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【フィギュアスケート部】うたまさ初優勝、さえルカ3位入賞!

第93回全日本フィギュアスケート選手権大会

 12月22日、東和薬品RACTABドーム(大阪府)で行われた第93回全日本フィギュアスケート選手権大会3日目。この日はアイスダンスFD(フリーダンス)に森田真沙也(商3)、ペアFS (フリースケーティング)に清水咲衣(スポ1)・本田ルーカス剛史(スポ4)ペア、女子FSに吉田陽菜(GR1)が出場した。

 この日最初に行われたアイスダンスFD。昨日のRD(リズムダンス)で首位に立った吉田唄菜(木下アカデミー)・森田のうたまさカップルは最終滑走で登場した。前カップルの好演で会場のボルテージは最高潮。二人は大歓声を受けリンクに立った。冒頭のリフトや息の合ったツイズルでは最高評価のレベル4を獲得。音楽に合わせた演技でフリーの曲、『ロミオとジュリエット』の世界観に観客を引き込んだ。演技が終わると肩を抱き合い、うなずき合った二人。「転倒なく一通り滑り終えられたのが一つの収穫」(森田)。フリーは104.37をマークし、非公認ながら自己ベストの総合得点176.21で初優勝。来年3月に行われる世界選手権への切符を手にした。

息を合わせる2人
表彰式後、観客に手を振る2人

 続いて行われたペアFSに登場した清水・本田のさえルカペア。ツイストリフトやスロージャンプを決め順調な滑り出しを見せる。しかし、続く3連続ジャンプで清水が転倒。左肩を押さえ、苦悶の表情を浮かべた。演技を一時中断するアクシデントとなったものの、再び演技を開始した二人。負傷の影響でエレメンツを一つ減らしたものの、残る7個のエレメンツをミスなくまとめ上げた。「最後まで滑り切ることができたのはいろんな方のおかげだと思うので、本当に感謝の気持ちしかない」(清水)。演技後、リンクを去る際に観客に挨拶した二人に観客席からは温かい拍手が送られた。フリーは82.50、総合得点136.72で3位。ジュニアの推薦選手でありながら表彰台に上り、シニアでも戦える実力をみせつけた。今大会の結果を受け、さえルカペアは世界ジュニアへの代表が決定。さらに、ミニマムスコア(SPとFSの合計点)取得という条件付きではあるものの、世界選手権の代表にも選出された。

華麗なスケーティングを披露する2人
アクシデントを乗り越えた2人
表彰式後、観客に手を振る2人

 全日本選手権最後の種目である女子FS。16番滑走で吉田がリンクに立った。6分間練習では大技トリプルアクセルを含むジャンプを何度も確認する姿があった。前半は冒頭のトリプルアクセルは回転不足により着地が乱れる。回転が抜け、トリプルループがダブルループになってしまうミスもあるもものの、後半の3本は確実に決め、大きく崩れることはなく、演技を終えた。また、スピンでは全て最高評価のレベル4を獲得。フリーの得点は126.85、総合得点195.27をマークし11位で今大会を終えた。「悔しい結果にはなったけど、次につながる試合にはなったと思うので、しっかり一歩一歩ここから頑張っていきたい」(吉田)。11位という結果を受け、悔しさをにじませつつも、これから控える大会に向けさらなる飛躍を誓った。

ジャンプを降りる吉田
演技を終える吉田

 全日本選手権ではそれぞれ収穫があった反面、課題も見つかった。シーズンも後半戦に入り、次なる戦いの場に向かう選手たちに立ちはだかるのは世界の強豪。今大会を経てまた一つ成長した選手たちが世界へ羽ばたいていく。(文責:若松晏衣、撮影:古川亜依)

 

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