第101回関西学生サッカー1部リーグ後期
10月8日、大阪体育大学人工芝グラウンドで第101回関西学生サッカー1部リーグ後期第5節が行われた。同志社は大経大と対戦し、1ー1で引き分け。勝ち点1を獲得した。
スタメンには、GK波多野(スポ2)、DFに本田(経3)、馬場拓(法2)、廣島(社3)、金沢(スポ3)、久世(文情4)、MFに野頼(法1)、國府田(政策4)、志知(商4)、鹿取(経2)、FWに渋谷(経4)が起用された。
4位までのチームにインカレ出場権が与えられる今リーグ。今節大経大に勝利を収めれば、4位に浮上することができる大一番だった。
雨が降り注ぎ、ピッチの状態が優れない中キックオフ。前半6分、金沢から廣島へのボールをパスカットされFKを与えるも、國府田の落ち着いた蹴り出しでピンチを切り抜ける。
同24分には左CKから本田がゴール前でシュートを放つ。相手DFに弾かれたボールも、再び本田が拾いシュート。しかしゴールはわずかに左下に外れ、先制点とはならなかった。
同32分、渋谷がミドルの位置から左足で強烈なシュート放つも相手GKに弾かれる。そのこぼれ球を鹿取が拾い鋭角のシュートを打ち込むも、相手ディフェンダーに阻まれ、ゴールを沈めることはできなかった。
なんとか流れを引き寄せたい同志社だが、後半15分に先制点を献上する。「自分達でミスをして、追い込まれてしまった」(小川コーチ)。同31分には川口(商4)、真田(スポ4)、杉山(スポ1)の攻撃的な選手3人を同時に投入。「(交代した時に)今日の試合だと負けていたので、自分が一発決めてやろうと思った」(杉山)。虎視眈々とゴールを狙うも、試合終了は近づく。発表されたATは4分だった。
何度も諦めずゴールを狙うイレブンに奇跡は訪れた。GK波多野が反スポーツ行為によるレッドカードを受け、10人で挑むラストプレーのCK。左からゴール前へボールが上がると、そのこぼれ球をゴール前12㍍付近で構えていた杉山がミドルシュート。誰もがそのゴールに視線を奪われ、スタンドからは大きな歓声が湧き上がった。「どんな形でも入ってくれと願っていた時に1年の杉山が決めて、ミラクルと言えばミラクルだが、こういうことが今のチームにあるのはインカレ出場を目指すチームにとって大切」(國府田)。終了間際に奪った1点は、チームの勝ち点も1にした。
次戦は8月に悪天候により途中で中止になった桃山学院大戦。「後期に入って勢いがあるチームで、自分たちも上位に組み込むために落とせない大事な一戦になる」(國府田)。前節終了時に下位だった大体大が勝ち点3を獲得したことで、順位を1つ下げた同志社。再び圏内へ這い上がるべく、中3日で調整を重ねる。
(文責・浅川明日香、撮影・松島萌笑)