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【フィギュアスケート部】期待の新星「小林隼」現る

 8月13日、滋賀県立アイスアリーナで、げんさんサマーカップ2022(3日目)が行われ、Sr男子フリーに小林隼(スポ1)が出場した。

 ショートプログラム7位で迎えたフリーは、95.10点。7位という結果にとどまり、入賞まであと一歩だった。

演技冒頭での小林

 5分間練習では、落ち着いて何度もジャンプを確認する様子があり、完成度の高さを見せつけ本番への期待を高めた。荷物を整理し演技に臨むことが、小林流の心を落ち着ける方法だという。

 大人っぽさを求め、ロック調の「オペラ座の怪人」を選曲。勢いと高さのあるジャンプを次々と決めたと思いきや、後半しっとりと滑らかな滑りを見せ緩急のある演技で観客を魅了した。シーズン序盤の大会にも関わらず安定したジャンプを見せたが「時間を費やしたコンビネーションジャンプが1回転になることが多く、その点は実力を発揮できなかった」と自身の演技を振り返った。

落ち着きを見せる小林

 演技終盤、観客からの拍手で会場全体が1つになり流れに乗ったところ、スピンで軸がぶれ転倒。これには小林も「スピンの転倒は練習ではしたことのなかったミスで、何故ミスをしてしまったのか」と悔しさを口にした。

悔しさをあらわにする小林

 今シーズンからシニアになり、フリーの演技時間が4分に伸びたことによる体力面が課題だったというが、それを感じさせない堂々とした姿が印象的だった。

ポーズを決める小林

 友野一希選手など強豪の選手も出場した今回の大会。小林は「先輩らの滑りを見て、上位で戦うにはスケーティング技術の強化が必要だと感じ、多くの課題も見つけることができた」という。

 観客を引き込み、リンクを自分のものにする力が彼にはあり、今後の活躍への期待が非常に高まった大会となった。(文責:古川亜依、撮影:橋本さくら)

〇インタビュー

――フリーは100点満点中何点でしたか。

50点です。シーズン序盤の大会である程度ジャンプを揃えられたところは良かったと思っています。しかし、自分の中でもう少しできたのではないかと思う部分も多く、課題も見つかったのでこの点数にしました。

――今大会は100点満点中何点でしたか。

60点です。SPとFSを両方滑る試合は久しぶりでしたし、有観客も久しぶりでした。その中である程度まとまった演技ができていたと思います。ただ惜しいミスもありましたし、今後の課題も多く見つかったため、この点数にしました。

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