10月22・23日、滋賀県立アイスアリーナで、第16回西日本学生選手権大会が行われた。男子7・8級では小林隼(スポ1)・本田ルーカス剛史(スポ2)・森口澄士(商3)が出場。女子7・8級では籠谷歩未(商4)・大関凜花(経2)・藤由妃乃(社4)・加藤日向子(社2)が登場し、健闘した。
男子7・8級の部で最初に登場したのは小林。無良崇人の衣装を参考にして作ったのだという赤と黒の衣装を纏い落ち着いた表情でリンクに立つ。
曲が始まると力強い演技でリンクを舞った。また曲調に合わせて緩急あるスケーティングを披露。丁寧にジャンプを決め演技を終えた。「観る人に勇気を与えるスケーティング」が印象的だった。
次に登場したのは本田。ジャンプでは転倒があったものの圧倒的高さと速さが印象的だった。また壮大な曲に合わせた迫真の演技で会場を魅了した。「観る人に明日への活力を与えるスケーティング」が印象的だった。
自身の演技を振り返って、「100点満点中20点です。良い練習もあまり積めず、出来の悪かった練習そのままで挑んだので、もっとペースを上げる練習をしていきたいと思いました」と述べた。
次戦の西日本選手権までに「今日よりもっと攻めた演技、前半のジャンプの成功を目標にしたいと思います。ひたすら練習するのみです」と答えてくれた。
最後に登場したのは前戦の2022近畿フィギュアスケート選手権大会で3位入賞を果たした森口。開始直前は緊張の顔を見せるも曲が始まると一変。
気迫ある演技でダイナミックに会場を舞った。さらにジャンプを次々と成功させフィニッシュ。堂々のスケーティングを見せつけた。「観る人の心を掴むスケーティング」が印象的だった。
自身の演技を振り返って森口は、「(100点満点中)40点です。後半の体力が無かったことと、最後のスピンがノーバリューになったことが悔しいです」と述べ、西日本選手権までに、「新しい靴の調整をします。またプログラムの後半の修正もします」と話してくれた。
女子7・8級に最初に登場したのは籠谷。落ち着いた表情でリンクに上がると、軽やかなステップで表情を舞い、丁寧にスピンやジャンプを披露。終始安定感のあるスケーティングを見せた。「観る人の心を穏やかにするスケーティング」が印象的だった。
自身の演技を振り返って籠谷は「(100点満点中)65点です。近畿選手権から構成を変えて挑みましたが、大きなミスなく終われたことが良かったなと思います。近畿選手権の時にサルコウのミスをしてしまって、今回もサルコウで手をついてしまいました。同じミスを繰り返してしまったことは反省すべき点です」と述べた。
西日本選手権までに「スケーティングのスピードを上げることと、細かい振り付けの部分をもっと精度をあげられるように練習していきたいと思います」と回答してくれた。
パワフルな演技が印象的な藤。演技開始前は緊張の顔を見せたものの、曲が始まると流石の演技を披露した。曲調に合わせたステップや滑りで会場を魅了。「観る人を楽しませる」スケーティングが印象的だった。
自身の演技を振り返って、藤は「(100点満点中)40点ぐらいです。理由はジャンプが抜けてしまったりとミスがあったり、納得のいく演技ができなかったからです。調子は悪くなかったので、本番で出せなくてとても悔しかったです」と述べた。
西日本選手権までに、「ジャンプの調整を重点的に行いたいと思います。そしてスピンはブロックからオールレベル4を取ることができたので、引き続き取れるようにと、GOEの部分をもっと伸ばせるように頑張りたいです。SP/FS共に納得のいく演技ができるように集中して練習に取り組みます」と答えてくれた。
彼ら彼女らを次に待つのは西日本選手権。ここで好成績を残すと更なる舞台である全日本選手権に出場できる。
今回でた課題を修正し万全の状態で西日本選手権に出場してほしいと願うばかりである。観る人を感動させるスケーティングを次戦も見せてほしい。(橋本さくら)