第97回日本学生氷上競技選手権
1月5日、小瀬スポーツ公園アイスアリーナ(山梨県)で第97回日本学生氷上競技選手権大会女子3、5、6級が行われた。FS(フリースケーティング)の得点だけで競うこの日はそれぞれのカテゴリーに松井澪(社4) 、中村茜理(商3) 、早川芙季(GR4)が出場。松井が5位、中村が8位入賞を果たし、早川が27位に入った。
最初に行われた女子3級で松井がリンクに立った。「ライオン・キング」に合わせたライオンを彷彿とさせる衣装を身にまとい、静かに滑り始める。冒頭のダブルトーループを決めるものの、ダブルサルコーで転倒。客席からは「ガンバー!」と応援の声が上がった。声援が大きな後押しとなり、残るエレメンツを難なく成功させる。また、両手を大きく使い壮大な滑りを披露した。得点は37. 08で5位。自身最後となるインカレで入賞し、有終の美を飾った。
女子5級には中村が出場。直前まで入念にスピンを確認する姿が見えた。コンビネーションを含む前半のジャンプを全て着氷させ、順調にスタートする。最後のダブルルッツで転倒し、惜しくもノーミスとはならなかったが、滑らかなスケーティングで氷上を舞った。48.77点をマークし、8位。西日本インカレの点数を約2点上回り、短期間での成長をみせた。
この日最後に行われた女子6級に早川が登場した。ひときわ大きな声援を送るリンクサイドには応援に駆け付けたチームメイトたち。早川は全員とハイタッチを交わし、スタート位置についた。細かなミスがあったものの次々とジャンプを決めていく。回転速度や軸がしっかりしたフライングシットスピンは最高評価のレベル4を獲得。両手を広げ、リンクに膝をつくコレオシークエンスでは1.00もの加点がつき、観客が沸いた。しなやかさ際立つスケーティングで「タイタニック」を演じきり、50.81点をマーク。27位で今大会を終えた。
チームメイトの応援が特に際立つインカレ。今日も変わらずリンクサイドや観客席からの大きな声援が選手たちの力となるに違いない。(若松晏衣)