6月25日に第52回関西学生サッカー選手権大会兼第47回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関西予選第4回戦vs大院大がたけびしスタジアム京都で行われた。同志社は、2―0で勝利した。
スタメンには、GK波多野(スポ2)、DFに本田(経3)、小山(法3)、廣島(社3)、金沢(スポ3)、久世(文情4)、MFに鹿取(商2)、國府田(政策4)、中山(商1)、野頼(法1)、FWに渋谷(経4)が起用された。
先週の3回戦で大国大相手に5-1の大勝を収めた同志社は近年打破できなかった4回戦の壁を打ち破り、準々決勝進出を決め、総理大臣杯にあと1歩まで迫った。
序盤は両者拮抗した展開が続いた。同志社の最初のチャンスは前半7分、金沢が左サイドに展開し、ボールを受けた中山がカットインしシュート。惜しくも相手GKに防がれたが、「自分の持ち味であるドリブルを出せた」(中山)と先発起用に応えるドリブルを見せた。
しかし、その後は「守備ラインが下がり過ぎてしまい、守れても攻撃につなげられていなかった」(小川コーチ)と、攻撃が停滞した。大院大の華麗なパス回しに翻弄(ほんろう)され、苦しい時間帯が続く。それでも金沢が後方で声を出し、DFラインをけん引する。「後ろが切らしたら失点してしまうと思った」(金沢)と、試合後自らの守備を振り返った金沢を筆頭に、球際に強い守備で相手に決定的な場面を与えず、前半を0―0で折り返した。
後半も同志社は、ロングボールを効果的に使った大院大の素早いサイド攻撃に苦しむ。しかし、前半に比べ守備のラインを上げるという意識が功を奏し、徐々に守備が攻撃に結びつく。後半19分には中に切り込んだ久世のパスを受けた國府田がPA付近から放ったミドルシュート放つ。ポストを叩きゴールには至らなかったが、着実にゴールへと近づいていった。すると、同38分、遂に均衡を破る。金沢のロングスローを小山がヘッドで合わせ、値千金の先制弾を決めた。
続く同42分には、途中交代で入った戸坂(経4)からパスを受けた中山がコースを狙ったシュートでネットを揺らし、追加点を挙げた。同じ國學院久我山高校(東京都)出身の戸坂と中山。中山は、「パスコースにいたらちゃんと出してくれる」と信頼する戸坂からのボールをきっちりと決め3回戦大国大戦に続き、勢いそのまま2試合連続ゴールを挙げた。小川コーチは試合後、チームで1番活躍した選手に中山を選び、今後への期待をあらわにした。
終了間際に2得点を奪った同志社は、最後は相手を寄せ付けずそのまま2―0で完封。全国大会へまた1つ歩みを進めた。
全国への切符を賭けた準々決勝の相手は、関学大。同志社は、今季リーグ戦での対戦では天皇杯の日程が影響しサブメンバー中心で挑み、0―3で敗北した。小川コーチは、「スタメンで挑んだらどうなるかワクワクする」と、関西リーグを連覇中の絶対的王者への対戦に前向きな反応を見せる。「同志社一丸となって戦い抜く」(金沢)。いざすべてを懸けて全国の舞台へ。天皇杯で逃した全国大会を手繰り寄せるべく、一戦必勝で戦い抜く。
(文責:大嶽悠雅 撮影:浅川明日香)