関西学生女子サッカー秋季リーグ2部
11月3日に同志社大学京田辺グラウンド(京都府)で関西学生女子サッカー秋季リーグ最終節が行われた。同志社は阪南大と対戦し、1-2で敗北を喫する。4年生にとって最後のリーグ戦。白星を挙げ終幕することはできなかったものの、4年間の集大成を示した。
試合開始のホイッスルが鳴ると、松本(文情3)のロングキックで前線に運ぶ。積極的にゴールを狙い、縦パスやサイドチェンジ等を駆使し、相手を攻め立てた。前半2分、梶(政策4)が高い位置でのプレスを成功させ、ボール奪う。フリーの大山(経済1)へのスルーパスが通る。左サイドを駆け上がった梅田(スポ2)とのワンツーでカウンター攻撃を仕掛けた。中には永野(スポ4)が待ち構えるもクロスを上げられない。前半開始直後から先制の機会を作り、幸先の良いスタートを見せた。同4分、今試合初のCKを獲得。キッカー松本の蹴り上げたボールは弧を描き、ファーサイドへ。フリーの滋野(理工2)が頭で合わせるもボールはサイドネットへ突き刺さり、先制とはならなかった。同24分、梅田が高い位置でセカンドボールを収めると足の速さを活かしたドリブルで前線へ。中盤への落としからDFラインの裏へ抜け出すも相手の必死のディフェンスに阻まれた。その後も先制の好機を演出するも、ゴールネットを揺らすことができない。
同26分、カウンター攻撃を仕掛ける阪南大に先制点を献上する。セカンドボールを奪われた同志社は相手の細かいパス回しで最終ラインの裏を取られ、先制点を与えた。同点に追いつきたい同志社。前半戦終了間際、絶好のチャンスが訪れた。コートの幅を使った戦術でサイドに敵陣が流れ、空いた中央を起点にパスを繋ぎながら前線へ運ぶ。2列目から飛び出した滋野がポケットでボールを収め、GKと1-1の状況を作った。1度フェイントをいれてから振り抜かれた右足。強烈なシュートを放つもゴールポストに阻まれ、0-1で前半戦を終えた。
運命の後半戦が始まる。同点弾を挙げるため同志社は1つになった。後半戦開始直後から連続でセットプレーを獲得。何度も相手ゴールをおびやかすも得点を挙げられない。後半19分、相手のパスボールを奪った同志社はパスを回しながら攻撃の糸口を探った。松本のパスが梅田(スポ2)に通りペナルティエリア内に侵入。シュートコースを見つけるもGKに阻まれた。同34分には、一瞬の隙を与えてしまい痛恨の失点。0-2に点差を広げられた。
得点を挙げられない中、刻一刻と試合終了のホイッスルが近づく。AT1分、梅田、松本、平井(GC4)を起点に左サイドから攻撃を仕掛け、松本がアーリークロス。永野が押し込み、試合終了間際に待望の1点を挙げた。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り響き、同志社は1-2で敗北を喫した。
「このチームでサッカーができて幸せだった」(西尾・スポ4)とサッカー人生にピリオドを打った。4年生5人と少ない中でも西尾をトップに強い組織を作り上げてきたサッカー部女子。目標の1部リーグ昇格に向け、鍛錬を積む。4年生の想いは後輩たちに紡がれ、来春また新たな歴史の幕が開ける。(文責・駒嶺錬 写真・久岡悠斗、三宅希和)