った。「この試合に勝てるかどうかで3位入賞できるかが掛かっていた。調子が上がらない中でも、メンバーの繋いでくれた30点があったので1点1点しっかり取り、一喜一憂しないように気をつけていた」(小山)。日々の鍛錬の成果が表れた奇跡の勝利で3位入賞を果たした。

涙する小山

 同日行われた新人戦では、男子は藤田、女子は岡部、数井(法1)が出場した。藤田、岡部は惜しくも1回戦敗退。数井は前日の予選の結果からシード権を持っての参加し、2回戦で負けてしまったので3位決定戦へと駒を進めた。先制点を奪われ、そのままリードをつけられる。仲間の応援の中で果敢に攻撃するも点差は縮まらず9-15で4位で終わった。

果敢に攻撃する藤田

「リーグ戦にふさわしい戦いができたのではないかと思います」(小山)。結果は女子の3位入賞に終わったが、新体制で個々の活躍が光った今試合。次なる大舞台であるカンカレに向けて鍛錬を積み重ね、より一層強化されたサーブルチームになっていることだろう。(平沼栞)

ページ上部へ