第18回西日本学生選手権大会
10月20日に木下カンセーアイスアリーナ(滋賀県)で第18回西日本学生フィギュアスケート選手権大会が行われた。女子7・8級では清水咲衣(スポ1)、前野百花(商2) 、大関凜花(経4) 、加藤日向子(社4) が出場。清水が優勝し、団体で2位に輝いた。
同志社のトップバッターは5番滑走の加藤。序盤のジャンプ2本は着氷に乱れが見られた。しかし続くコンビネーションジャンプを決めると流れに乗り、残りのジャンプも成功。68.84点で21位となった。
8番滑走で登場した清水はペアとシングルを両立させている。ペアでの国際大会が重なりシングルの練習時間があまり取れない中、試合に臨んだ。「短い時間でも全集中して練習するというのを意識した」(清水)。冒頭のトリプルルッツーダブルアクセルーダブルアクセルを滑らかに着氷し上々のスタートを切ると、中盤では回転方向が変わるスピンを披露。会場を沸かせた。その後のジャンプも失敗する気配を感じさせず、次々と決めていく。「練習でも全部のジャンプを降りられていなかったのと、あまり調子が上がらなかったままこの試合に来ることになったので、ジャンプをすべて着氷できて嬉しい」(清水)。ノーミスの演技に会場はスタンディングオベーション。111.88点を記録し、頂点に立った。
「凜花ちゃんガンバー!」。大きな声援を受けリンクに大関が現れた。曲は「憧れの選手が使っていた曲で、この曲を小さい頃からラストシーズンに使おうと決めていた」(大関)という映画「Les Misérables」。回転が速く、美しいポジションのスピンはすべて最高評価のレベル4を獲得。終盤のステップでは観客席から手拍子が沸き起こった。最後にダブルルッツを成功させ、フィニッシュ。77.83点をマークし、17位となった。
続いて前野が登場した。出だしのトリプルフリップを降りると、続くコンビネーションジャンプを二本連続で着氷。しかし演技中盤、ジャンプの繰り返し違反でダブルトーループの得点がつかないミスが起こる。それでも曲をつかんだステップや華麗なスケーティングを披露し、83.69点をマーク。11位で今大会を終えた。
4選手の結果を受け、同志社は女子7・8級で2位と好成績を残した。リンクサイドに集まった仲間の応援が選手たちの大きな力となった西日本インカレ。今大会の経験を次なる舞台へ生かし、納得のいく演技を追い求める。(文責・若松晏衣、撮影・矢部彩香)