第53回関西学生サッカー選手権大会
6月16日、大阪経済大学摂津キャンパス人工芝グラウンドで第53回関西学生サッカー選手権大会4回戦が行われた。同志社は甲南大と対戦し4-1で大勝した。
スタメンには、GK波多野(スポ3)、DFに本田(経4)、小山(法4)、國嶋(法4)、鈴木良(法3)、MFに中山(商2)、廣島(社4)、杉山(スポ2)、安井(政策3)、FWに鹿取(商3)、野頼(法2)が起用された。
4月に行われた関西リーグでは3-0で試合を折り返すも、3点を取り返され勝ち点を分けた相手との再戦。「関西リーグでずっと勝ててない中で、全国に行くチャンスがある試合。チームとして気持ちを強く持っていた」(野頼)。チーム全員で士気を高め試合に挑んだ。
開始18分、先制点を奪ったのは同志社だった。相手のファールにより、中盤右サイドで直接FKを獲得するとキッカーはエースナンバーを身につける鹿取。浮き玉はゴール正面へ落ちると小山が高い打点で頭で合わせ先制点を獲得した(1-0)。「何本か鹿取から良いボールが上がっていたけど、合わせられていなかった。鹿取と話して合わせることができて、得点につながった」(小山)。前節に続き2試合連続のゴールを飾った。
勢いが止まらないイレブンはわずか3分後に追加点を挙げる。同21分、左サイドの位置でFKを獲得し鹿取がキック。GKがボールの動きを読みセービングされるが、エンドラインを割りCKとなった。左CKをまたしても鹿取が蹴ると、ボールは綺麗な弧を描きそのままネットへ(2-0)。「CKでニア狙ったり、直接というのも狙っていた部分なので練習通りできてよかった」(鹿取)。開始わずか20分で獲得した2得点にイレブンは大いに沸き、歓声が響き渡った。
しかし簡単に逃げ切れる相手ではない。前半終了間際には、相手が蹴り出したボールを上手く処理できず、カバーも遅れ1失点(2-1)。「もう1回気持ちを切り替えるきっかけになる失点と捉えれば、ポジティブに選手たちに受け入れられた」(望月監督)。1失点で気落ちすることもなく、気持ちを切り替えて後半戦に挑んだ。
前回試合では後半で3失点を犯しただけに、やはり後半の緊張感も高まる。何度かゴール前までボールを進めるも、互いにファールを取られる場面も多く、追加点を上げることができなかった。しかし同29分、ついに均衡を破る。途中交代で入った楠見が中盤をドリブルで駆け上がると、右サイドを上がってきた安井にパス。そのままワンタッチでシュートを決め2点のリードを奪った(3-1)。「あそこが空くというのは試合前に監督から言われてて、諦めずに走ってゴールできた」(安井)。
後半AT4分には、楠見が放ったシュートのこぼれ球を山崎(商3)が拾い、落ち着いてシュート(4-1)。「なかなか点が取れていない中で、セットプレー2つで得点を挙げることができた」(望月監督)。甲南大相手に大量得点を挙げ、関西8強に進出した。
次に構えるのは、昨年全国準優勝チームである関学大を倒した龍谷大。「チャレンジャー精神を持ってしっかり勝ちにいく」(國嶋)。大勝の波に乗り、あと1勝を挙げられるか。白星を勝ち取り、14年ぶりの総理大臣杯への切符を獲得せよ。(浅川明日香)