7月23日に第101回関西学生サッカー1部リーグ前期第11節対関大がたけびしスタジアム京都で行われた。同志社は0-3で敗北。リーグ戦最終節で黒星を喫した。
スタメンには、GK波多野(スポ2)、DFに久世(文情4)、雨宮(社4)、小山(法3)、杉山(スポ1)、本田(経3)、MFに戸坂(経4)、志知(経4)、鹿取(商2)、國府田(政策4)、FWに野頼(法1)が起用された。
3カ月にわたる関西リーグ最終戦の相手は関大。昨シーズンの対戦では0-3で敗北を喫した相手だ。インカレ出場に向けて絶対に勝ち点を落とせない同志社は、気迫十分で試合に臨む。
同志社の最初のチャンスは前半8分、久世が左サイドを駆け上がりグラウンダーのクロス。流れたボールを右の大外から本田がダイレクトでシュートを放つが、キーパーにキャッチされた。最大のチャンスは同33分、久世が背後にオ―バーラップした鹿取にパスを出すと、鹿取がキーパーの意表を突いてニアへシュート。相手GKにあと一歩のところでセーブされたが、着実にリズムを作り始めていた。しかしその直後同35分、関大が一瞬の隙を突くカウンター。最後はCBの裏へのスルーパスをダイレクトで押し込まれ、痛恨の先制点を許した。(0-1)何とか1点を返すべく反撃に出るが、アディショナルタイム6分に立て続けの追加点を許す。(0-2)「前節の大敗から守備を強化して臨んだが、相手の攻撃の方が一枚上手だった」(國府田)。築き上げた守備がことどとく突破され、2点ビハインドで前半を折り返す。
後半開始早々5分、鹿取が前線でボールを収め、シュートを放つが枠を僅かに外れる。すると今度は逆に同9分、PA付近からの浮き玉のパスに反応した相手FWにフリーでシュートを打たれる。しかし、GK波多野が驚異的な反応でセーブ。さらに、こぼれ球を押し込まれたが間合いを詰めて防ぎ、2連続セーブを魅せて難を逃れた。停滞する攻撃を見て同10分にベンチが動く。その交代で入った中山(商1)が左サイドで裏抜けを図り、ボールを持てば自慢のスピードでゴールへ向かう。同15分には、相手の裏をつきPA内に侵入した。
ここで流れを掴み始め、右サイドを中心に何度もクロスを上げるが最後のところが噛み合わず、得点にはなかなか至らず。すると同45分、相手にディフェンスラインを崩されると、最後は柔らかいクロスに頭で合わせられ、失点。(0-3)終了間際にダメ押しの追加弾を許し、完敗を喫した。
今季の課題について小川コーチは、選手層が薄い点を挙げた。実際に合計10失点を許し、2連敗を喫したここ2試合は、小山、金沢、渋谷ら主力を欠く場面が多かった。小川コーチは、「サブの選手たちにももっと力をつけてもらいたい」と、チームの底上げの必要性を強調した。また、「内容はいいが、結果に関わる部分で何もできていない」と、チームの勝ちきる力という課題にも言及。今季、あと一歩で天皇杯や総理大臣杯への切符をつかめなかったというチームの現状に目を向けた。インカレ出場に向けて、チームには勝ちきる強さを身に付けることが求められる。上位と下位の勝ち点が詰まり、混沌とする今季の関西学生リーグ。混戦においても1つ1つ勝利を重ね、なんとしても悲願のインカレ出場をつかめ。
(文責:大嶽悠雅 撮影:浅川明日香)